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藤本こずみ

“ママ友が一人もいない” ―孤独な産後を振り返る―

  • 藤本こずみ

2018.03.19

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暖かくなって、卒業・入学シーズンがやってきましたね。

我が家の息子も、4月からいよいよ幼稚園へ。

親子でたくさん友達ができるといいな、と思っています。

 

友達といえば……育児中のみなさんには、“ママ友”は何人くらいいますか?

実は、私には、なかなかママ友ができなくてコドクに過ごした時期があったんです。

 

あれ、私、1人もママ友がいない!?

 

出産を機に、“関西で育児”と“東京で仕事”の二拠点生活をスタートさせた私。

もともと生まれも育ちも関西なのですが、人生の半分を東京で過ごした後に帰ることになったため、環境の変化はかなり大きく感じられました。

さらに、右も左も分からない育児も同時スタート!

産後3ヶ月くらいは無我夢中で、ほとんど家族にしか会わない引きこもり生活を送っていました。

 

その後、息子を連れて、少しずつ近所へ出かけるようになった頃でしょうか。

ふと思い当たったんです、自分にママ友が1人もいないということに。

 

 

正確に言えば、東京には同じような時期に“ママになった”仲良しの友達が複数いました。

そして関西にも、子どもの年齢は離れているけれど“先輩ママ”の同級生はちらほら。

だから、自分に“日常的に子連れで会えるような友達”という意味での“ママ友”がいないことに気づかなかったんです。

 

それなら大した問題じゃないのでは? と思われるかもしれません。

実際、上京して友達や仕事仲間にこの状況を話すと、“ママ友0人問題”とネタ化して笑い飛ばしてもらえて、気持ちが軽くなったことも(笑)。

でも、ですね……東京では好きな仕事をして気の置けない人達に会ってにぎやかに過ごしても、関西に戻ると全然寝ない&泣き止まない息子(だったんです)と向き合う“ぼっち育児”が再開。

東西の時間のギャップが大きかったせいもあるのか、今振り返っても、当時の育児生活は寂しかったなぁと思います。

 

ママ友ってどうすればできる?

 

息子が1歳になっても、“ママ友0人状態”は変わりません。

そこで私は考えました。

どうしてできないのかな? すぐに仕事に復帰して余裕がないから? 行動範囲が狭いから? もしかして私って顔や雰囲気がコワイ? っていうか、友達ってどうやって作るんだったっけ?

……後半については「考え過ぎでしょ!」とツッコまれたりもしましたが、本人、いたって真剣でした(笑)。

 

周囲には、どこでママ友ができたのかを聞いてみました。

答えは、「産院」「公園」「児童館」「習い事」などが多かった印象です。

でも、私にはそういう場所での出会いはなかった!

産院では、産後の体調不良で入院が延期になる中、スパルタ授乳指導についていくので精一杯。

公園や児童館で会った人とは挨拶を交わすだけで終わってしまうし、習い事はまだしていないし……。

 

思い切って育児サークルに入会!

 

親子で定期的に通う場所があれば、何か変わるかも?

そう思い始めていた時、近所の児童館の育児サークルを知りました。

週に1回、30組近い親子が活動に参加しているとのことで、私も思い切って入会!

結果……これが、私たち親子にはとてもよかったです。

 

おもちゃ遊び、園庭遊び、絵本読み聞かせ、リトミックなどの定番プログラムの他、

誕生日会、プール遊び、運動会、クリスマス会などの季節のイベントも盛りだくさん。

親子で、“初めての行事”をたくさん体験させてもらいました。

3月には卒業イベントもあり、先生からの贈る言葉にみんなでじんわり。

何より、毎回息子がとても楽しそうだったのが心に残っています。

 

そして……“ママ友0人問題”も、ついに解決(笑)!

顔見知りのママさんは一気に増え、個別に連絡を取り合える友達もできました。

 

ママ友ができなかった頃、周りに掛けてもらった励ましの言葉は、

「1人もいなくてもなんとかなるよ!」「無理して作ってもしんどいだけかもよ!」

というもの。これも、その通りだと思います。

一方で、ぽつんとしていた産後1年あまりを振り返ると、息子が3歳になった今、まだまだ人数は少ないけれど信頼できる友達ができてよかった、と思うのも事実。

 

「トイトレ、進んでる?」「最近、寝る時に何着せてる?」といった日々の小さなことから、

「今度、新しくできた遊び場に行ってみない?」「園活、どうだった?」といった地元が一緒だからこそ共有できることまで、

気軽に話せる存在って、本当にありがたいなぁと思うんです。

 

 

先輩ママさん、これから幼稚園、小学校、と進むにつれて、親子の友達関係はどんな風に広がったり変わったりするんでしょう?

そして、もしママ友ができなくて悩んでいる後輩ママさんがいるとしたら……新しい場所や環境を探してみてはいかがでしょうか?

私が育児サークルに入会したのも、ちょうどこの季節。

新生活シーズンの今なら、始めやすいことも多いのではないかな、と思います。

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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