働くママにとって、保育園って本当に悩ましいですよね。なんとか入園できても、体調不良での呼び出しや自宅療養で2〜3日お休みしなければならないこともざら。保育園や保育士さんには頭が上がりませんが、不規則なスケジュールで働く私にとって、もう少し“ママファースト”な仕組みができればいいのに、と思っています。
そんな時“フレキシブルな保育”をコンセプトに掲げる企業内託児スペースが誕生するとの情報を得て、内覧会におじゃましました。
働くママの負担を減らす取り組みがたくさん
企業内託児スペース『WithKids』をオープンさせたのは、IT企業のワークスアプリケーションズ。これまでも子供が小学校を卒業するまで時短勤務を認める、復職時には年俸の15%をボーナスとして支給するなどの子育て支援をしてきたそうですが、産後に復職する女性社員は少なめ。
そこで育児と仕事のどちらも思いきりできる方法を模索したところ、企業内託児スペースの開設に至ったとのこと。
月極3万円で延長保育料や給食費がかからないうえ、託児スペースはオフィス内にあるので一緒に出勤&登園ができます。普段は電車のラッシュ時を避けて10時出勤だけど、繁忙期は7時半出社など、子育て・ワークスタイルに合わせた保育時間のカスタマイズもOK。
この辺は正直想像の範囲内でしたが、びっくりだったのが、この2つ。
ひとつめは、おむつや着替え、シーツ類などの子供のものを施設が用意してくれるので手ぶらで登園ができること。月曜の登園と金曜の降園時の荷物が多すぎて“大荷物with子供”状態なので、本当に羨ましい。
そして栄養管理士が作ってくれた食事を子供だけでなく、親も一緒に食べられること。しかも昼食だけじゃなくて夕食も! これ、繁忙期にはめちゃくちゃ助かりますね。
保育士さんの給与水準改善も目指している
教育面でも力を入れています。社員が1日先生となってプログラミングや音楽、運動などを子供たちに教えるそう。ワークスアプリケーションズは社員の4割が外国人なので、語学や海外の文化も学べるとか。
個人的に一番喝采を送りたいのが、保育士をワークスアプリケーションズの社員として雇用している点。保育士さんは子供の命を預かるので、長時間に渡って緊張感を持って働かなければいけない仕事。それなのに給与水準は低く、業務内容に見合っていないと個人的にも感じていました。そこを改善すべく、適正な給与で保育士さんを雇用し、保育士業界全体の給与水準を上げていきたいというお話もされていました。
子供を安心して預けられる施設なくして、ママは働けない。優秀な保育士さんが安心して働ける環境作りって、本当に大切です。
木村佳乃さんも感動した保育システムとは?
内覧会に合わせたトークショーには、3歳と5歳の娘さんがいる女優の木村佳乃さんがゲストでいらしていました。
木村さんも早朝からの撮影や日付が変わってからの帰宅も多く、遠方でのロケ中に保育園からの呼び出し電話で、焦り、子供の苦しむ姿を想像して心が苦しくなる働くママの一人。そんな彼女にとっても『WithKids』は羨ましい存在に映ったよう。
特に感動されていたポイントが
「看護師さんがいらっしゃるので、熱が出てもお母様のお仕事と折り合いをつけながら対応してくださるというところ。本当に羨ましい限りです」
とのこと。
社員の声を反映しているだけあって、育児と仕事を両立するママが助かるサポートをたくさん導入している施設だと感じました。羨ましいを連呼してきましたが、ママがもっと働きやすい日本になるために、これが日本の標準的な保育園になることを願うばかりです。
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津島千佳 Tica Tsushima
ライター
1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。