防災は日常に溶け込ませるもの
【整理収納アドバイザーMisaさんの防災アイデア】インテリアと防災を両立する工夫とは?
2024.03.18
飲食、トイレ、家族の安否確認…
今、見直したい
家族を守る3大防災
地震や火災や水害…災害は、いつどこで起きても不思議ではないこと。いざというとき、自分と家族を守るにはどうすればいいのでしょうか。
そこで、暮らしのプロ・整理収納アドバイザー/防災士のMisaさんに〝日常の延長線上にある工夫〞を聞きました!
実践編
暮らしのプロの3大防災どうしてる?
被災経験を通して防災への意識が変わったという、Misaさん。日常に取り入れている3つの備え+αの工夫について教えていただきました。
教えてくれたのは?
Misaさん
整理収納アドバイザー/防災士
暮らしと備えのアドバイザーとして、「暮らしになじむ防災」の情報を発信。オリジナルの「おまもり防災ポーチ」も企画・販売。著書に『おしゃれ防災アイデア帖』(山と溪谷社)ほか。
防災は、暮らしとセットになっているもの。日常に溶け込む工夫や手段を考えてきました
Misaさんは ’18年の大阪府北部地震に大きな影響を受けたそう。
当時は整理収納アドバイザーとして、心地よい暮らしを追求していました。防災の知識もなく、水も手に入らない非常事態になって初めて、幼い子どもたちをどう守ればいいのかと、怖くて情けない気持ちになったんです。そんな経験から防災について真剣に考え始め、防災士の資格も取りました。
これまでには、安全性を最優先して、家中の雑貨や植物をしまい込んでいた時期も。でも、もともとインテリアが大好きな私には、無機質な空間は息苦しかったんですよね。そこで、防災とインテリアを両立できる工夫をするようになりました。
防災は、特別で遠いものではなく、日々の暮らしとセットになっているもの。日常をベースに、そこに溶け込む防災を考えていけば、自分らしい形が見つかるのではないかと思います
Misaさん
日本各地で防災講座も開催!
InstagramやVoicy『暮らし片づけおやつのじかん』には、楽しみながら備えるヒントが満載。日本各地で防災講座『暮らしと備えの相談室』も開催。
家族を守る3大防災
BOUSAI①
【飲食の日常備蓄】
消費しながら備えられる工夫をMisaさん宅では、家の各所に食料や飲料が。
「防災のためだけの備蓄スペースを作ると、結局放置してしまいがち。日常的・定期的にチェックしやすい場所に分けて収納し、普段から消費しながら備えるようにしています」(Misaさん)クーラーボックス内もフル活用!
BOUSAI②
【トイレの準備】
トイレ内に収納することで意識を継続吸収シート付きのタイプがおすすめ!
3種類の携帯トイレを準備。
「トイレで使うものなのでトイレ内に収納。棚の扉を開けるたびに見ることで、意識の継続につながります。トイレットペーパーは、長尺巻のものを選ぶと省スペース。非常時には入手困難になることもあるため、多めに用意しています」(Misaさん)
BOUSAI③
【家族との安否確認方法】
防災ポーチにクリアケースに入れた連絡先メモを「まずは、家族でもしものときにどんな動きをするのかを話し合っておくことが大切」とMisaさん。
「頼る人、行き先などを確認したら、必要な連絡先をメモにリストアップ。私は、それをクリアカードケースに入れて、自分や子どもの防災ポーチに。旅行や出張の際も必ず持ち歩くようにしています」(Misaさん)
インテリアも楽しむための防災ポイントは?
好きなものに囲まれたいから減災できる形を目指して
素敵な雑貨や食器がいっぱいのMisaさん宅。
「好きなものを飾ったり使いやすく並べたりすることを諦めないために、いざというときに減災できる工夫をするようにしました」(Misaさん)
Staff Credit
撮影/松村隆史 取材・文/藤本幸授美
こちらは2024年LEE4月号(3/7発売)「家族を守る3大防災」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2024年4月号現在)です。
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