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子どもと一緒に美食体験キャンプ!【Snow Peak LOCAL FOOD TOURISM】とは?

  • 川口ゆかり

2023.11.18

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LEE本誌でもキャンプやアウトドアの魅力について度々紹介していますが、「車や道具がないからできない」「子どもと一緒にキャンプを体験してみたいけれど、インドアで」と諦めてしまう方も多いのでは?

そんな方に強くおすすめしたいのが『Snow Peak』が主催している〝LOCAL FOOD TOURISM”。通常のキャンプとは違って、その土地ならではの自然と食を味わう。まったく新しいカタチの体験型イベントなんです。そこで今回は、2023年10月に長野県白馬で開催された〝LOCAL FOOD TOURISM in HAKUBA 2nd〟に家族で参加させていただた体験リポートを紹介したいと思います。

LOCAL FOOD TOURISMとは?

LOCAL FOOD TOURISM

日本各地の食と、それを支える人々の想いや知恵に触れ、その土地ならではの豊かな食文化を未来へとつないでいく〝LOCAL FOOD TOURISM〟。2018年にスタートし、今年で5年目を迎える人気イベントです。

今回の旅の舞台となるのは、長野県白馬村にある『Snow Peak LAND STATION HAKUBA』。キャンプ場に加え、観光案内所やレストラン、週末にはマルシェを開催する複合型施設です。

実際にイベント会場へ行ってみると、未就学児のお子さんを連れたファミリーや気心知れた友達と参加しているベテランキャンパー、はるばる海外からご参加(!!)の夫妻まで、幅広い年齢層が参加していることに驚きました。そして、そのほとんどの方がリピーターと、いかにこのイベントが人気なのかがよくわかります。

スケール違いの大自然を堪能!

▲ウェルカムドリンクとフードは、地元で人気のおやきと蕎麦茶。移動の疲れも吹き飛ぶ美味しさでした。

イベント会場に入り、まず目を奪われたのは、白馬三山の雪景色と紅く染まる山腹。その美しさたるや……! しばらく動けなかったほど。この土地でなければ味わえない食や自然、人との出会いが待っている。も~、考えただけでも、ワクワクが止まらない。



さっそく、キャンプの醍醐味。寝床(テント)を設営していきます

テント

といっても、テントからシュラフやブランケットまで、必要なものはすべて『スノーピーク』のスタッフさんが用意してくださるので、ラクちん。キャンプは荷物の準備や片付けが大変なので、子連れが気軽に体験できるのは、ありがたい限り。大荷物派のわが家でさえも、着替えだけで身軽に参加することができちゃいました。

テント設営

あっという間に寝床となるテントが完成! スタッフさんから設営や撤収のちょっとしたコツも教えていただき、楽しみながら設営することができました。

信州ならではの味噌づくり体験に挑戦!

塩屋醸造

さて。テントの設営が終わったら、ワークショップです。長野県須坂市で300年続く老舗味噌屋「塩屋醸造」さんから、信州伝統の味噌づくりを学びます。

味噌作り

煮た大豆を桶に押し付けるようにして潰し、米麹と混ぜ合わせる。全体が均一に混ざったら、味噌玉をつくり、樽に詰めていく。

自分たちの手で仕込んだ信州みそと、その思い出を持ち帰ることができるわけですが、こうした体験って、子どもの食育にも最適ですよね。青空の下、その土地の空気を感じながらつくるなんて格別。信州と味噌の関係や歴史を伺うこともできて、感慨深いものがありました。

「塩屋醸造」さんの味噌を味比べ

味噌 味比べ

最後に3種類の味噌を実食。自然のど真ん中に身を置きながら、その地の食材を味わう。至福の時間。そして、味噌づくり体験後は、隣接の「みみずくの湯」でお風呂タイム。いい汗をかいて温泉に入るなんて、最高じゃないですか。身も心もほぐれたところで、いよいよ、お待ちかねのディナータイムです。

キャンプ ディナー

イベント会場に戻ると、ランタンが灯る幻想的な空間がセッティングされていました。大自然というダイニングがより一層素敵なディナータイムを演出してくれます。

信州の秋を感じるフィンガーフード形式の前菜がずらり

フィンガーフード

前菜は信州サーモンやきのこや栗といった旬の食材を使った全12品。どこを切り取っても写真映えする空間! 決して華美ではないのにセンスがよくて、時折、吹き抜ける風がなんだかとても心地いい。

少量ずつ、たくさんの種類を味わう

ディナー 01

お品書きまで用意されていて、まるで高級なレストランのよう。普段のキャンプは、子どもたちの分から食事を作って、大人は後回しなのでこうして家族全員でテーブルを囲んでゆっくりと食事するのは、いつぶりでしょうか。自然とみんなが笑顔になれる瞬間。こんななんてことない時間が実はとても贅沢で、幸せなことなのだと気付かされます。フリーフロー形式のドリンクなど、飲食はすべてオールインクルーシブなのもうれしい。

メインはレストランのようにサーブ

ディナー 02

前菜だけでも腹ぱん! なのに温かい前菜に加え、信州牛ほほ肉の赤ワイン煮込みやこのイベントのために仕留めたという、ジビエのローストなどなど。シェフ渾身のスペシャルなごちそうが次々と運ばれてくる。クオリティが高過ぎて、とてもキャンプとは思えない!

デザートにも信州の味覚がたっぷり!

ディナー 03

デザートは信州の秋のフルーツ(シャインマスカットを含めたぶどう3種類!)に薪バターサブレ、栗のミニモンブラン、信州産ブルーチーズのチーズケーキ……と至れりつくせり。座っているだけで美味しいものが食べられるなんて、主婦にとっては贅沢の極みですが、前菜の時点でお腹がいっぱい(笑)。この旅では、何度もうれしい悲鳴を味わいました。

夕食後は満天の星空を眺めながら、焚き火を囲む

焚き火

パチパチと火の粉を散らす、焚き火をおつまみにハイボールをグビリ。幸せだなぁとしみじみ。

自然に深く包まれることこそ、私たちが見失いがちな感覚を磨く体験であり、いちばんの贅沢はきっと自然なんだろうな。そんなことを思いながら、いつの間にか、参加者の方々と焚き火を囲むようにして語り合っていました。

翌朝は新米の脱穀体験からスタート!

脱穀体験

1日目は汗ばむほどのいいお天気でしたが、翌朝はあいにくの雨。タープの下で昔ながらの足踏式脱穀機を使い、今年収穫したばかりの新米を恐る恐る脱穀していきます。息子にとっては、見るものすべてが新鮮で初めての体験。ご飯になって食べるまでの作業を身を持って学ぶ。まさに、この地でしかできないプライスレスなワークショップですよね。

通常なら朝から雨、しかもキャンプでなんて最悪~と、どんよりした空気に包まれがちですが、不思議なものです。誰ひとりとしてそんな顔をすることなく、むしろ自然の流れに身を任せて、大人も子どもも野遊びを心から楽しんでいるようでした。

炊きたての新米にお味噌汁、野沢菜。信州の秋が詰まった朝ごはん

朝食
▲温泉たまごやお味噌汁もうつわではなく、アウトドア用のシュラカップに入っていたりと、随所に『スノーピーク』らしいこだわりもあって素敵。

土鍋で炊いたつやつやの新米。これだけでもごちそうですが、焼鮭に野沢菜、温泉たまご、旬のきのこ。あぁ、できることなら毎日食べたい、最高の朝ごはん。脱穀体験をしたこともあり、この日のごはんが普段より一層おいしく感じられたのは、言うまでもありません。

まさに野遊び!ワイルドな調味料作り

調味料作り

食後もまだまだお楽しみは続きます。「Restaurant 雪峰」のシェフによる、キャンプだからこそできる調味料作りがスタート。こだわりの薪を燃やし、炭にしてからサラダ油と醤油が入ったカップへダイレクトに入れる。な、なんてワイルドな! これぞ、本物の野遊び。

粗熱がとれたら丁寧にこして瓶に移し、お手製のラベルをつければ、世界に1本だけのオリジナル調味料が出来上がり。息子は、このワークショップが一番楽しかったようです。

最後のお食事は、「Restaurant 雪峰」でイベント限定の特別ランチ

ランチ

ボロネーゼパスタに地元のハンターさんからご提供いただいたという、ジビエのソーセージが! お腹がいっぱいなはずなのに食べれてしまう摩訶不思議……。偏食気味な息子もペロリ完食でした。

前日のウェルカムフードからディナー、朝食、ランチまで。この土地を心から愛する生産者さんの想いを感じながら、旬の食材をまるごと味わう幸せといったら。

そして、数日後……

味噌 調味料 新米

ワークショップで作った味噌や調味料に加え、新米や長野県産のフルーツが自宅に届くというサプライズ。これにはもう感激……!何より、『スノーピーク』スタッフさんの完璧なまでのホスピタリティに終始、感激する旅となりました。

アウトドアに興味はあるものの、「テント設営に自信がない」「キャンプ道具を持っていない」という方はもちろん、ワンランク上のアウトドア体験を楽しみたい方にも強くおすすめしたい〝LOCAL FOOD TOURISM〟。ぜひご家族で、参加してみてはいかがでしょうか。

*今年度の募集は終了しております。

川口ゆかり Yukari Kawaguchi

ライター

1977年生まれ。LEEでは私服コーデや収納企画など、登場するたび話題に。2児の母としてトレンドをプチプラと賢くMIXしたスタイルが大好評。

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