妊娠がわかった時、まず思ったのは「できるだけ早く保育園に入れないと」でした。
我が家は夫婦揃って地方出身で親を頼りにできず、共働き。そして私は働かないと収入がないフリーランス。しかも保活においてフリーランスは不利。それでも区立に入園させることができた私の保活を振り返ります。
夫婦ともに地方出身、フルタイム勤務でも有利にならない
我が家のプロフィールはこちら。
夫・会社員、妻・フリーランス 東京都中央区在住 第一子が0歳児で入園
世田谷区ほどの大激戦区ではありませんが、区の資料によると人口は増加傾向。特に我が家と年齢の近いファミリー中心に在住者が増えている印象です。
東京都の平成28年度待機児童区市町村別の状況を見ると、中央区は263人でワースト11位。でも平成27年度から比べると、待機児童数は144人も増えており、その増え幅は東京の市区町村一です。
妊娠前から東京で保育園に入れるのは大変だとは聞いていましたが、認可と認証の違いやポイント制の意味もわからなかったため、まず区役所の保育入園係へ足を運びました。
そこで言われて、強烈だったのが2点。
(1)夫婦ともにフルタイムで働いていて、ともに地方出身で両親の手伝いが期待できなくても、有利にならない。
(2)在宅勤務のフリーランス(自営業)はマイナスポイント
都心の自治体はどこも(1)のような感じだと思いますが、それにしても……。(2)に至っては子供を見ながらでも仕事はできるとの判断からでしょうが無理。息子は夜も昼も睡眠が細切れだったので、入園前に集中してデスクワークなんてできませんでした。
見学さえできない保育園も
妊娠6カ月くらいから通える範囲の区立、認可、認証と10園以上見学に行きました。見学は見学者のスケジュール優先かと思いきや、園の都合優先で平日の午前〜昼間。会社員だと見学の時点からすでに厳しい。
見学できるならましで、予約がいっぱいで断られた園も。申し込み順位が30番台や60番台の園もざら。
こんだけ買い手市場で、子供の命を預かるというめちゃくちゃ責任ある仕事なのに、保育士さんの給料が安いって本当に社会の仕組みがわからない。
申し込む際にしたこと3つ
区立や認可保育園入園前に、認可外やベビーシッターなどに預けて加点する方法もありますが、中央区では子供が8月生まれまでだと預けなくても加点できる方法がありました。それは生後57日になったら入園の申し込みをすること。もちろん年の途中で入園できる可能性はほぼありませんが、その後毎月自動的に入園希望を提出し続けるとなり、それが半年続くとポイントが加算されるのです。我が家はこの方法が使えました。
しかし、その加点で保活レースのスタート地点に立てただけ。申し込みを前に、さらに加点になること、選考者の心証を動かす方法を考えました。
(1)事務所を借りた
在宅仕事が不利になるなら、その要素を取り除きました。金銭面ではそれはもうきついですが、区立や認可に入れるためのシッター代と同じ、必要経費と割り切りました。最近はデスクスペースだけ貸し出す、シェアオフィスもありますし、自宅以外のアドレスで仕事をしている証明ができればいいなら、利用するのも手かもしれません。
(2)申込書とともに具体的な仕事内容の資料を添付
フリーランスのライターや編集者は、業界外の人からすると遊んでいると思われていそうな稼業。そこで繁忙期1週間のタイムテーブルと、大変だった仕事の成果物とそれを制作する際に稼働したスケジュールも自主的に提出しました。
(3)第一希望は人気のありそうな園を避けた
駅に近いところは人気があると感じたので、駅から少し離れた区立園を第一希望にしました(とはいえ、区立なので人気は高かったはず)。
中央区は申し込める園の上限数がなく、見学してよかったところを全部書きました(同区内で先に保育園に入れられた友人にも「申し込めるだけ、申し込んだ方がいい」とアドバイスされました)。
以上のおかげか、書類提出直近3カ月の収入がすずめの涙程度しかなかったからか、区立園に入れました。インターネットの情報だけだと保活の全貌はつかめなかったと思うので、最初に区の保育入園係でお話が聞けたのもよかった。
ママがフリーランスだし、0歳児入園なので、1歳児入園を狙っている会社員ママにはあまり参考にならないかもしれません。が、これだけは言えます。情報を制するものが保活を制する。役所に行けば気になる園の申し込み人数などを教えてもらえるらしいので、役所や同じ自治体に住む先輩ママなどにヒアリングするのがいいかもしれません。
またみなさんの保活苦労話や成功談も教えてください。
メールはkurashi@lee.hpplus.jpへ。(ページの下の【メールを送る】ボタンからも送れます)
件名に「保活」と入れて送ってください。
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津島千佳 Tica Tsushima
ライター
1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。