Dear my Love…
竹下玲奈さんの
娘に受け継ぐものがたり
vol.1
ゴールドのイニシャルリング
母になって初めて手にした、娘へと受け継ぎたいもの

私、無類のイニシャル好きなんです。娘だけでなく、家族のイニシャルを見つけると、“うわっ”ってアドレナリンが出ちゃう(笑)。『ブラミンク』のお店でこのリングを見つけたときは、数種類のイニシャルしかなくて。その中で、娘のイニシャル『M』を見つけたときは、運命だなって思いました。玲奈の『R』だったら、きっと、買っていなかったと思います
竹下玲奈さん
確か、娘がまだ3、4歳だった頃、ひとりでふらりと訪れた、南青山の「ブラミンク」。そこで出会ったのが、このゴールドのイニシャルリングでした。
実はこう見えて、お買い物は基本、慎重派。時間をかけて考えたいから、お気に入りのオンラインショップのカートには、いつも待機中の商品が詰まっていたりして(笑)。でもその一方で、「これだ!」と思ったものは即決。そうして衝動的に手に入れたもののほうが、後悔しないことが多かったりもするんです。
「M」と刻まれたこのゴールドリングは、まさに、即決でした。控えめな輝き、ぽてっとしたフォルム、金ならではのずっしりとした重量感と存在感。そして何よりも、娘のイニシャルである「M」の刻印。決して手が出やすいプライスではありませんでしたが、「いつか娘に受け継ぎたい」という気持ちが、最終的な決定打となりました。思えばこれが、母となった私が、“娘に受け継ぐ”を意識して手に入れた、最初の品になったのです。
あれから時は流れ、娘は今年で12歳を迎えます。もちろんまだ、このリングにまったく興味はありません。「欲しい」と言ってくれる日がくるとしたら、多分、10年後、20年後のことでしょう。
このリングを購入したとき、まだ見ぬ受け継ぐ日を、あれこれ想像したんです。この形のままじゃなくてもいい。金を溶かして結婚指輪を2つ作ってくれてもいい。いやいや、究極はこれを売って、別の何かを買ってくれてもいいって(笑)。私にとっては、このリング自体が価値のあるものだけど、いつか彼女自身にとっての価値のある何かに変わってくれれば。それが本当の意味での、“受け継ぐ”ってことなんじゃないかなって。ほら、ゴールドリングならではの発想でしょ(笑)。
これが娘の手に渡るまでは、そんなとりとめもない想像ごと、全部、私のもの。愛しいものであると同時に、かけがえのない想いを生んでくれる、宝物なのです。

竹下玲奈
Rena Takeshita
モデル
1981年、鹿児島県生まれ。14歳でデビュー以来、トップモデルとして活躍。群を抜いたセンスに業界内のファンも多く、“モデルが憧れるモデルNo.1”との呼び声が高い。『LEE』では、モデルとしてはもちろん、その愛情あふれるライフスタイルが読者の心をつかんでいる。
センスあふれるライフスタイルがLEEで大人気に!
竹下玲奈さん新連載、始まりました!
『娘に受け継ぐものがたり』と題した、竹下玲奈さんの新連載がスタート! 彼女が、この連載に込めた想いとは? ご自宅での初回スペシャルインタビューが叶いました。
『LEE』初登場は、2016年1月号。ずっと憧れていた、雅姫さんとの対談企画が始まりでした。それ以来、『LEE』のファッションページになくてはならない存在となった竹下玲奈さん。圧倒的なセンスと愛情あふれるライフスタイルに注目が集まり、玲奈さんを特集した記事が大人気に。“玲奈さんを、もっと知りたい”との、読者からの声にこたえ、待望の連載が、ついにスタートしました。
「うれしいお話をいただいて、本当に光栄です。どうしたら読者の皆さんの期待にこたえられるかなという気持ちでいっぱいです」
『娘に受け継ぐものがたり』。“もの”と“物語り”をかけ合わせたタイトルの題字は、玲奈さんの直筆。

今年で12歳になる娘に受け継ぎたい“形あるもの”に、“見えない想い”を乗せて展開するエッセイです。ファッションアイテムやインテリアアイテムにフィーチャーし、本人の自宅で撮影をするという、チャレンジングな構成になっています。
「母になってもうすぐ12年。気がついたら、娘が受け継いでくれたらいいなっていうものが増えていて。それと一緒に、私の想いも届けられたらって思っています」
そう語る玲奈さんですが、実は、“娘に受け継ぐ”というメインタイトルの上についた、直筆のサブタイトル、“Dear My Love…”という言葉にも、深い想いが通っていました。
「私自身、雑誌で見たものや読んだものを、実際の趣旨じゃなくて、別の解釈でとらえることがあるんです。例えば今回のテーマは、ゴールドのイニシャルリングでしたが、これをきっかけに、“私はシルバーの石付きが、やっぱり好き!”って気持ちを強めたっていい。それと同じように、この連載で私は、“娘”を通して想いを語るんですが、娘じゃなくても、“愛する誰か=LOVE”へ受け継ぐものや想いに発展したっていいんじゃないかって、そう思っているんです」
この連載を通して、私たちの日常が、愛とストーリーに満ちたものなのだと気がつくきっかけになったら。玲奈さんのセンスと愛情に満ちた連載に、ご期待ください!
私が語る、『娘に受け継ぐものがたり』がきっかけとなって、皆さん自身の『物語』が生まれたら。そう願っているんです。
Rena Takeshita

玲奈さんが長い時間をかけて集めた家具や植物がセンスよく並ぶ、自宅のリビングルームにて撮影。白シャツ×デニムのなんてことないコーディネートに、センスと上品さが漂います。シャツは「ガブリエラ コール ガーメンツ」。デニムは「オールドマンズテイラー」。
玲奈さんを特集した記事が大人気に
自宅インテリアを初公開!
クローゼットも隅々まで見せてくれました!
2022年LEE9月号では、ずばり『竹下玲奈さん、どうしてそんなにおしゃれなの?』と銘打った、10ページの特集を掲載。引っ越したばかりの自宅インテリアや私物の数々を、惜しげもなく公開してくれました。
おしゃれな私服も注目の的!

2023年LEE8・9月合併号では、真夏の私服スタイルにフィーチャー。妄想旅をテーマに、着回しコーデを発表。ファッション感度の高さや、ものを大切にする姿勢に、賞賛の声が集まりました。
憧れのまさこさん宅へ!
ずっと憧れていたというスタイリストの伊藤まさこさんのご自宅を訪問(2023年LEE3月号)。感度やセンス、おもてなしの気持ちなどを、等身大の目線で取材しました。
料理のセンスだってすごい!
2023年LEE1・2月合併号では、“心地よさ”をテーマに、人を招く日の手料理を紹介。追って、2024年LEE1・2月合併号では、名だたる料理家の面々と並んで、自身の鍋レシピを公開。料理の腕前が話題の的に!
Staff Credit
モデル・スタイリング/竹下玲奈 撮影/長山一樹(S-14) ヘア&メイク/中山友恵 取材・原文/磯部安伽
こちらは2024年LEE4月号(3/7発売)「竹下玲奈さんの娘に受け継ぐものがたり」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

竹下玲奈 Rena Takeshita
1981年、鹿児島県生まれ。14歳でデビュー以来、トップモデルとして活躍。群を抜いたセンスに業界内のファンも多く、“モデルが憧れるモデルNo.1”との呼び声が高い。『LEE』では、モデルとしてはもちろん、その愛情あふれるライフスタイルが読者の心をつかんでいる。
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