塩がわりに使える
しょっぱい梅酢
梅干しを作る過程で上がってくる水分。梅のさわやかな香りで、料理を上品に仕上げてくれる。お酢感覚というよりは、塩がわりとして使う。塩分はきつめだから、少量ずつ使って。
材料
完熟梅……2㎏
粗塩……240〜300g(梅の重量の12〜15%)
しょっぱい梅酢の作り方1
梅は洗い、清潔なふきんで水気をふき取って、ヘタを竹串で取り除く。
しょっぱい梅酢の作り方2
ジッパー付き保存袋(大・30㎝四方程度のもの)に入れる。空気を抜きながらジッパーをしっかりと閉じる。
しょっぱい梅酢の作り方3
②をホウロウバットなどに入れ、上から梅と同量の重しをのせて直射日光の当たらない涼しい場所に置く。
しょっぱい梅酢の作り方4
1週間ほどで梅酢が上がってきたら、重しを外し、清潔な容器で保存。
★保存について
金属のフタでは、酸で錆びてしまうので、ガラスやプラスチックのフタの容器で。冷蔵で1年以上保存可。途中、濁ったり、カビが出たら廃棄。
梅干しを作るなら
梅が梅酢に漬かった状態で梅雨明けまで保存し、3日間天日で干せば、梅干しの完成(夜は取り込んで梅酢の中に戻すこと)。梅雨明けまでは、梅酢は使い切らないほうが◎!
「しょっぱい梅酢」活用レシピをチェック!
2017年6月号【甘いとしょっぱい。食欲をそそる酸っぱさです 手作り「梅酢」で夏準備】より
撮影/馬場わかな スタイリスト/駒井京子 イラストレーション/macco 取材・文/福山雅美
ワタナベマキ
料理家
ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。