築30年の中古マンションを購入、リノベーションすることになった我が家。
何度も打ち合わせを重ね、なんとかプラン決定まで漕ぎ着けました。(*前回の記事はこちら)。
プランが決まり設備選びへ
プランが決まったことで、ようやく着工日と竣工日が見えてきました。
ここで、設計をお任せしている一級建築士の“匠”から手渡されたのが、工程表。
工事の予定や内容が一覧表になったもので、自分たちの宿題とその期日も一目瞭然。
――そうです、早くも燃え尽きそうになっていましたが、私たちはまだプランを決めただけ。
具体的な設備や建材は、これから一つ一つ決めていくのでした。
我が家の場合、リノベーションのカギとなるのはキッチン。
カタログやショールームは、早くからチェックしていました。
というのも、プランを考える段階で、いろいろなパターンのデザインや機能や価格を比較しないと前へ進めなかったから……。
方向性が見えないまま検討していた時期はまさに暗中模索状態でしたが、プランが決まってしまえば、一気にキッチンのメーカーやデザインも絞られ、細かい仕様を選ぶステップへ。
トントン拍子とはいかず、ここでもやっぱり悩むのですが、自分たちの希望が形になっていく過程は楽しかったです。
扉の色とカウンター、どうしよう!?
キッチン一つを決める上でも、考えること・選ぶものはいっぱいです。
カウンターはフラットにする? 立ち上がりをつける?
シンクやワークトップの素材は?
扉の色や取っ手の形は?
コンロや換気扇の機能は?
引き出しの数とサイズはどう組み合わせる? ……などなど。
私の場合、特に悩んだのは、“扉の色”と“カウンターの立ち上がり”でした。
扉の色は、キッチン全体のイメージを大きく左右するところですよね。
もともと惹かれていたのは、白いキッチン。中でも、上品なイメージだったマットホワイトに憧れていたんです。
でも……残念ながら、私の性格はズボラ(苦笑)。
さらに、息子もいたずらざかりの2歳!
白いキッチンにすると、汚れてしまって大変なことになるんじゃ……。
お手入れのしやすさを考えると、マットタイプより鏡面タイプのほうがいいのかな?
いやいや、カタログやショールームで見たダークカラーのキッチンも素敵!
無限ループにハマっている私を見かねて、期限が迫ったある日、夫が一言「一番好きなのにしたら?」。……ですよね~。
というわけで、至極シンプルなアドバイスで原点に戻り、マットホワイトに決定。
ズボラーにとっては、大きな挑戦です!
一方、カウンターに関しては、ズボラ―守りに入ります(笑)。
フラットタイプもとってもおしゃれだったけれど、適度に手元を隠せる安心感を優先して、立ち上がりをつけることにしました。
完成したキッチンと使い心地は
そうしてできたキッチンがこちら。
同じ場所、南のダイニング側から見たBefore&Afterを並べてみます。
使い始めてからの感想はーー。
プランを考えていた時は、U型キッチン、特にコーナー部分の使い心地が想像できず不安だったのですが、慣れてきた今では快適に使えています。
ただし、この点に関しては、前の家のキッチンがとても小さいタイプだったので、どのレイアウトでも満足していた気も(笑)。
ぐるぐる悩んで決めた白は……当たり前ですが、汚れると目立ちます。
うっかりミートソースやブドウジュースをこぼして、そのままにしてしまった時などは焦る焦る!
でも、だからこそ、気づいた時にこまめに拭く“ちょこちょこ掃除”をする習慣がついたのは、よい変化かも。
ズボラ―、一歩成長!?
そして、一番正解だったのは、カウンターでした。
サイズを決める段階で目安にしたのは、“よく使うお皿がしっかり置ける幅”で“シンク横に置きたい電気ケトルに近い高さ”。
つまり、キッチン側からの目線でしか考えていなかったんです。
が、実際に使い始めて気がつきました。
ズボラ―には、ダイニング側からの使い勝手こそ重要だということに。
対面式キッチンを使ったことがなかったので考えが及ばなかったのですが、いちいちキッチン側に回らなくても、カウンターの手前に立ったまま、電気ケトルを取ってお湯を注いだり、食器や食材を見えない位置に下げたり、という動作ができるとラク!
ちなみに、我が家のカウンターは、立ち上がりの高さ20cm、幅28cm。
これが私にとっては、ちょうどダイニング側からカウンターを越えてシンク横へと手を伸ばせるサイズだったので、とても便利に使えています。
こうして、リノベーションで一番時間のかかったキッチン、なんとか無事に完成しました!
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藤本こずみ Kozumi Fujimoto
ライター
1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。