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住宅費高騰時代に私たちは家をどう考える?

家族の人数や年齢に合わせて選んできた

建築のプロに聞く【家を建てる時のお金のかけどころ&コストの削り方】コストを抑えながらも理想の住まいを持つために有効なこととは?

  • @homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす

2026.11.04

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譲れる、譲れないの見極めがもっと大事に

住宅費高騰時代に私たちは家をどう考える?

住宅費高騰時代に私たちは家をどう考える?

不動産価値や資材、人件費が上がり続け、さらに金利の上昇も……。今、住宅を手に入れるのに厳しい時代です。自分たちが満足できる住まい方を模索し、選んだ方々を取材し、さらに住宅のプロにも意見を伺いました。物価が上がり続けるなか、私たちが住まい選びで大切にするべきことを、一緒に考えてみませんか?

Index
  1. 住宅費高騰時代に私たちは家をどう考える?
  2. 家づくりでしっかりお金をかけるべきところ、コストを削れるところの見極め方は?
    1. “憧れの景色”にはお金をかけて。あとは住みながら整える発想で
    2. 東端桐子さん
  3. 物価高騰時代の「後悔しない家づくり」のポイント
    1. 最初からすべてを完璧に作り込まなくていい
    2. これだけは譲れない「暮らしの景色」を一つ思い描いておく
    3. 構造・断熱性能は予算を削らずに最優先する
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建築のプロに聞きました

家づくりでしっかりお金をかけるべきところ、コストを削れるところの見極め方は?

“憧れの景色”にはお金をかけて。あとは住みながら整える発想で

東端桐子さん/建築家
撮影/吉森慎之助

東端桐子さん

KIRIKO HIGASHIBATA

建築家

建築設計事務所「straight design lab」主宰。住宅の設計やリノベーション、店舗やオフィスのデザインを手がける。家具デザインを行う夫の大原さんと立ち上げたプロダクトブランド「SAT.PRODUCTS」も評判。

約5坪という小さな土地に自宅を建て、シンプルな暮らしを楽しむ建築家・東端桐子さん。東端さんのように限られた空間を最大限に生かす暮らしに憧れる人からの依頼が後を絶ちません。建築家として相談を受ける中でも、住宅費高騰については強く実感。

「おおよそのコストを予測して設計しても、実際は見積もり額が収まらなくなってきているのが現状、。ナフサショックによる石油製品の高騰や流通コストの上昇は影響は大きく、2019年頃と比べると、建築費はおよそ1・5倍になっているという声も聞きます」

コストを抑えながらも理想の住まいを持つために有効なのが「小さく建てる」ことだと東端さんは提案します。

「延べ床面積を小さくすると、土地代はもちろん、材料費や人件費も圧縮できます。それから設備関係を盛り込みすぎないのもひとつ。あるお施主さんは、食洗機の導入は後から検討することにして配管とコンセントだけを用意。実際に暮らし始めて、必要だと思ったら設置すればいい。家って最初から完璧に作り込まなくてもいいんです」

家を建てるなら完璧を目指さなければと考えがちなところ、“完璧でなくてもいい”となるとぐっと気がラクに。ただし、予算に合わせて削るものを考える前に、「これだけは譲れない景色」を決めておくのが大切だそう。

「予算に合わせて何もかも妥協すると完成した家に愛着が持てないことも。ある家庭ではリビングに家族みんなが集まるイメージを持ち、置きたいソファも決まっていたんです。それなら床材もこだわろうと、少し値は張りますがオーク材を採用しました。ほかは多少我慢しても“これだけは実現できた”というスペースがあると、そこを目にするたび満足感にひたれます」

さらに妥協せず、最優先でお金をかけるべきは構造や断熱性能と強調。

「後から変更するのが難しい構造や屋根、壁、窓の断熱は予算をかけつつ、内部の間取りや部屋の数などは10年周期で見直しを。家族構成や暮らし方も変わりますし、設備も10年程度が更新時期。いきなり老後のことまで考えるのは難しいですが、10年くらいなら変化も想像しやすいですよね」

新築ではなく中古物件のリノベーションを考える人へのアドバイスは?

「2025年4月に建築基準法が改正されて、中古物件のリノベは以前よりも時間やコストがかかる場合も。また、購入する物件に違法な部分があると、法に合う形に改善しなくてはならないので、そのあたりに詳しい不動産会社に依頼を。リノベを前提に物件を探すなら、物件探しとリノベ会社選びは同時に進めておいたほうがいいです」

最後に「家を建てる・買う」タイミングについて東端さんの考えは?

「子育て世代が住まいを手に入れるのに資金面で厳しい時代ですが、次第に職人さんが減り、熟練の手による工事が難しくなる一面も。だからこそ家を持つのを先延ばしにするよりも、自分たちらしい家をどう工夫したら作れるか、あきらめずに追求してほしいです」

物価高騰時代の「後悔しない家づくり」のポイント

1

最初からすべてを完璧に作り込まなくていい

配管や電気系統だけ用意しておけば、設備は金銭的に余裕ができてから導入することも。最初から完璧に整えようとせず、10年を目安にライフスタイルの変化に合わせて家を少しずつマイナーチェンジしていくという考え方がおすすめ。

2

これだけは譲れない「暮らしの景色」を一つ思い描いておく

家族がくつろぐリビング、お気に入りの家具が映える書斎など、新居にあってほしい景色は? そこに置く家具や壁、床の色や質感なども含めて、こだわりを詰め込んだ空間を一つは作りましょう。暮らし全体の満足度を保つことができます。

3

構造・断熱性能は予算を削らずに最優先する

柱や梁、断熱材などは、後から簡単に変更ができません。そこだけは予算を惜しまないことで、家の寿命が長くなり、手放す際にもプラス。また、断熱性能を高めておくと、住み始めてからの冷暖房費というランニングコストの抑制にも直結。

Staff Credit

撮影/林 ひろし 取材・文/古川はる香
こちらは2026年LEE10月号(9/7発売)「住宅費高騰時代に私たちは家をどう考える?」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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「私らしく建てる、心地よく暮らす」をテーマにリビング系コンテンツを集めました。ハウジング、インテリア、DIY、家電や雑貨からLEE100人隊家づくり部ブログ、通販など盛りだくさんでお届け!

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