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10分掃除でさらば菌・ウイルス!

【感染対策3つの心得】菌・ウイルスに立ち向かう掃除のポイントは?

2020.12.10

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例年以上に体調管理に気をつけたいこの季節。今すぐ家の中でできること、それは、菌やウイルスが潜みやすいスポットのこまめなお掃除!

でも待って。そもそも、菌やウイルスってどういうもので、どうして病気の原因になるの?

家族の、そして自分の健康のためにも、今一度見直したい感染対策、掃除の際の3つの心得をチェック!

放っておくと感染の原因に!?
今さら聞けない「菌・ウイルス」…何が悪いの?

家の中に入れたくない、ため込みたくない! そんな悪いやつらの正体とは? 放っておくと何が悪いの?

教えてくれたのは… 医師 市橋 光先生


自治医科大学附属さいたま医療センター教授、小児科長、感染制御室長。アレルギーなどを含む小児科診療にあたり、院内の感染症予防対策は室長として指揮をとっている。

感染の原因になる悪いやつ01
細胞に入り込んで悪さをする厄介者【ウイルス

ウイルスは単独では生きられず、人の細胞に入り込んで増殖してさまざまな症状を引き起こす。
多くの場合、家の外で感染した誰かの唾液や鼻水、それが付着した手を介して家の中に持ち込まれる。

感染の原因になる悪いやつ02
自ら栄養をとって家の中で増殖!【細菌

体にいい働きをもつものと有害なものなど、家の中にもさまざまな菌が存在。
健康な体には害がほぼないけれど、免疫力が低下していると病気を引き起こす細菌によって体調不良が起きることも。



感染の原因になる悪いやつ03
空気中に漂い、高温多湿で増殖【カビ

真菌類に属する菌の一種。空気中に舞っていて、「温度20〜30℃」「湿度60%」「汚れやホコリなどの栄養分」と3つの条件が揃うと大繁殖。
体に吸い込むことで、肺炎や喘息、アレルギーの原因に。

感染の原因になる悪いやつ04
細菌やカビに栄養を与えてしまう危険大【ホコリ

ホコリとはペットや人の抜け毛、はがれ落ちた皮膚、洋服などの繊維や土、砂など。
それ自体は悪さをしないものの、細菌やカビが吸着しやすく、病気を引き起こす病原物質に成長する恐れあり!

“家族みんなが触る部分”と“ホコリ”に着目して掃除を

「ウイルスや細菌、カビなどの病原体は、人の手を介して目や口、鼻などから入ることで体に悪さをするものです」と市橋光先生。

「特に感染症を引き起こすウイルスは外から家に持ち込まれ、家の中で感染させてしまうことがあります。家族間での感染を防ぐ対策は、手洗いや手指の消毒と同様に、家族みんながよく手で触る部分をふき掃除すること」

一方、家族が触らない場所=ホコリがたまりやすい部分の掃き掃除も大切ともいいます。

「病原体が吸着したホコリが舞って体内に入ると、アレルギーの原因になります。ピンポイントのふき掃除と、見落としがちなエリアのホコリ取りで、感染症の対策ができ、同時にアレルギーの予防や症状の軽減を叶えます」

ただし、抵抗力や免疫力があれば、過度に不安がる必要はなし。

「ポイントを押さえた効率のよい掃除を心がけるとともに、基本的なバランスのよい食事や睡眠、運動も心がけてくださいね」(医師 市橋 光先生)

菌・ウイルスに立ち向かう【3つの心得】

|「よく手に触れる」が一番の危険スポット

ドアノブなど、家族が共有して手指に触れる場所がウイルスや細菌を広げる危険なポイント。家の隅々まで掃除はできなくても、手に触れる部分を清潔にできれば感染予防に!

|「きれいめ」から「汚い部分」への順序で

順序を間違えると、掃除用具に付着したウイルスや細菌を塗り広げてしまう恐れが。きれいなところから始めて、最後に汚い場所や手に触れる場所へ。掃除の順序を守って!

|除菌は汚れを落としてからが効果的!

汚れの上から除菌をしても効果はイマイチ。汚れをきちんと落としてから除菌を。消毒スプレーなどのアルコール度数は70%前後がウイルスや細菌を死活化させるのに有効的。


撮影/名和真紀子 イラストレーション/鈴木あり 取材・原文/田中理恵
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年12/7発売LEE1月号現在)で表示しています。詳しくはLEE1月号をご覧下さい。

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