2024年4月に小学生になった うちの娘。
今日はその娘のランドセル選びの話、購入に至るまでの、これから先も私の教訓として胸に刻んでおきたい出来事をまじえ、どなたかの参考になればと思い記していきたいと思います。
基本情報と結論
うちの娘の体格は、身長はクラスで前から3、4番目。体重は娘が通っている小学校の一年生の平均体重とほぼ一緒。わが家から学校までは、平坦な道で、こどもの足で10分くらいで到着する距離にあり、ランドセル選びに「絶対軽さ重視!」とか「何よりもフィット感!」とか、そういったことはあまり考慮しなくてもいい状況でした。
選んだランドセルは、土屋鞄製造所 2024年のATELIERシリーズ (ミナペルホネンとのコラボでした。)、 色はチェリー。メーカーは私が決めて、その中から娘が好きなものを選びました。
ランドセルを購入したのは、2023年3月。2022年12月くらいに資料請求の申し込みをしたように記憶していて、資料が届いたのが2023年1月。2月に店頭へ試着をしに行き、3月の発売日、その日にネットで購入しました。
※あくまで2024年入学用の娘のときのスケジュールです。この時は店頭も全国巡回の展示販売会も「来店予約」が必要でした。
最新のスケジュール等は、どうぞホームページでご確認くださいね!
さて、ここからが本題。ここに至るまでの私の話です。
キャメルのランドセルを背負わせたい私。
娘には「絶対キャメルのランドセル、もしくは深緑のランドセルを背負わせたい!」と思っていた私。今思えば、なぜにこんなにこだわっていたのか自分でも不思議なのですが、高学年になった時、落ち着いた色の方がいいし、それにキャメルってなんか賢そうにみえるやん!? という理由から、この色を背負わせたいと思っていました。
そして深緑は、私が小学生の頃に観ていたドラマ、「パパは年中苦労する」(田村正和さん主演!)に出てくるこども達のランドセル、当時私も小学生で、女の子=赤、男の子=黒という時代に「りょうちゃん」の深緑のランドセルが衝撃的で、その頃からの強い憧れからきています。
ただ友人から、
「ピンクやブルーや紫と言っている女子をキャメルへ懐柔するのは、なかなか難しいで!」と聞いていて、うちの娘は特別に何色がいいと言っているわけでもないし、ほぼ一年かけて「キャメル~、キャメル~。」と洗脳すれば、購入時期には本人が「キャメル!」というでしょう!と、今考えれば、その時の私をどついてやりたい気持ちになるのですが、娘が幼稚園の年中にあがる頃、近所の桜の木の下で、新一年生がお友達同士で入学式の格好にまっさらのランドセルを持って記念撮影をされている光景をそこここで見かける頃から、「ほら!あのお姉ちゃん、キャメルやね!素敵!」と、ことあるごとに娘に言っていた私。
娘に何色がいいの?と聞いても、「キャメル!」というワードはまだまだ出て来ず、でもまぁ、長期戦で私はいくからね!ふふふ!ぐらいに思っていました。
こりゃ、いかん!! レンタルDVDの話
ちょうど梅雨時の「夕方から雨が降りだし、そのまま週末は雨」の予報だった、金曜日。
幼稚園の帰りに、週末用にレンタルDVDを借りに行った私と娘。「とりあえず一枚にして~。」と言って、娘が持ってきたのは、アンパンマンのDVD。約30分収録のもの。「えー、これやったら、こないだ観たいって言ってたディズニーのDVDにしません?」と、人魚が出てくる映画のDVDを手に取った私。こちらは約80分収録。一枚のレンタル料は同じなので、少しでも長い方がお得やん!ということで、こちらを借りたいと私は思い、娘も「そうだね!」と言って、その、ディズニー映画のDVDをレンタルして帰路についたわけなのですが、家について自転車から娘を降ろそうとすると、今まで見たことがないくらい、顔を真っ赤にして怒りオーラを発している娘。家に入るや否や、そこらじゅうの物を私に投げつけて、「だって!お母さんが!こっちにしなさい!って言ったから!私はアンパンマンが観たかったのに!!」と怒る、怒る。
いつも帰宅してから、疲れからか外で頑張ってきているからか、割とプリプリしている娘ですが、この時はその比ではなかった。
すぐにもう一度ふたりでレンタルDVD屋さんに行って、アンパンマンのDVDも借りてきたわけですが、雨が降りだす前にと急いでペダルを漕ぎながら感じていたいたのは、「やってしまった。」、「これはいかん。」ということ。
というのも、このことが起こる少し前に、いつもラインでやりとりしている前の職場の先輩と、
「私達、この年齢になってもまだなお『これをしたら、お母さん、いい顔するかな?』って母親の顔色を窺ってる時あるやん?!しかも無意識レベルで。もう家を出ているというのに!」という話をしていたところだったのです。
今はレンタルDVDだったから よかったものの、これが進路の話だったらどうする?「お母さんが、あの時こっちを選べって言ったやん!」なんて言われたら、私どうするん? ハッとするような、頭を殴られたような、私にとっては、これから先もこの時のことを思い出しては戒めとなるような、そんな出来事でした。
この日から、キャメルへの誘導(という名の洗脳)はやめました。
どうして「土屋鞄」にした?
聞き分けのいい親みたいなこと書いてますが、それでも私も毎日目にするものですから、娘に色は選ばせようとは決めていても、それが私の許容範囲であってほしいというのが正直なところ。
「土屋鞄のランドセル」というのは、先に親になっていた私の友人が「ランドセルの発売日にこどもを幼稚園に送り届けた足でママ友さんと梅田に行き、並んで買った!そんな時間に梅田にいることなんてまずないから、モーニングして帰ってん!」と話していたのが、当時独身で結婚の「け」の字もなかった私には「ランドセルってそうやって買うの!?」ととっても衝撃的だったのでその頃から名前は知っていたこと、(現在中2になった友人の子が5歳とか6歳の頃の話なので、販売方法も現在とは違っていたと思います。)
そして私の姪っ子が娘の一学年上にいるのですが、彼女が選んだランドセルが土屋鞄。
妹から「これにしたよ~!」と報告の連絡がきた頃、「そうか。一年後、大体これぐらいの時期にランドセルって購入するのね。」と、その時なんとなく土屋鞄のホームページを見てみたら、とてもシンプルなデザイン、「親の心、鷲掴みやな。」と心の琴線に触れてくるコーポレートメッセージ、そしてどの色味も落ち着いた印象で素敵。
土屋鞄のランドセルだったら、娘が「これがいい!」とどの色を持ってきても、「いいね!それにしよう!」と言うことができる。
このあたりで、夫に「何か、ランドセル、こだわりあります?」、「私は土屋鞄のがいいんやけど~。」と話をしたように記憶しています。
とはいえ、あまたあるランドセルメーカー、各社それぞれにいいところがあり「ラン活」という言葉があるぐらいですから、みなさん色々と比較検討されて購入されるんよねぇ?どこのポイントを比較すればいいの? 各ご家庭、それぞれ状況が違うから、「ここがポイント!」と全員にあてはまるものはないにしても、「私、見た目だけで決めていいのかしら?」と少し不安に思ったのも事実。
そこで妹に、「ところで、ランドセルメーカーってどうやって決めたん?」と聞いてみると、「うん。見た目。」と即答。「あ、見た目だけで決めた人がここにもいる。」、「さすが姉妹。」と笑ってしまったわけなのですが、
さて、じゃあ娘はどうなのか。
今や、「このランドセルは何年入学生用なの?」というくらい、百貨店、ショッピングモール、年中いたるところで、ランドセルが販売されている。
当然娘の目にも留まるわけで、買い物に出かけた際、通りかかると、「わ~、ランドセル~!」と吸い寄せられている。
当時のカタログを出してきました。今見ても、ワクワク。
もし娘が土屋鞄のランドセル以外を言い出した時、この時は強権を発動させる。
「うちが買えるランドセルはここのだけやねん。」と言って、土屋鞄のカタログを見せる。それぐらいのつもりでおりましたが、そんな心配もなんのその。
土屋鞄のカタログが届いた時、「キャー♡」と言って、熱心に見入っている娘。
「私、これにする!」と指さしたのが、ATELIERシリーズ チェリー のランドセルでした。
試着しに行く。
「そうは言っても、実物を見ることなしに購入するのは、ちょっと…ねぇ?」ということで、西新井本店へ試着をしに行きました。まだ販売が始まる前の「全ラインナップの展示をしています。」という時期です。この時、来店予約が必要だったのですが、やはり土日の枠はなかなか取ることができず、平日の午後に出向きました。2、3組の方がいらっしゃったように記憶していますが、ゆっくり見ることができました。
(その時私たちについてくださった店員さんによると、「土日はとても混みあっていて『あの色背負いたい。』と思っても、他の方が試着していることが多いんです。」とおっしゃっていました。)
娘はお店に入るなり、「これー!」と駆け寄ったのが、やはりチェリー。
カタログが届く前あたりから、「私、赤がいい!」と言ってたんです。「赤」というなら、こっちの赤の方がいいやろう。と私達夫婦が思っていたのは違うシリーズの「ディープレッド」という色だったんですが、そこは敢えて何も言わず、でも!どの色も素敵!
カタログを見ているだけでも「この色もかわいいやん!」、「こっちの色も!」と目移りしていたぐらいですから(私が。)、実物を目の前にさらに興奮する私。「ちょっと、こっちも背負ってみて!」と何色も背負わせる。お付き合いで背負ってくれはするけれど、「いや、私はチェリーなんだって。」と、初志貫徹な娘。購入してから小学生になるまで一年間の時間が空くわけですが、これだけ背負ってもブレずに「チェリー」というなら大丈夫でしょう。ということで、発売日に「チェリー」を購入したのです。
使いはじめてみて。
小学生になって 8か月。使い始めたばかりなので特に不具合もなく、まだ一年生、毎日ランドセルで持ち帰りしているのは「さんすう」と「こくご」だけで、(それでも漢字ドリルや計算ノートが増え、一学期よりは荷物が多くなりました。)それに加え、曜日によって「おんがく」と「ずこう」の教科書が増えるだけで、ランドセルの三分の一くらいのスペースが空いている状態です。
購入する前に、少し心配していたことがありました。
ネットで「土屋鞄 ランドセル」と検索すると、「ファイルが入らない。」という文字が出てくる。どうも古い情報のようでしたが、高価な買い物になるわけですから不安材料は取り除いておきたい。
そこで先に書いた、私が「土屋鞄」を知るきっかけになった友人に、「ファイル入らへんって出てくるけど、実際のところどうなん?」と聞いてみると、「確かに上の子(現在中2)の時に、土屋鞄の子だけ、手に持って帰ってくるファイルがあってん。けど、下の子(現在小5か小4)の時は、それがなくなってたから改良されたんじゃないかなぁ。」、「私、もう一回ランドセルを買う機会があったとしたら、もう一度土屋鞄にすると思う。」という、ものすごい後押しのメッセージ。
実際に夏休み前、A4のクリアブックを持ち帰ってきたのですが、特にひっかかることなくランドセルに入れて帰ってきました。
あともうひとつ。ランドセルに「時間割」を入れる用のスペースがない。
これは、だからといって土屋鞄を選ばない理由にはならないくらいのことだったのですが、
私が使っていたランドセル、カバーにあたる面の裏側に時間割が入れれるようになっていたのですが(「時間割ポケット」というみたいです。)、娘が希望したシリーズにはこのポケットがついていない。これって不便じゃないのかなぁ?なんて思っていましたが、本人はそこまで不便には感じていないようです。
教室にも時間割表は貼ってありますし、そもそも その時間割が流動的であることが多い。もらって帰ってきた時間割表はクリアハードケースに入れて、本棚に教科書と一緒に立てていて、本人は準備をするときにはそのケースを出してきて、時間割に書いてある教科の持ち物をいれています。
それぞれのランドセル選び
幼稚園の年長になると、帰り道なんかに「こないだランドセル買ったよー。」という話題がこども達の間でも、親たちの間でもちょこちょこ出るわけなのですが、やはりそれぞれの選び方があるということ。
先の友人は、
「メーカーも色も私が決めた。だって色の好みなんてコロコロ変わるもん!こどもには『どうせお母さんが決めるんでしょ。』なんて言われてたけど、四年生くらいの時に、『あの時、この色にしてくれてありがとう。』って言われたよ。」と言っていたり、
また別の方は、「うちは小さいし学校が遠いし、またその学校が坂の上だから、何よりもこどもの体にフィットするもの、あと重さで選んだ。だから何軒か見に行ったよ。」とおっしゃっていたり、「うちは通学路が交通量が多いところだから、車から見てもすぐにわかるように、色は赤にした。」と話されている方がいたり。
「キャメルにしたよ。」と言っているママさんに、「それは誰が選んだの?」と聞くと、「本人が選んだんだけど、近所の憧れのお姉さんのランドセルがキャメルなの。」とのこと。ほう!なるほど!
わが家のランドセル選び、資料を取り寄せたのは「土屋鞄」だけでしたし、いわゆる「ラン活」といわれるものではなかったかもしれません。だけど、この先も娘と過ごしていく私にとって、あの真っ赤な顔をして怒っていたこと、これから彼女が何かを決めるとき、私は誘導していないだろうか。あの日「お母さんが!」と怒っていたこと、きっとこれからも何かのときには思い出す、私にとって大切な出来事でした。
どなたかの参考になれば、幸いです。
017 みもざ
017 - みもざ
主婦 / 埼玉県 / LEE100人隊
42歳/夫・娘(6歳)/手づくり部・料理部・美容部/結婚、夫の転勤により、生まれ育った大阪から埼玉に引っ越してきました。それから早6年。子どもを通じて信頼できる方とも繋がれたし、ひとりで過ごすのが好きだし……だけど、やっぱり、「私」として誰かと繋がりたい!自分の「好き」を発信し、これを機に日々のお料理を少しずつステップアップできればと思っています。よろしくお願いいたします。身長155cm。
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013 ましゅ