我が家がハマる町田そのこワールド
以前読書記録クリップを載せた、町田そのこさん『52ヘルツのクジラたち』。
この一冊から私も娘のチビうさも、町田そのこさんの著書が大好きになりまして。
我が家には昔から毎月1冊チビうさに本を買うというシステムがあるんだけど、彼女そのタイミングで町田そのこさんの著書をどんどん買って読んで。
買えていない作品は読書好きの中学校の担任の先生が、教室の本棚へ話題の新書(なんとハードカバーの新作!)を自費でどんどん買って置いてくれるので、そこで町田そのこさんの本を読んでるらしい。うらやま!
『星を掬う』あらすじ
今回はチビうさ所有の中から『星を掬う』をチョイス。チビうさは速読王、私は遅読民…
『52ヘルツのクジラたち』も、今回の『星を掬う』も、どちらも、自分の人生を取り戻す主人公のお話。

主人公の千鶴は元夫からのDVに逃げるように暮らす29歳の女性。彼女には母親に捨てられた過去があり、ある日ラジオ番組にメールを送ったことがきっかけで自分を捨てたはずの母親と同居することに。
その母と暮らす場所「さざめきハイツ」には、千鶴と同じように親子や家族の関係に苦しむ同居人たちが居て…。
*
自分の人生がうまくいかないのは全て母親のせいだと恨み続けて生きてきた千鶴。母と再会することで知る母が自分を捨てた本当の理由や、出会い共に暮らしていく同居人たちの中で、自分の真の生きづらさは自分の中にある事を知る。
町田そのこさんの描く登場人物それぞれの人生の『生きづらさ』への表現が見事で、たぶん読んだ人それぞれが登場人物誰かの痛みに共感できるはず。
自分の人生を人任せにしない、誰かに人生を預けない、自分の人生を生きるのは他でもない自分でしかないという強いメッセージが込められた作品。
作中、強い痛みと苦しさが続くけれど、最後はグッと背中を押してもらえるお話です。
〝星を掬う〟という珍しい表現の言葉に込められた切ない意味も、ぜひ作品で。
娘の町田そのこコレクション
「本は私の財産」とドヤる娘から、お借りして撮影。

この中でチビうさ一番のおすすめは『うつくしが丘の不幸の家』だそうです。私はまだ未読。これ全てに追いつくのにどれくらいかかるのか…と天を仰ぐ遅読の私です
005*物欲王から速読王になりたいうさこ

005 - うさこ
パート事務員 / 北海道 / LEE100人隊
43歳/夫・娘(14歳)/料理部・美容部/激務夫と、部活に生きるアイドルオタクな娘と自然豊かな道央圏在住。子宮頸がん、抗がん剤経験者。数々の人生の修羅場をユーモアで潜り抜け、LEEを愛してここに辿り着く。自称明るい人見知り。カスタムした軽自動車で、推しのキンプリやJUMPを流しながら車中泊やドライブを楽しみ、カフェに行って読書をしたり手帳を書く時間が幸せ。うさぎっぽい名前だが、寂しくても死なないのに、1人の時間が無いと窒息するタイプ。過去に月曜断食で10kg痩せたが、なぜか万年ダイエッター。週末おいしいビールを飲む為に働くマイペースな3年目隊員。160㎝に憧れるも、身長は何度測っても159㎝。
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005 うさこ