手まり寿司
お祝い事や季節の節目など、大勢が集まるとき。道具いらずで簡単なのに特別感があって大人も子供もよろこぶ手まり寿司! 友人宅でのお呼ばれに持ち寄るのもおすすめです。トッピングでプラスアルファの楽しさを。生野菜などは塩をしたり、ゆでたりして、 水分をきちんと取るのが最大のコツ。 お漬け物はすぐに使えるから便利です。
手まり寿司
材料・5個セット×4人分
ごはん(炊きたて)………3合分
〈寿司酢〉
酢………大さじ5
砂糖………大さじ2
塩………小さじ11/2
〈具材〉
A)
白身魚(薄切り)………8切れ
塩………少々
昆布………3㎝角×4枚
ブロッコリースプラウト………少々
B)
マグロ(薄切り)…………4切れ
しょうゆ、煮きりみりん………各小さじ2
青じそ(半分に切る)…2枚分
芽ねぎ………少々
C)
ホタテ貝柱………2個
塩………少々
レモン汁………小さじ1
レモンスライス………少々
D)
れんこん(5㎜厚さのスライス)………4枚
酢………小さじ1
砂糖………小さじ1/2
塩………ひとつまみ
三つ葉の茎(ゆでる)………4本
E)
野沢菜漬け(4等分に切る)………1枚分
白いりごま………少々
作り方
- 寿司酢の材料を混ぜ合わせ、炊きたてのごはんに加えて混ぜる。1個50gで20等分し、丸めておく。
- Aの白身魚に塩を振り、昆布をのせて1時間ほどおく。
- Bのマグロはしょうゆと煮きりみりんを混ぜたものに漬けておく。
- Cのホタテは半分の厚みにスライスし、塩とレモン汁を加えてなじませておく。
- Dのれんこんは約1分ゆで、酢、砂糖、塩を混ぜたものに漬けておく。
- すべての具材の水気をふき、【手まり寿司を上手に作るポイント】を参照して手まり寿司にする。②の白身魚は1個につき2切れずつ使い、スプラウトをはさむ。③のマグロも青じそをはさみ、丸めた後、芽ねぎをのせる。④のホタテはレモンスライスをのせ、⑤のれんこんは三つ葉で結ぶ。
- Eの野沢菜は広げてラップにのせ、ごはんをのせて丸め、ごまを振る。
手まり寿司を上手に作るポイント
(注)レシピの分量は基本的に1個分で、ごはんは50gです。ただし、きゅうり、みょうが、牛肉、ブロッコリーは作りやすい分量の2個分です。
1 寿司飯はまず、1個につき50gずつ量り、広げたラップにのせて、おにぎりの要領でラップごと真ん丸にする。これを作りたい数だけ繰り返す。
2 別のラップを広げ、一番上になる具をのせ、間にはさむ青じそなどをのせ、①の寿司飯をのせる。時間がたっても具が傷まないよう、菜箸を使って。
3 ラップの中に空気が入らないようにしながら包み込み、端をぎゅっとねじって具と寿司飯をなじませる。同時に、形も真ん丸になるよう整える。
おもてなしアイデア
「手まり寿司をラップに包んだまま、お重やお菓子の空き箱などに詰めて、持ち寄り先へ。途中で崩れたりしないので安心! 訪問先の器を借りて、盛りつけさせてもらうといいですね」
バリエーション12種類
「具は魚介のほか、野菜、肉、お漬け物など何でもOK。味、香り、彩りを考えて自由に組み合わせてください」
(写真上段左から)
【にんじん】色鮮やかで栄養満点!
にんじん1/8本は千切りにし、塩少々を振ってラップをし、電子レンジで加熱する。 汁気をきって粉山椒少々を混ぜ、直径約5㎝に広げてごはんと丸め、粉山椒を振る。
【穴子】甘辛の穴子と青じその香り
穴子のかば焼きは5㎝長さに切り、青じそ1/2枚をはさんでごはんと丸める。
【かぶ】フレッシュな歯ざわり
かぶは7~8㎜厚さにスライスし、塩少々を振ってもみ、水気をふく。かぶを広げてごはんと丸め、あれば紅たでをのせる。
【生ハム】意外な組み合わせが新鮮
生ハム1/2枚を広げ、バジルの葉1枚をはさんでごはんと丸める。はけなどで生ハムにオリーブオイルを塗り、レモンスライスをのせる。
(写真中段左から)
【いぶりがっこ】燻製の香ばしい香り
いぶりがっこは5㎜厚さにスライスし、三つ葉の葉をはさんでごはんと丸める。
【きゅうり】シャキシャキ感が楽しい
きゅうり1/2本は2㎜厚さで縦に切り、塩少々を振ってしんなりするまでもみ、水気をふく。十字にしてごはんと丸め、黒ごまを振る。
【みょうが】鮮烈な赤の甘酢漬けで
みょうが1個は約20秒ゆで、酢大さじ1、砂糖小さじ1、塩小さじ1/4を合わせたものに漬ける。鮮やかな色になったら1枚ずつはがし、2枚を並べてごはんと丸め、すだちのスライスをのせる。
【カニ風味かまぼこ】簡単で子供も大好き!
カニ風味かまぼこ3個を並べてごはんと丸め、ゆでたかぶの茎の小口切りをのせる。
(写真下段左から)
【柴漬け】さっぱりした味と歯ざわり
赤柴漬け20gは食べやすく広げ、ごはんと丸めて白いりごまを振る。
【チーズ】組み合わせアイデアに拍手
スライスチーズ1/2枚を広げてごはんと丸め、ゆでたアスパラガスをのせる。
【牛肉】すき焼き風のガッツリ味
牛しゃぶしゃぶ用肉50gはごま油少々をひいたフライパンで焼き、みりん・しょうゆ各小さじ1をからめる。粗熱が取れたら広げて、ごはんと丸める。あれば木の芽をのせる。
【ブロッコリー】ヘルシーな野菜好きに
ブロッコリー1房は約1分ゆでて2等分し、白すりごま大さじ1/2、しょうゆ小さじ1/3と和えて、ごはんと丸める。
【副菜】キャベツとクレソンのくるみ和え
材料・4人分
キャベツ………200g
クレソン………1束
くるみ(ローストしたもの)………8個
塩………小さじ1/2
ごま油………大さじ1
A)
しょうゆ………大さじ1
寿司酢………大さじ1
作り方
- キャベツは千切りにして塩を加えてもみ、出てきた水分をぎゅっと絞る。
- クレソンは1㎝長さに切り、くるみは粗く刻む。
- Aを混ぜ合わせ、①と②を加えて和え、ごま油を回しかける。
【汁物】卵豆腐のお吸い物
材料・4人分
卵豆腐………2個
絹さや………8枚
だし………4カップ
酒………大さじ1
しょうゆ………小さじ1/2
塩………小さじ1/4
作り方
- 絹さやはすじを取ってさっとゆでる。
- 鍋にだしと酒を入れて中火にかけ、煮立ったら1個を4等分した卵豆腐を加え、ひと煮立ちさせる。弱火にし、しょうゆ、塩を加え、①を加えて温める。
- 器に卵豆腐を入れて汁を注ぎ、絹さやを2枚ずつのせる。
2015年3月号【 人が集まる日の簡単混ぜごはんと彩り寿司 】より
ワタナベマキ
料理家
ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。