今日、3月8日は国連が定めた「国際女性デー」。
今回は、毎日を懸命に生きる女性に寄り添う気持ちから生まれた「明日 わたしは柿の木にのぼる」という、デリケートゾーン専用のフェミニンケアアイテムについてご紹介していきます。
デリケートゾーンに専用ケアアイテムが必要な理由
肌をいたわりながら洗い、保湿&清潔に保つことが大切
皆さんは、ご自身のデリケートゾーンに特別なケアをしていますか?
デリケートゾーンは身体の皮膚の中でも特に薄く、外部からの刺激に弱いエリアで、健康な女性の膣内は弱酸性のpH値(3.8~4.5)に保たれています。
老廃物が溜まりやすいためしっかり洗浄することは大切ですが、体と同じように洗ってしまうと必要な常在菌まで奪われ、膣内で雑菌が繁殖しやすくなってしまうこともあるといいます。pH値などを考え作られた低刺激な専用ケアアイテムで洗ってあげること、そして顔などを同じようにきちんと保湿し乾燥を防ぐことが、トラブルを起こさず体全体の健康を保つためにもとても重要なのだそう。
植物由来、原料からこだわった体にやさしい処方
選択肢が増えたからこそ、時にがんばりすぎてしまう現代の女性たち。
そんな女性たちのもっとも繊細なパーツをケアすることを通して、自分の心や体を見つめ直し、より生き生きとした日々を過ごして欲しい。
そんな想いのもと生まれた「明日 わたしは柿の木にのぼる」は、デリケートな部分に使うからこそ、肌への優しさに徹底的にこだわって作られています。
防腐剤や鉱物油などはいっさい使わず、中心となる原料は、福島県国見町の農家の方々が栽培した平種無柿と蜂屋柿。そこに厳選した植物由来成分を配合したシンプルで体に優しい処方です。
自分の体や生き方と向き合うきっかけとなるブランドを
『明日 わたしは柿の木にのぼる』を展開する株式会社陽と人(ひとびと)の代表・小林味愛さんは1987年生まれ。東京と福島を行き来しつつ、ご夫婦で協力しながら2歳のお嬢さんを育てるママでもあります。
働きすぎる日々の中で感じた危機感
「もともと気力体力に自信があったこともあり、社会の役に立つ仕事を任せてもらうためにはまず認められなければと考え、国家公務員や会社員時代は圧倒的に男性が多い職場で深夜まで働いていました。若かったからこそ”体を大事にしよう”というような思いもなく、そんな生活を続けているうちに体調を崩し、心の余裕もなくしていってしまいました。」
そしてだんだんと自分の時間や体を大切にする必要性を感じる中で気づいたのが、周りにも同じような悩みを抱えている女性が非常に多いということでした。
女性がより活躍できるように社会が変わって行くことは必要ですが、その前に今を懸命に生きている女性たちが崩れていってしまうのではないかという危機感を感じたといいます。
がんばりすぎてしまっている女性が一度立ち止まり、人生を改めて見つめ直すきっかけになるような、全ての女性の味方になるアイテムを作りたい。
そして、もともとコスメが好きで、様々なご縁から大好きになった福島という土地に根を張る力強い植物を生かしてオーガニックの化粧品を生み出せたらという夢も持っていた小林さんが注目したのが、「デリケートゾーンケア」でした。
デリケートゾーンは「自分の心と身体を知るバロメーター」
「デリケートゾーンは、睡眠・食事など生活サイクルの乱れやストレスなどで自分のバランスが崩れると、ニオイ・かゆみ・おりものの変化といった形ですぐに影響が現れる繊細な場所です。自分の心身の状況がわかりやすく出る場所ともいえますが、そこに目を向け、顔やボディと同じようにきちんとケアをしている方はまだまだ多くはありません。
そんな部分に1日10秒でも目を向けて変化や異変がないか確認し、自分の大事なパーツをケアする気持ちのゆとりをもってもらえたら、自分自身の気持ちや体をもっと尊重するライフスタイルに繋がっていくのではと考えました。」
実際にお客様からは「デリケートゾーンの変化に敏感になり、ケアを通して冷えの改善につながった」「可能な範囲で、PMSの時期はなるべく負荷の高い仕事を入れないように調整するなど、対策するようになった」など、体やライフスタイルを見つめ直すきっかけになったという声が数多く寄せられており、小林さんが一番嬉しいのはそんなお話を聞く時だと言います。
女性の社会進出だけでなく、ヘルスケアも一緒に!
体の仕組みは同じなのに、ライフスタイルが激変
小林さんによると、今よりも平均寿命が短く、またひとりの女性が大勢の子どもを産んでいた時代は、生涯の生理が50回程度だった方も少なくないのだとか。一方で寿命が長くなり平均出産人数が減った現代は、一生で400~500回の生理を経験することになります。
「どちらが良い悪いということではありませんが、昔も今も基本的な体の仕組みは変わらないのにライフスタイルが大きく変わったことは事実で、それに伴い婦人科系の疾患や更年期など新たな問題が出てきています。女性が社会で安心して活躍できるようになるためには、生理の問題を始めとした女性のヘルスケアについて、真剣に考えていく必要があると思います。」
今注目を集めている「フェムテック」(※1)は、変革を迎えている時代の中で確実に必要とされている分野だと話す小林さん。
「単純に、自分にゆとりがなかったり体調が悪かったりすると、周りのことを考える余裕をなくしてしまいがちですよね。今は女性の問題とされる事が多いフェムテックですが、その先には男性女性関係なく色々な個人が生きやすくなる世界があると信じています。お互いがお互いを思いやることのできる、個々が尊重しあえる社会を作っていくことができたらと考えています。」
※1…フェムテック:Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。例えばこれまで私が記事を書かせていただいてきた「月経カップ」や「吸収型サニタリーショーツ」など、女性特有の健康にまつわる課題をテクノロジーで解決できる製品やサービスのことを指すことが多い。
「明日 わたしは柿の木にのぼる」にこめられた思い
誰かが「明日でいいよ」と言ってくれたら、どんなに救われたか
私自身が最初にこのブランドと出会った際に印象的だったのが、まるで小説のタイトルのようなブランド名でした。
由来について伺うと、「それぞれの方がそれぞれの解釈をしてほしい」と前置きした上で、小林さんたちが考える女性のライフスタイルそのものを表した名前だという答えが返ってきました。
人生にはたくさんの選択肢と可能性がある。働く、休む、遊ぶ、食べる…そういった暮らしや生きること全て、どんな時も意思を持って自分らしい選択をしていきたい。そんな思いを、「わたしは/のぼる」の言葉に込めたといいます。
「『柿の木にのぼる』なんてあまりやらないことだと思いますが(笑)、そこには、 表向きのきれいな部分だけではなく、色々な自分がいていいんだよというメッセージがあります。生きていれば誰でも悩んだり落ち込んだりすることもあり、どんなにキラキラ輝いて見える人でも、みんな色々なことを抱えて生きている。特に日本の女性は真面目な方が多いので、落ち込んでいる時ほどそんな自分を卑下してしまいがちですが、そんな自分も良しとして上を向いて生きて欲しい、そんなふうに思います。」
私は皆さんに『明日でいいんじゃない?』と伝えたい
「『明日』と『わたし』の間にある半角スペースにも意味があって、時間のゆとりや息継ぎのようなものを伝えたいと思いました。『いつやるの?今でしょ!』なんて言葉が流行して久しいですが(笑)、 いつも今、今って自分を犠牲にして頑張りすぎている女性はたくさんいます。私自身も苦しかった時に誰かが『明日でいいよ』って言ってくれたらどんなに救われたか…と思います。だから私たちは皆さんに『明日でいいんじゃない?』と伝えたい。この名前や製品を通して、それぞれの女性がご自身を振り返って、自分自身の小説のような物語を生きてほしいと思っています。」
そんな言葉を聞いて不覚にも、取材中にも関わらず涙がこぼれてしまった私…。
仕事や子どもの有無に関わらず、周囲の色々な期待に応えながら頑張っている女性は本当に多いと思います。
私たちと同じように毎日を懸命に生きているひとりの女性の温かな想いが形になったケアアイテム、気になった方は是非手に取り、まずは1日10秒から、自分自身の体と心の声に向き合うひとときを過ごしていただけたら嬉しいです。
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。