デンマーク発“名品ブランド”の最新に触れる「3daysofdesign（スリー・デイズ・オブ・デザイン）」へ！

インテリア好きなら一度は訪れたいデザイン大国の首都、コペンハーゲン。デンマークの家具を長年愛用しながら、実はまだ訪れたことがなかった石井さんが、満を持して憧れの地へ！

今回の旅の目玉は、コペンハーゲンの街に最新インテリアがあふれる3日間のデザインイベント。

LEE読者にもぜひ取り入れてほしいデンマークの家具ブランドの「カール・ハンセン＆サン」の〝今〞と名品アイテムを、石井さんの着眼点でレポートします。

磨き抜かれたデザインと職人技を現地で再認識

CARL HANSEN ＆ SØN【カール・ハンセン＆サン】

115年以上、木と職人技にこだわり家具作りを続けてきたブランド。

研ぎ澄まされたデザインと高品質で、必ず長く愛せる家具ばかり。それでいてモダンさを感じる新作や復刻も続々。現地を訪問させてもらって、ブランドへのリスペクトがますます高まりました。

石井佳苗さん

「あの名作椅子を、アートと並べて展示。新たな気づきが」

LEE世代から少しずつでも投資する価値ある、間違いのない家具ばかり

「こんなリビングが理想！ 3DD展示では家具のレイアウトも参考になります」

今回の展示で石井さんが最も気に入ったスペースが、このラウンジ空間。

曲線的なフォルムの〝サイドウェイソファ〞は、斜めにも座れてくつろげるし、横顔まで美しくて

石井佳苗さん

同シリーズの今季新作フットスツールと、〝エジプシャンテーブル〞、そしてYチェアを円形に並べたコーナーなら、きっと会話も弾みそう。

「実は居心地のよさの要、ローテーブルの逸品に注目」

脇役ととらえられがちですが、快適な居間を作るカギとなるアイテム。どちらも巨匠による初期の名デザインの復刻で、見逃せません

石井佳苗さん

ウェグナー作のネストテーブルは、3サイズのセットで汎用性抜群。

〝デンマーク近代家具の父〞コーア・クリントによる逸品テーブルも、円形と正方形の2種類で今季復刻。

椅子好き石井さん垂涎！ 「名チェアの新作＆復刻が目白押し」

ポール・ケアホルムが1955年に発表した〝PK1〞が、座面の素材にペーパーコードを採用して再登場。

コンパクトでスタッキングも可能。特に実用性が高く、家族のいるLEE世代におすすめの1脚です

石井佳苗さん

ストアの中庭には、今春から展開されている〝AH アウトドアシリーズ〞を展示。

〝VLA61 モナークチェア〞（左）と〝フォイエ〞シリーズのソファ（右）。どちらも建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェンによる、希少で手に入りにくかったチェアの復刻。

Kanae’s EYE_01

あの“Yチェア（CH24）”の制作過程を工場で見学

「価格に見合わないのではと思うほど丁寧な手作業の工程に驚きました」

世界中に出荷されるYチェアのストック。

1脚を構成する木のパーツは、実はこの5種類のみ。

座面には120mのペーパーコードが手作業で張られている。

フレームのサンディングを体験。

コードを張るのもやすりがけも、力加減に熟練が必要で、想像以上に難しかったです

石井佳苗さん

Kanae’s EYE_02

カール・ハンセン＆サンの家具の配し方にうっとり。CEOの邸宅を訪問

「クラシックな空間にも、家具がマッチ。新旧どちらにも振れる懐の深さを実感」

フュン島に移動し、17世紀に建てられたお城を修復したCEOの自宅へも。

新作アウトドア家具を並べた中庭でティータイム。

廊下にもさりげなくYチェアが。

カール・ハンセン＆サンの家具は、歴史ある建物になじみながら、決して古びて見えないことに感動。〝今住んでみたい〞と思わされる空間に昇華されていました

石井佳苗さん

DATA

フラッグシップストア コペンハーゲン

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●Bredgade 21-23
☎+45・6447・2360
●10～18時（土～16時）　日休
●日本では…東京・外苑前と、大阪・南堀江にフラッグシップストアあり。
●公式サイト：www.carlhansen.com

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次回は「デンマーク発“名品ブランド”の最新に触れる　ルイスポールセン＆レ・クリント編」をご紹介。

こちらは2023年LEE10月号（9/7発売）「スタイリスト 石井佳苗さん、北欧コペンハーゲンで『インテリア名品』に出会う！」に掲載の記事です。