東京から葉山へ越してからというもの、季節を“探す”のではなく“感じる”感覚へ変化したという宇藤えみさん。そんな葉山のご自宅から四季の楽しみ方を提案。宇藤さんが選んだ、その日、そのときを彩る器や雑貨をご紹介します。
親しみやすく、品がいい。普段のワンプレートごはんやおもてなしにもぴったり。
小林耶摩人（コバヤシヤマト）
（上）カップ （各）￥2750
（サイズ：直径約9.2×高さ約4.5㎝ 容量：約80㎖ 材質：陶土）
（下）8寸ワイドリム皿 ￥7700
（サイズ：直径約24×高さ2.7㎝ 材質：陶土）
ポット・鍋敷き・箸／スタイリスト私物
笠間の陶土を使い、“石器のようなイメージで”制作されているという小林耶摩人さんの器。「おにぎり、漬物、卵焼きを盛る大人プレートとして愛用していますが、時におもてなしの大皿としても活躍。親しみやすさと、よそ行きの品のよさ、両方を自在に行き来できるところに助けられています」（宇藤さん）。同じ素材のカップはお茶時間を彩る湯のみとして、またはおかずを盛る小鉢としても。
カップをLEEマルシェでチェック！ 8寸ワイドリム皿をLEEマルシェでチェック！静けさも華やかさも受け止めてくれる、懐の深さが素敵です。
小林耶摩人（コバヤシヤマト）
花器 ￥22000
（サイズ：直径約10×高さ約19㎝ 材質：陶土）
「小林さんの作品はざらりとした手ざわりから自然の感触が伝わり、暮らしをともにしたいものばかり。薄く緑がかった美しい花器は、どんな花にも合います。ススキのような静かな植物や贈り物のカラフルな花束も素敵。重厚感があるので、細い枝物をスッと一本生けるのもいい」（宇藤さん）。口が広すぎないので、生けたときのバランスが決まりやすい絶妙なシルエット。
花器をLEEマルシェでチェック！
子どもの手にもスッとなじむ、木のぬくもりが気持ちいい汁椀は食卓の必需品。
我戸幹男商店（ガトミキオショウテン）
（上・左）AEKA Slim Bowl（S） （各）￥7480
（カラー：ブラック、スモークグレー サイズ：直径約11.9×高さ6.3㎝ 材質：ケヤキ）
（右）AEKA Slim Bowl（L） ￥8580
（カラー：スモークグレー、ブラック サイズ：直径約12.3×高さ7.5㎝ 材質：ケヤキ）
上：スモークグレー 左：ブラック 右：スモークグレー
山中漆器が誇る職人の技術を踏襲し、現代の食卓に合うデザイン性の高い漆器を生み出す我戸幹男商店。華奢で繊細な高台が美しいAEKA（アエカ）は、毎日の食卓に洗練感を、特別な日にはほどよい緊張感を持たせてくれる振り幅の広い椀。そのうえ、子どもの手にすっぽりと収まる安心感も。「おひたしやアイスクリーム、白玉ぜんざいなどを盛ったときにもちょうどいい深さも魅力」（宇藤さん）
AEKA Slim Bowl（S）をLEEマルシェでチェック！ AEKA Slim Bowl（L）をLEEマルシェでチェック！真っ白より緊張しない穏やかな白の器は、どんな料理も映える名品です。
伊藤環（イトウカン）
（上）【1＋0】デコプレート（正方形） ￥8250
（サイズ：縦20×横20×高さ3㎝ 材質：磁器）
（下）【1＋0】デコプレート（長方形） ￥8800
（サイズ：縦20×横26.5×高さ3㎝ 材質：磁器）
重ねた皿・箸／スタイリスト私物
陶芸家・伊藤環さんがプロデュースするプロダクトブランド、1+0（イチタスゼロ）。「あたたかみの中にスタイリッシュさが香る伊藤さんの器。盛りつけの腕に自信がなくても、料理がきらっと輝くんです」と宇藤さん。今回は、伊藤さん作の「デコプレート」をベースに、プロダクト用にデザインした角皿2タイプをセレクト。料理を引き立てるほどよいリムや盛りつけやすい深さがあるので、和食のほか、どんなジャンルのお料理とも相性抜群です。真っ白ではなく乳白色なところも万能さの理由。
【1＋0】デコプレート（正方形）をLEEマルシェでチェック！ 【1＋0】デコプレート（長方形）をLEEマルシェでチェック！見て、触れて、たくさん食べて。五感で季節を感じてほしい。（宇藤さん）
手ざわりのある器が、秋の香りを運んでくれる
季節の行事にはいとこや友達が集う、にぎやかな家庭で育った宇藤さん。子どもたちにも、四季の楽しい記憶を刻んでほしいと話します。
「園や小学校から届くお便りで、季節の行事を知らされます。知ったからには、ふさわしい衣食住を大切にしたい。けれど全部やろうと思ったら大変。気合いを入れずに、普段の延長で楽しめるのが理想です」（宇藤さん）。
そんなときに「器が助けになる」と宇藤さん。
「秋には、土を感じる手ざわりのある器がおすすめ。お団子や野菜が、つるりとした洋食器よりもあたたかみを帯びて秋を香らせてくれます。とっておきの器だけれど、ハレとケの垣根がない一枚を味方にできたら母は心強い。十五夜にはススキを添えて、準備は完璧です。行事の意味を覚えていなくても、楽しい記憶が残れば今はいいかなって思っています（笑）。器を選んで食卓に並べるのも季節を楽しむことだと、子どもたちに伝わっていたらうれしいです」（宇藤さん）
Profile_宇藤えみさん
フード・ファッションスタイリスト。雑誌や書籍などさまざまな媒体で衣食住のスタイリングを手がける。夫、6歳の息子、1歳の娘の4人家族。昨年冬、自然あふれる葉山へ移住し、その素敵な暮らしぶりは＠homeLEEでも掲載中。
Instagram：emiuto
撮影／須藤敬一 スタイリスト／宇藤えみ 取材・原文／藤井そのこ
※クレジットのないものは、すべてスタイリスト私物です。
こちらはLEEマルシェ2023年9月号「スタイリスト 宇藤えみさんが提案「家族で楽しむ季節のめぐり」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示（掲載当時）です。
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