FORTUNE

Sayaの12星座 星占い「星ごよみ」

<12月22日~2024年1月19日のあなたの運勢>出発点に立ち返り、形だけになったものを手放すとき【Sayaの星占い 今月の12星座運勢「星ごよみ」】

  • Saya

2023.12.22

この記事をクリップする

Saya×and BAKE 12星座クッキー

SUN SIGN IN CAPRICORN(太陽がやぎ座に)

やぎ座

今年も、最後の星ごよみとなりました。読者のみなさん、1年間読んでくださって、ありがとうございました。

12月22日に、太陽はやぎ座に入ります。やぎ座では13日から思考や伝達の星・水星が「逆行」していましたが、23日にいて座に戻ります。いて座には行動や戦いの星・火星があるので、これまで動いてきたことに考えがついてくる。「ああかな、こうかな」と試してきたことに、「あ、こういうことか」と気づきが起こってくるタイミングです。

やぎ座は、「努力」によって、成功や達成を目指す星座でもあるので、「努力」について、考えが及ぶことも多そうです。たとえば、「努力しても何にもならないのかな」と思ったり、過去の選択を後悔したり。そのうち、「じゃあ、本当は、何をやりたかったんだっけ」と出発点に戻ってみる。逡巡しているうちに、今望んでいることが見えてくるのではないかと思います。いつのまにか視野が狭くなって、「この道しかない」と思い詰めていたと気づくことも。向いていないことはいさぎよく手放し、興味の持てることを始めましょう。

30日には愛と美の星・金星もいて座に入ります。いて座には水星、火星、金星が揃うことになります。さまざまなアイデアが出てきては、あちこちに広がっていくようなときです。また、それが楽しくもあるのです。拡散していた考えや行動に方向性が見えてくるのは1月2日に水星が「順行」してから。

そんななか、27日にはかに座で満月が。31日にはおうし座にある拡大と保護の星・木星も「順行」します。壊れるものがあっても修理され、豊かさも訪れる。そんなイメージのある星まわり。自宅でも気になることがあったら、プロに修理やクリーニングを依頼してみては。

年明けは、1月4日に火星が、14日に水星がやぎ座に入ります。この間、11日にはやぎ座で新月も。やぎ座には長年、滞在した変容の星・冥王星がありますが、みずがめ座への移動もすぐそこまで迫ってきています。2008年以来の問題についてリセットし、前進したいときです。ただその前に、長年、見ないようにしていた不安や恐れが浮上することも。向き合いたくない気持ちを見つめること。形だけになったものを手放すこと。それがとても大切な時期だと思います。

今期読みたい おすすめブックガイド

やぎ座の本質は、「時間をかけて積み重ねる姿勢」にあると思います。それがいつしか「王道」になり、「伝統」になり、それが伝えられて、「知恵」になるのです。ただ現代の時間は、昔と比べて、かなりハイスピード。積み重ねられてきた伝統があっという間に忘れ去られそうな部分もあります。

やぎ座のブックガイドでは、日本女性に伝えられてきた伝統である「きもの」の世界を中心に、探求を重ねられた女性の先輩たちの本を選んでみました。

『日本の伝統美を訪ねて』(白洲正子著、河出文庫)

1冊目は、かの有名な白州正子さんの、そのものズバリなタイトルですが、『日本の伝統美を訪ねて』(白洲正子著、河出文庫)。白州さんは明治43年1月7日生まれのやぎ座でもあり、「染色こうげい」というきもののお店もされていました。この本では、きものに限らず、お能や十一面観音、骨董、西行と芭蕉など、生前の白洲さんが愛した日本の伝統について、対談形式で語られていきます。

『幸田文きもの帖』(幸田文著 青木玉編 平凡社)

2冊目は、作家の幸田文さんの『幸田文きもの帖』(幸田文著 青木玉編 平凡社)。お嬢さんの青木玉さんがまとめられた随筆集です。幸田さんのきもの好きはつとに知られており、『きもの』(新潮文庫)という自伝的作品もありますね。まだ着付けを習い始めて3年にもならないわたしは、幸田さんのにわかファンにすぎないのですが、きものを通して、女性の人生を見つめるそのまなざしの鋭さやあふれる愛情と、時に哀しみと。すごい方だなあと読み返す都度、感心してしまうのがこちらの『幸田文きもの帖』。読んでいるうちに、きものを着たくなること間違いなしです。余談ですが、今回調べたら、幸田さんはおとめ座生まれでした。おとめ座に天体の多いわたしが惹かれてしまうのも納得というものですね。

『伝えておきたい嗜みごと 美しい着物、美しい人』(木村孝著、淡交社)

3冊目の『伝えておきたい嗜みごと 美しい着物、美しい人』(木村孝著、淡交社)は、染色研究家で随筆家の木村孝さんの著書。京都の中京区に生まれた木村さんらしい、京都の暮らしを織り交ぜた「きものの12ヶ月」が綴られています。

どの女性もすでに故人ではあり、今よりももっと女性に自由がなかった時代に自分らしく生きてきた方たち。もちろん白洲さんのように華族の出身だったり、幸田さんのように有名な作家の娘だったりと、ある意味、特別な存在であったのは間違いありません。でも、恵まれた立場を自覚しつつも、与えられた人生を味わい、自分なりの花を咲かせるよう努力したことも伝わってきます。試練もあったはずですね。そんななか、後から来る女性たちにすばらしい日本文化を伝えようという姿勢があることがやぎ座的だなと感じるところです。

星を味方につける生き方、暮らし方~不安な時代に翻弄されずに私を生きる~ 好評発売中

2023年12月22日更新。次回の星ごよみは、2024年1月21日に更新します。


Staff Credit

photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya

■最新著書情報

『占星術ブックガイド 星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集』
Saya・著 ¥5500 説話社

Instagramでも、星のこと、暮らしのこと、新刊情報etc…を更新中



こちらもCheck!
「LEEの占いコンテンツ」

Daily
鳳凰数術で開運アクション! 暮れの酉の「私を癒す毎日占い」

鳳凰数術で開運アクション! 暮れの酉の「私を癒す毎日占い」

Weekly
星占い×タロットで開運! 真木あかりの「今週の運勢」

真木あかりの「今週の運勢」

2023年下半期の運勢
9タイプの守護動物で占う!【暮れの酉さんの鳳凰数術占い】

Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

この記事へのコメント( 0 )

※ コメントにはメンバー登録が必要です。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる