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LIFE

家族で見直す、考える「防災チェックリスト」

【防災対策】防災グッズ、連絡手段…いざというとき慌てないためにできること

  • LEE編集部

2021.01.25

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大切だとはわかっていても、つい後回しになってしまう防災対策。
あらためて家族みんなで、そろえるべきアイテムや、災害が起きる前にできること、緊急時の動き方を確認してみましょう!

この記事は2019年8月7日発売LEE9月号の再掲載です。


実はこんなことが大切だった!
家族で見直す、考える「防災チェックリスト」

チェック!あなたの家の防災アイテムは?

  • □ 非常時の持ち出し袋を用意している
  • □ 持ち出し袋は、市販のセットに頼らずカスタマイズしている
  • □ 持ち出し袋や非常時用に用意しているアイテムは、定期的に見直している
  • □ 缶詰やレトルト食品など、非常食を最低限用意している
  • □ 乾麺や菓子類など、日常の食材のストックを切らさないようにしている

チェック!いざというときの行動は?

  • □ 夫婦間でいざというときの対応を話し合っている
  • □ 家族の1週間のスケジュールを把握している
  • □ 子どもの交友関係を把握している
  • □ 災害時、自宅に頭上に物が落ちない安全な部屋、または場所がある
  • □ 持病、アレルギーなど家族みんなのニーズを記録している
  • □ いざというときに子どもとどのように連絡を取るか決めて、共有している

どれも防災に大切な心得ばかり。チェックの数が多い人はさらに防災意識を高めて、少ない人は今から見直しを

NPO法人ママプラグ 冨川万美さんに聞く
防災グッズ、家族との連絡法…どう準備する?

お話を聞いたのは…
NPO法人ママプラグ 冨川万美さん

NPO法人ママプラグ冨川万美さん

ママプラグ代表理事。防災講座やワークショップ、被災母子支援を中心に、子育ての当事者が直面する社会問題に取り組む。

● ● ● ●

“防災”というと、特別に何かを用意したり、買い足したりしがちですが「まずは日常生活の延長で考えてみてほしい」と冨川さん。

「忙しい毎日の中でゼロから備えようとすると、ハードルが高くなりなかなか取り組めないはず。毎日の生活を見直すだけでも、ちゃんと防災になります。

例えば、小さい子どもがいる家庭で用意しているママバッグの中身は、非常時の持ち出し袋のベースになります。

まずは、ミルクやオムツ、着替えなど、ママバッグに必ず入れているものを常に補充して切らさないこと。いざというときにママバッグを持って出るだけでも、かなり役立ちます。

食品も、非常食というとレトルト食品や缶詰を買い込みがち。でも、被災経験のある方にお話を聞くと、災害後に物資が手に入りにくい状態でまず何を食べるかというと、冷蔵庫の中にあるものなんですね。

特に停電になった場合は、冷蔵庫のものがダメになってしまうので、まずは冷凍食品や作り置きのおかずから消費して、野菜やお肉を雑炊やカレーに調理して食べるケースが多い。

そう考えると、火を通すものがあったほうがいいので、カセットコンロを買い足そう、とおのずと必要なアイテムがわかってきます。そして、乾麺や菓子類など、日常的に食べているもののストックを切らさないことも、防災になる。

特に、被災時に子どもが食べられないというのは深刻な問題なので、子どもが食べ慣れたものを非常時のために備えておくことは大切です」(NPO法人ママプラグ 冨川万美さん)

日常生活の延長で考えて、その家庭なりにベストな防災を

さらに、防災を考えるうえで大事なのは「わが家に本当に必要な情報やアイテムを備えること」なのだそう。

「非常時の持ち出しバッグはセットで市販されていますが、子どもがいるかどうかや生活スタイルで必要なものは変わるので、中身は必ず見直して、その家庭なりのカスタマイズを。

また、行動面も、まずは家族の特徴や1週間のスケジュールなどを把握したうえで、対策を立てることが必須。

例えば、夫の帰りが遅く、子どもが塾通いなどをしている場合は、家族が一緒にいる時間が少ないことを前提に、SNSや災害用伝言ダイヤルを活用するなど、連絡の取り方を相談しておくべきです。

その家庭なりのベストな防災対策を見つけてほしいですね」(NPO法人ママプラグ 冨川万美さん)



“もしも”に備えて…読者の防災対策01
ご近所と助け合えるように日頃からコミュニケーション

東日本大震災では、ご近所から助けてもらったことが大きかったので、助け合えるように普段からご近所さんとは最低限のコミュニケーションを。町内会の備蓄品も教えてもらっています。(100人隊No.038 キー子さん)

“もしも”に備えて…読者の防災対策02
ティッシュと生理用品は多めにストック

ティッシュや生理用品などの衛生用品は、災害時に手に入りにくくなると聞いたので、多めにストックしてあります。(100人隊No.032 ゆかりさん)

“もしも”に備えて…読者の防災対策03
揺れを感知したらブレーカーが落ちる装置を

戸建てに住んでいてブレーカーの火災が多いと聞いたので、揺れを感知したら自動的にブレーカーが落ちる装置をつけています。(100人隊No.029 tikiさん)

“もしも”に備えて…読者の防災対策04
小1男子のランドセルに家族写真を入れておく

小1の息子や保育園児の娘は、ひとりのときに上手に説明できないと思うので、家族写真をランドセルとバッグに。
親がどんな人かを説明するより、写真で見せたほうが早く会えると聞きました。(100人隊No.034 みっちさん)

“もしも”に備えて…読者の防災対策05
簡易トイレやハシゴなど防災グッズを厳選

防災グッズは本当に必要なものを厳選。
断水時に水をもらえるようにリュックタイプの水用袋、簡易トイレ、ラジオ、スマホの充電ができる懐中電灯、住居がマンションの2階なのでベランダから降りられる吊り下げハシゴ、赤ちゃんがいるので液体ミルクと使い捨て哺乳瓶をストック。(100人隊TB 季絵さん)

“もしも”に備えて…読者の防災対策06
高層階から低層階に住居を見直し

高層階で災害時に大変だった経験があり、子どもが生まれてからは、低層階に住むことが最大の防災対策です。(100人隊No.002 まはなさん)

“もしも”に備えて…読者の防災対策07
ツイッターで警視庁の防災対策をフォロー

ツイッターで警視庁の防災対策アカウントをフォローしています。被災時に役立ちそうな技をいろいろと教えてくれます。(100人隊No.100 ぽっけさん)


イラストレーション/藤田マサトシ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
この記事は2019年8月7日発売LEE9月号『家族で見直す、考える「防災チェックリスト」』の再掲載です。

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LEE編集部 LEE Editors

1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
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