家族で夏休みに環境スポーツイベント「SEA TO SUMMIT北海道 大雪 旭岳大会」に初参加しました(大会の様子はこちら)。
そして、開催地である東川町は人口8,400人のうち、半数以上が移住者という、地方でありながら人口が増加し続けている大注目のエリアなのです。
旭川空港から車で15分、旭山動物園にも大雪山 旭岳にも車で20〜30分という、観光にもとても便利な立地ですし、大自然が近いにもかかわらず、洗練されたレストランやカフェが点在していて、都会的な部分も持ち合わせているのです。
そんな話題の東川町を少しご紹介します。
家具の町ならでは!大自然の中で、素敵な家具に囲まれて過ごせます
まずはキトウシ山一体に広がる自然公園「キトウシの森」へ。
ここは広大な自然の中、キャンプ場に温浴施設、一棟貸しのケビンなどの宿泊をはじめ、パークゴルフやスキー場、ゴーカートなど東川町のアクティビティ拠点となっています。
新しく建てられたケビンには、東川町で作られた木工家具やクラフト雑貨がそこかしこに。
それもそのはず。東川町は40軒ほど木工職人がアトリエを構える「家具の町」で、温もりあふれる洗練された家具たちが惜しみなくコーディネートされています。
「肌触りが気持ちいい〜」と、ダイニングテーブルやソファの座り心地を試す子どもたち。一気に満足感が高くなりました!
また、食器や調理器具、洗濯機などもひと通り完備されていて長期滞在向けに。
旅先でどうしても外食が続くと疲れてしまいますが、ここなら夜はバーベキューをしたり、朝は簡単に調理したり、滞在中の食事の選択肢の幅がぐっと広がりました。
ケビンからお散歩がてら丘を登っていくと、東川町を一望できる温浴施設「キトウシの森 きとろん」があります。この夏オープンしたばかりとあってこちらも大人気。
建築家・隈研吾さん監修で、外壁には北海道産の木材がふんだんに使われています。中に入ると「森の階段」や「森のサロン」というような、温浴前後もホッとくつろげるスペースが。
眺望のいい大浴場や4種類のフィンランド式サウナなど種類も充実。また、レストランやショップも併設されているので、お風呂とセットでゆっくり楽しめるスポットです。
木工家具とクラフト雑貨を探しに、サイクリングでアトリエめぐり
さっそく町探検へ。中心部にある「せんとぴゅあⅡ」には、図書館や家具のアーカイブや写真のコレクションなどが展示されています。
その中に「東川ミーツ」というアンテナショップがあり、家具やクラフト雑貨が販売されています。そこで、ケビンで無造作に使っていた象嵌(ぞうがん)作りの木製プレートを発見!「このアトリエに行ってみたい」と、レンタサイクルをして、アトリエに向かうことに。
道中、視界いっぱいに広がるこの田園風景、最高すぎました。
北海道のスケールの大きさを感じながら、のんびり自転車でアトリエめぐりなんて、東川町ならではな過ごし方ですよね。
そして、セントピュアⅡから15分ほどでお目当ての「バウ工房」さんに到着。
木工家具作家の大門嚴さんが1988年に設立し、今は息子の和真さんとお二人で営んでいらっしゃいます。
デザイン性のある洗練された家具だけでなく、木で作られた座布団(!)や、木で作られたテーブルクロス(!!)など、見るものを楽しませる遊びゴコロいっぱいの作品をたくさん見せていただきました。
併設の工房も見学させていただき、技術工作が大好きな息子たちは大興奮!
子どもたちが気に入った象嵌造りの木製プレートとお箸置きを、わが家のお土産にしました。
自分が気になった作品が生まれる現場を見て、作り手の想いを直接聞いて、さらに深く知る、親子でものづくりの現場を見る貴重な体験ができました。
ほかにも何軒かアトリエをめぐりましたが(中にはショップ併設のない工房もありましたが)、どこも親切に対応してくださったので、東川町のアトリエめぐりおすすめです!
ランチにお茶に、晩ごはんに…行きたい店が多くて困るんです!
お腹もすいてきたことですのでランチへ。
中心地から車で5分でこの佇まい!もうたまりません。
東川のお米と大雪山の美味しい水で炊いたおかゆが楽しめる「中国茶とおかゆと点心 奥泉」は、昨年東川町を訪れてすっかりファンになった友達夫婦が絶賛のお店。
田園風景を目の前に(奥には大雪山も見えます)、夏限定のとうきびのおかゆを頂きました。じんわり、心身に染み渡りました。
一方、育ち盛りの子どもたちにはジーローハンに水餃子、ぶたまんなどの点心を添えて。こちらも大満足の様子でした!
そして、こちらも友達夫婦絶賛のお店「on the table」。鉄板ナポリタンはじめハンバーグやポークジンジャー、グリーンカレーなど東川町のみんなの食堂といった感じで、お客さんもいつもいっぱい。
ワインも豊富なので「夜にまた来たいなぁ」と内心思っていると、洋食大好きな子どもたちからも「明日、もう一回行きたい!」 と懇願され、親子ともども気に入った様子。
まだまだ、気になるお店はたくさんあるのですが、今回だけでは回りきれず…。
自然が近く、水も食材もおいしい。そういう地に料理人たちがお店を持ち、人が集まり、また素敵な店が増えていく。こういう自然発生的に町の魅力が広がっているのが理想的ですね。移住者が増えるのも納得です。
洗練された家具のある暮らしを体験できる宿は、なんと「ふるさと納税」で
東川町には、暮らしそのものを体験する施設がいくつもあります。
中でも「東川暮らしの体験館 3号館」では、異なる家具工房が各部屋をコーディネートしていて、違った趣で楽しめるんです。
こちらのお部屋は、リビングが「北の住まい設計社」、ダイニングが「大雪木工」のコーディネートでした。ホテルともロッジともちがう、アットホームで洗練された雰囲気が子どもたちにも大好評でした。
ちなみに、こちらの宿泊施設は宿泊代を払って予約するスタイルではありません。
「ひがしかわ株主制度」といって、東川町を応援しようとする人が投資(=寄付)することで、町の株主となってまちづくりに参加できる制度が導入されています。
具体的にはふるさと納税の返礼品としてこの宿泊施設の宿泊体験を選ぶことができます。
気に入った町に直接地域貢献できる良いアイデアですよね。わが家も早速検討しています!
今年の夏は北海道も暑い日が続いたそうですが、すっかり稲穂も色づいて素敵な景色が続いていました。9月中旬には旭岳の方も紅葉が始まるとのことで、これからベストシーズン到来です。
美瑛や富良野へも車で1時間ほどの距離なので、ぜひ秋の旅行にいかがですか?
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飯田りえ Rie Iida
ライター
1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。