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【相貌心理学・佐藤ブゾン貴子が顔でお悩みを診断】「仕事」と「輪郭」の関係性<仕事編③>

  • 佐藤ブゾン貴子

2021.03.24

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で15人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが、悩めるLEE100人隊の「顔」を分析、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。前回、見事にLEE100人隊の「仕事」についてのお悩みを解決したブゾンさん。「仕事」と「輪郭」の関係性について、相貌心理学的観点から解説します。

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輪郭には2つのタイプがあります

輪郭には大まかに分けて2つのタイプがあります。真四角、もしくはまん丸な輪郭がディラテ。細長い、もしくは楕円形の輪郭がレトラクテ。輪郭のタイプを判断するときは、ぱっと見の印象で判断してOKです。ぱっと見で横のラインの印象が強い場合はディラテ、縦のラインの印象が強い場合はレトラクテです。

相貌心理学上、輪郭は大きく分けるとディラテとレクトラテに分類される

相貌心理学的に輪郭は体力の入るタンク、つまり体力量を表します。ここで言う体力とは、まずは生命維持をするために内蔵機能を動かすのに使われるもの。二番目は細菌やいろんな病原菌に対する抵抗力。三番目がコミュニケーションに使えるエネルギーです。

ディラテの方は、輪郭がどっしりしていて体力を貯めるタンクが大きいので、コミュニケーションに使える体力が多く、内蔵機能、抵抗力に使ってもまだ余っている状態。コミュニケーション欲求も豊富で「みんな時間」優先、外向欲求が強くなります

輪郭から統計学的に、体力量や外交的か内向的などの性質がわかります

一方、レトラクテの方は、体力を貯めるタンクが少ないので、コミュニケーションに回せる体力も少ないんです。余分な体力がないので、おのずと自己防衛力が高く「自分時間」優先、内向欲求が強くなります

LEE100人隊にレトラクテが多い理由

LEE100人隊の方の顔写真を見ると、やはりレトラクテの方が断然多いですね。傾向としては、自分の世界観を何よりも大切にしたい方が多い。そしてLEEが提案する女性のライフスタイルや世界観に共感する方が集まっているので、おのずと似たような輪郭のタイプの方が集まります。

また、これは個人的見解ですが、日本のアラサー・アラフォー世代の女性の顔を分析すると、都市部の方がレトラクテの方が多く、地方部にはディラテの方が多い傾向があるのではないかと感じています。理由としては、やはり環境要因です。大都市圏の方が「個」が確立している方が多いのではないでしょうか。

輪郭タイプから、自分に向いた働き方を判断できる

今回の相談者のTannyさんとぐらさん、お二人とも輪郭の細いレトラクテでしたが、レトラクテの方は体力が少ない分、新しい環境にすぐになじむのが難しい。なので仕事を決めるにあたり、すぐに収入に繋げたい場合は、元々持っているキャリアやスキルを活かした方が良いですね。一方、ディラテの方は体力が豊富な分、たとえ知らない環境でイヤな思いをしたとしても、そしてもう一度そのイヤな思いを経験しても、それに耐えられる余力があります。



相貌心理学には「差し引き」があります

顔の肉付きが豊かな人:社交性が高い/肉付きが薄い人:限られた相手との深い交流を好む

レトラクテの方であっても、頬の肉付きのタイプによってはコミュニケーション力がある場合も。肉付きが表すものは、寛容性と順応性。輪郭が細く体力が少なくても、ある程度の肉付きがあれば、持ち前の寛容性と順応性で新しい環境にも馴染めます。でも、やはりエネルギーが少ないから、自分が選んだ環境じゃないと難しいでしょう。

一方で、ディラテで肉付きが少ない方も、やはり新しい環境に馴染むのは難しくなってきます。輪郭がどっしりして体力があったとしても、肉付きが平らだとそれは感受性の敏感さを表します。相貌心理学には「差し引き」という言葉があります。レトラクテで肉付きがぽっちゃりしてる方と、ディラテで肉付きが少ない方は、差し引きして同じような特性になります。

肉付きの薄いディラテの顔と、肉付きの厚いレクトラテのイラスト

輪郭は遺伝で継承されやすく変わりにくい

前回「顔は変えられる」というお話しをしましたが、輪郭だけは変えられません。相貌心理学的には、輪郭は遺伝で継承されやすく、変わりにくいものなんです。が、これは私の個人的な見解になってしまうんですけど……輪郭も若干変わるのではないかと思います。

実際に私自身の輪郭が、ここ数年で変化していまして。相貌心理学にのめり込み自分の世界観を優先した結果なのか、以前はもっとどっしりしていたのですが、現在は若干細くなってきました。輪郭は、顔の他のパーツのように劇的には変わりませんが、なんとなく縦横の比率が変わるんです。

輪郭が変わる理由は、顔の他のパーツ同様、環境要因だと思われます。環境要因の中には、人とのコミュニケーションの影響がとても大きい。周囲から何らかの反応があり、その感受性が表情筋に伝わり、顔は変わっていきます。仕事を再開するなどして環境が変われば、輪郭も変わる可能性もあります。

「適性」を「適正」にするのは「環境」

自分に向いた仕事を見つけるためには、輪郭や頬の肉付きといった顔のパーツを正確に把握することも大切ですが、ご自身の「適性/適正」を見極めることがとても大事です。「適性」は、環境を間違えると「適正」になりません。たとえ素晴らしい才能を持っていたとしても、それが間違った環境に置かれてしまうと、残念ながら開花しません。

「適性」を「適正」にするには、自分をしっかりと理解することが大事。皆さん、ご自身のことを理解しているようで、理解していない方が多いんです。「わたしはダメね」「私、器用じゃないし」といった先入観で、自分を否定的に捉えたり、今までの経験だけをもとに未開花の才能を否定してしまったりする方が本当に多い。

自分が幸せじゃないと、家族にも優しくなれない

たとえば、じっくり考えるのが得意な人もいれば、ちゃっちゃとスピーディーに考えるのが得意な人もいます。じっくり考えてもいい職場なのか、それともスピーディーに判断してどんどん答えを出していかないといけない職場なのか? それによってしっかり職業選択をしないと「適性」は「適正」にならないんです。「適性」が「適正」になるからこそ、自分の持っている才能が開花して満足感を得られますし、その満足感がさらに自分を活性化させるんです。

人生は自分のためのものです。もちろんお子さんやご主人のためのものでもありますが、自分が幸せじゃないと心に余裕が持てないし、ご家族にも優しくなれません。自分との信頼関係がないと、何をやっても上手くいかないんです。日本の女性はもっと自分に自信を持って! 自分自身にワガママになっていいんです!

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撮影/山崎ユミ 取材・原文/露木桃子 イラスト/つぼゆり

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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