藤井 恵さんがLEE世代に伝えたい
家族のごはん作りは「定番」に頼ればいい!
二人の娘さんが巣立った今、実感するのは「定番」こそが、家族の味になっていたこと。忙しさの中で藤井さんを助けた、なじみの味。今の私たちに必要なのは、そんな一皿でした。
藤井 恵さんが作り続けてきた
わが家の定番、5つの味
今でも、「あの味が食べたい」とリクエストされる「とりあえず、これさえあれば」の頼れる一品。藤井家の思い出のストーリーとともに紹介します。
5.【家族のためのプリン】

調理時間 40分(冷やす時間を除く)
材料・直径20cmの型1個分
- 卵……3個
- 卵黄……2個
- A)
- グラニュー糖、きび砂糖……各40g
- 牛乳……3カップ
- バニラビーンズ……1/2本(またはバニラオイル少々)
- B)
- グラニュー糖……80g
- 水……大さじ2
- バター……少々
下準備
- 型(底が抜けないもの)の内側に薄くバターを塗る。
- オーブンを種類に合わせた温度で予熱する(国産のガスオーブンなら170℃、海外メーカーのオーブンなら上下加熱で150℃、国産の電気オーブンなら180℃)。
- 熱湯を適量用意する。
作り方
- 小鍋にBを入れ、中火にかける。時々、揺すりながらカラメル色になるまで煮詰め、型に流し入れて素早く全面に広げる。
- ボウルに卵を割り入れ、さらに卵黄を加えて泡立て器で混ぜる。Aを加え、さらに混ぜる。
- 1とは別の鍋に牛乳と縦半分に切ったバニラビーンズを入れ、沸騰直前まで温める。バニラビーンズを取り出し、中身をこそげ入れてなじませる。
- 2に3を入れて混ぜ、1の型にザルなどでこしながら入れる。アルミホイルを二重にしてフタのようにかぶせ、ふちを型に合わせて折るようにしておおう。
- 型をバットの上にのせ、さらに天板にのせる。
- オーブンの中段に5の天板を入れ、まずバットに型の半分程度の高さまで熱湯を注ぐ。さらに天板にも、天板の高さ半分程度まで熱湯を注ぐ。
- 予熱したオーブンで30分焼く。焼き上がったら、型の周りを氷水で急速に冷やす。冷めたら冷蔵庫に移し、2時間以上冷やす。
- 型の内側にぐるりと包丁を入れてプリンをはがし、皿をのせ、ひっくり返して型から出す。
「プリンがおいしく作れるお母さんになりたい」と思っていました。たくさんのレシピを見て、試作をして、ようやくこの形に。気づけば、もう30年余り作り続けているおやつです。
はじめはグラニュー糖だけで作っていましたが、あるパティシエが「きび砂糖を半分混ぜると素朴な味になる」とおっしゃっていて、それからは半量ずつ、使うようになりました。
生クリームを入れたこともあったけれど、今は牛乳で。家庭のお菓子は、できるだけ特別な材料を使わず、思い立ったときに作れるレシピがいいな、と思っています。
バニラビーンズがなければ、バニラオイルで。あくまで香りですから、無理なら入れなくても十分おいしいですよ。
きっとシンプルな味だからこそ、娘たちの舌や心に残ったのでしょう。
特別な日には、生クリームを絞って、缶詰の赤いチェリーをのせて。それだけで、ちょっと格上げされてワクワクしたのも思い出です。
過去のレシピも大充実な
Staff Credit
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/今田 愛 取材・文/福山雅美
こちらは2026年LEE10月号(9/7発売)「家族のごはん作りは「定番」に頼ればいい!」に掲載の記事です。
藤井 恵
料理研究家・管理栄養士
料理研究家・管理栄養士。大学在学中からテレビの料理番組のアシスタントを務めた後、フードコーディネーターを経て、料理研究家として独立。 ヘルシーなおかずやおつまみ、お菓子までわかりやすいレシピが好評。著書に『繰り返し作りたい定番料理』(主婦の友社)、『世界一美味しい! やせつまみの本』(主婦と生活社)など、多数。


















