3月
今年の桜は開花が早いとの予報のとおり、近くの桜の木もつぼみが膨らみ始めました。
少しずつ春が近づいてきたようです。
今回のレシピは 春らしいおやつ『桜あんの三色団子』です。
桜が薫る桜あんをのせた 春色のお団子。
ピンクはいちご、白は豆腐、緑は抹茶のお団子で、それぞれのほのかな香りとやさしい風味が楽しめます。
こねて、丸めて・・・は大人にもお子さんにも楽しい作業。
ぜひ一緒にお団子作りを楽しんでみてくださいね。
この三色にはそれぞれ意味があることをご存知ですか?
ピンクは桜や春を、白は白酒、緑は芽吹く緑やよもぎを表し、それぞれが春にまつわる意味を持って並んでいる説や、
芽吹く大地、春霞の空、春の陽光を表し、下から緑、白、ピンクと並べて大地から陽光までを表現している説、
ピンクは春、緑は夏、白は冬を表し、秋がない=”飽き(秋)ないお団子”を意味しているなどなど・・・
諸説ありますが、それぞれ深い意味が込められていたようで、古から春を待ちわびる気持ちのこもったお団子であることが伝わります。
春のやさしい色が重なったかわいい三色団子。
一日も早く、あたたかく 穏やかな春の日常が戻るよう願いを込めて。
桜あんの三色団子
【材料】 8本分
・ 白玉粉 150g
・ いちご 50g
・ 豆腐 100g
・ 抹茶 小さじ1/2
・ 白こしあん 100g
・ 桜塩漬け 10g
・ 食紅(あれば) ごく少量
【作り方】
* 桜の塩漬けは塩を洗い、20分ほど水にさらす。水気をしぼって刻む。
① いちごの白玉をつくる。いちごはヘタを取ってみじん切りにする。ボウルに白玉粉50gといちごを入れ、耳たぶほどの柔らかさになるまでこねる。(固いときは水もしくはいちご少々を、柔らかいときは白玉粉少々を加えて調整する。)
② 白の白玉をつくる。ボウルに白玉粉50gと豆腐50gを入れ、①同様にこねる。(固いときは水もしくは豆腐少々を、柔らかいときは白玉粉少々を加えて調整する。)
③ 抹茶の白玉をつくる。ボウルに白玉粉50gと豆腐50g、抹茶を入れ、①同様にこねる。(固いときは水もしくは豆腐少々を、柔らかいときは白玉粉少々を加えて調整する。)
④ ①②③をそれぞれ手の平で小さく丸める。熱湯に入れ、浮いてきたら1~2分茹でて冷水にとる。ざるにあげて水気をきる。
⑤ 串に水気をきった④を刺し、網にのせて焼く。(フライパン用クッキングシートを敷いたフライパンにのせて焼いてもOK)
⑥ 白こしあんに桜の塩漬け(*)、食紅少量を混ぜ、⑤にのせる。(食紅で色づけるときは、入れすぎに注意)
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。