〜五感を研ぎ澄まし心地よく暮らすvol.76〜
40代女子が行く信州ひとり旅。読書と温泉三昧@松本十帖【LEE DAYS club clara】
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LEE DAYS リーデイズ
2025.06.03 更新日:2025.06.04
先日、思い立って信州は松本までひとり旅に出かけてきました。家族や友人との旅はもちろん楽しいですけれど、すべて自分の選択次第なひとり旅はやっぱり特別です。
日常の生活圏から離れることで、日ごろ背負っているあれやこれやの肩書ーたとえば母とか妻とかーなどを一時的におろし、物質的にも精神的にもひとりになることで得られる自由な時間がもたらす様々な気付きがひとり旅の醍醐味なのでは、とわたしは思います。

ひとり旅の行先「松本」へ
今回の行先は以前NHKの番組『おとな時間研究所』内で紹介されているのをみて、気になっていた松本。宿泊先は「いつか泊まってみたいホテル」のリストの中からひとり旅で訪れてみたいと思っていた浅間温泉にある「松本十帖」にしました。

「松本十帖」は株式会社『自遊人』が「里山十帖」や「箱根本箱」(どちらも行ってみたい!)に続き手掛けた長野県・浅間温泉内の旅館や空き家を再生したエリアリノベーションプロジェクト。
コンセプトの異なる2つのホテル「HOTEL松本本箱」「HOTEL小柳」の他、ブックストア、ベーカリー、ショップ、レストラン、カフェや醸造所が徒歩圏内に点在しています。

「松本本箱」で読書三昧
今回のホテル滞在で特に楽しみにしていたのが、ホテル「松本本箱」にある膨大なセレクトブック!
特に本の種類と数は想像以上に充実しており、「松本本箱」のエントランスやレストラン内のほか、ブックストアにもエリア毎の選書コーナーがあり、『本の道』『幅書店』(選書はブックディレクターの幅允孝さん)『オトナ本箱』『こども本箱』……と、とにかくあっちもこっちも本がたくさん!
宿泊者は24時間利用可能とのことで、わたしも3日間のすきま時間をぬっては本を求めいそいそと足を運びました。

本を読むためのスペースが館内のあちこちにあり、特に気に入ったのは「おこもり本箱」。一畳ほどの小さなスペース内にはテーブルとデスクランプの他、ビーズクッションも置かれ、居心地の良い寛ぎ空間となっています。

夜はセルフで楽しめるドリンクバーコーナーもあり、地元のお酒などの他、ちょっとしたおつまみまである充実ぶり。飲食しながら読書もできちゃうだなんて嬉しすぎる。

気になる本を数冊持ち込み、主に食事の前後を利用して読書を楽しみました。特に夕食後の読書がはかどり、バーコーナーを片付けるスタッフさんの気配で気が付くと24時近くなんてことも。平日ということもあり夜中の利用者はわたしだけでしたが、気兼ねなく読書に没頭する贅沢な時間を過ごしました。

露天風呂付き客室で過ごす贅沢時間
客室はすべてかけ流しの露天風呂付き。滞在中何度入ったかな?木の良い香りがする浴槽は常に適温のお湯が張られ、木製のブラインド越しに外の気配を感じながら寛ぐことで心身ともにリラックスできました。
まだ薄暗い早朝は野鳥の鳴き声を聴きながら、夜は明かりを消して、と静かな空間で五感をフルに開放する時間を楽しみました。

充実の客室内設備!
お部屋の中の設備も十分すぎるほど。冷蔵庫内には瓶入りのお水、人参ジュースに和梨ジュース、桃ジュース。ネスプレッソマシンもあり、さらにフロア毎にフリードリンクやフード類もかなりの種類がありました(わたしは客室内のものも消費しきれず、あまりお試しできませんでしたが)。
ちらっと拝見したところ、焼菓子類は長野県内の福祉施設の方で作られているよう。浴衣も障害者の方によるデザインを採用されていて、デザイン料が還元されているとのこと。そんな取り組みもいいなと素直に共感しました。

また室内は全面珪藻土と無垢天然木の自然素材の床が気持ちよく、素足でのびのびと過ごせて快適でした。

忘れられない食の体験@三六七
ローカルガストロミーをコンセプトにしたレストラン『三六七(367)』での食事も忘れられないひと時となりました。滞在期間中に夕食2回と朝食2回お世話になりましたが、すべて異なるメニューはどれも五感を刺激されるそれはそれはステキなお料理尽くし。
最初の夜こそちょっと緊張しましたが、スタッフの方のサービスが終始心地よく、時におしゃべりを楽しみながら(海外生まれのわたしと同じ同郷の方にお会いできるミラクルもあり!)、目の前のひと皿にじっくり向き合い時間をかけて楽しむ食事は普段なかなか経験できない、本当に贅沢なひと時でした。

静かにひとり悦に入りながら舌鼓をうつ、2時間強の贅沢で忘れられない体験となりました。
スタッフの方を捕まえては「このお味噌はどちらのですか?」「この器はどちらのもの?」「このソースは何が入っているのですか?」といろいろ伺ってしまいましたが、何を聞いても的確に応えていただきサービスの質の良さにも感激しました。
素材だけを記したメニューから「次はどんなお料理なんだろう?」と想像を膨らませるのもわくわく楽しい体験でした。最後の夜は「食事が終わってしまうのが惜しい……!!」と思ったほど。

また毎回違う席を準備していただけたおかげで、異なる視点でレストランの空間を楽しむことが出来たのも良い思い出です。他のお客さんとも程よく距離があり、ひとりの時間を気兼ねなく楽しめました。他にもお一人でいらしている方をちらほらお見受けしました。
松本市内観光【手紙舎・栞日・蕎麦かどや・33’s CAFE・松本民芸館】
滞在中に訪れた場所をさらっと。
・手紙舎
ホテルから徒歩圏内にあり、観光客と思しき方で賑わっていました。松本オリジナルイラストのポストカードを購入し、友人と自分宛に投函しました。隣の郵便局で出すと風景印を押してもらえます。

・蕎麦かどや
ホテル近くのお蕎麦さん。お蕎麦が大好きなので2日間ともお昼は迷わず信州の蕎麦をいただきました。かなり細めの更科タイプで、甘すぎずしっかり出汁の効いたつゆがまた美味しかったー。
・栞日
本好きに有名なブックカフェ。オリジナルの選書も面白く、ゆっくり過ごせました。チェアにはmina perhonenのファブリックが。
・33’s CAFE
5月だというのにこの日の松本は夏日でとても暑かった!今年初のかき氷を松本でいただきました♡ほうじ茶&コーヒーゼリーにフワフワのクリームがとっても美味しかったです。たくさん歩いて疲れた体に染みわたりました。

・松本民芸館
今回の旅でぜひ訪れてみたかった場所。ホテルからはレンタサイクルで向かいましたが、この道中がまた素晴らしかった!雲ひとつないまぶしい快晴のもと、水の張った田んぼに山々が映り、のどかな田舎道をのんびり自転車で走る時間がとっても心地よかったです。

丸山氏の手掛けた絵や文章などの作品が随所に展示されていましたが、中でも還暦を過ぎてから丸山氏が記したという後記に感銘を受けたので、勝手にシェアさせていただきます。
「人間は悲しみも悩みも負わされてはいるけれど、それは自分で善処するより他ない、口に出してもはじまらない。悩む時はものを書いてしばらく自我を忘れることである。権力に屈せず、世にこびず、他人への迷惑をさけ、みんなの平和と幸福を願い、また自分もその一員でありたいと願う。」
(だいぶ端折りましたが)謙虚でありながら達観した言葉がじんわりと胸に響き、いつまでも心に残りました。
お土産あれこれ

松本の旅を振り返って
松本は豊かな自然に恵まれた城下町に、古くから創業する個人商店だけでなく、若い方が活躍されている活気あるお店も多く、様々な顔がバランスよく共存している街だなと感じました。観光客が多いことも理由なのでしょうが、どこを訪れても親切に声をかけていただき、気持ちの良い時間を過ごすことができました。
また徒歩+レンタサイクルや公共バスを使うことで、行きたい場所をサクっと回れるコンパクトな街なのもポイント。信州蕎麦やジビエなど信州ならではの食を楽しめたのも忘れられない体験となりました。

そして家族に感謝
何より、気持ちよく送り出してくれる家族があってこそのひとり旅。楽しんでおいでと背中を押してくれ、旅行中は必要がなければ特に連絡も無く(ゴミ出しだけ一度連絡を入れました(笑))。
帰りのあずさ号の中ではじめて旅の写真をいくつか家族ラインに送り、子どもたちと短いやり取りを交わしながら、帰る場所があるからこそ安心して旅を楽しめるのだなぁとしみじみありがたく思いました。

家族で過ごす時間はもちろん大事ですが(特に子どもたちが大きくなるにつれ、そう感じます)、家族だからこそお互いの好きなことを理解し、応援したいと常々わたしは思っています。
もちろん優先順位は家族単位や子どものことが自ずと優位になりますが、夫はいつもわたしの選択を尊重し見守ってくれるし、わたしも夫が家族とは離れ楽しめる趣味があって良かった、と思っています(長い目でこの先の老後を見据えた時もここは必須事項かと!)。
子どもたちも年齢を重ねる中で、自分で決めて行動すること、相手を尊重することができる子に育ってくれたのかな……と思っています。旅の終わりに、自然とそんな家族への感謝の思いも感じることができた今回のひとり旅でした。

clara
48歳 / 埼玉県 主婦
夫と2人の子ども、猫(♂)との暮らし。自分に必要なものをその時々で取捨選択し、日々心穏やかに過ごせるよう心がけています。ひと手間かかっても五感を満たしてくれるもの、丁寧に作られたものを好みます。
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