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進化してる!大人と子どもの歯列矯正

【子どもの歯列矯正どう始めた?】実際にかかった費用、抜歯の有無を決めるポイントは?

2023.07.23

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どう始めた? 子どもの「歯列矯正」わが家の場合

子どもならではの歯列矯正に踏み切ったきっかけ、タイミング、床矯正や抜歯の有無……。リアルな体験談をぜひ参考にして!

case 1 マウスピース矯正8歳になっても指を吸うクセが治らず歯科に相談。その後、マウスピース矯正へ(LEEメンバー みいこさん)

●矯正年表

8歳
就寝中に指を吸うクセが治らずに相談
小児矯正専門医院で指吸いを治す

9~10歳
レントゲン撮影などで八重歯になる可能性が判明
スペースを作るために現在もマウスピース矯正中

想定費用
60万

みいこさんは、娘さんの指を吸うクセが治らず、歯科を受診して相談することになったそう。

「8歳を過ぎても就寝中に指を吸うクセがあり、前歯の永久歯が生えてきて出っ歯も気になったので、歯科に相談しました。指吸いが治らないと歯列矯正はできないと言われ、就寝中だけ着用する口呼吸を治すための器具を使用。3カ月かけて、まずは口呼吸と指吸いを治しました」(みいこさん)

その後、医師から子ども用のマウスピース矯正をすすめられたといいます。乳歯と永久歯の生えかわりの時期に使うことで、歯並びを整えながら、永久歯が生えるスペースも確保できるとか。

「前歯が出ていて、これから生える歯が八重歯になる可能性があるので、歯が生えるスペースを作ると説明がありました。マウスピースは食事の時間以外は装着して、1週間ごとに新しいものに交換します。通院は月1回でいいので無理なく続けられ、半年で前歯がきれいに並びました」(みいこさん)

マウスピース矯正のメリット、デメリットは?

「メリットは、透明なマウスピースは遠目で見たら目立たないこと。慣れれば子どもひとりでつけ外しや洗浄ができるのも◯。デメリットは、学校や塾で給食やお弁当を食べるときに、ケースと歯ブラシを持たせて、すぐにケアする必要があること。マウスピースをつけたまま水以外の飲み物が飲めないことも、外出先では大変でした」(みいこさん)

マウスピースは慣れれば子どもが自分でつけ外しできる!

case 2 抜歯レントゲン撮影で過剰歯を発見。永久歯の生え方も変わると聞き、全身麻酔での抜歯をすることに(LEEメンバー りーちゃんさん)

●矯正年表

9歳
定期的に歯科で健診
レントゲンで上あごの過剰歯が、鼻に向かって生えると言われ、全身麻酔で抜歯
その後、マウスピース矯正

12歳
現在も矯正継続中

想定費用
38万

娘さんが9歳の頃、かかりつけの歯科での定期健診でレントゲンを撮る機会があり、一般的な本数よりも歯が多く生えている“過剰歯”が判明。

「上あごの中心部に、鼻に向かって生えている“上顎正中過剰歯”があると言われました。放っておくと、これから出てくる永久歯の生え方にも影響があるということで、全身麻酔の手術で抜歯をすることに。その後、前歯のみワイヤーの裏側矯正、今はマウスピース矯正に移行して矯正を続けています。抜歯から約3年がたちましたがあまり経過がよくなく、今後は全体のワイヤー治療や、さらに抜歯をする可能性もあるようです」(りーちゃんさん)

上あごの中心部に、鼻に向かって生えている“上顎正中過剰歯”があると言われました。放っておくと、これから出てくる永久歯の生え方にも影響があるということで、全身麻酔の手術で抜歯をすることに。

長期間の矯正は、こんな大変さも。

「子どもは歯列矯正に興味がないので、自宅にいるときにはつけてほしいマウスピースを、自ら外してしまうことがあります。親の思いばかりが強いのでもどかしく……。娘は過剰歯の治療が必要だったので仕方ないのですが、歯列矯正については、もう少し大きくなってから、子ども自身の意思で決断してもらうのもありかなと思います」(りーちゃんさん)



case 3 床矯正小さい頃から歯の異常が多数。現在はゆっくりペースで上あごのみ床矯正中(元LEE100人隊 エペさん)

●矯正年表

1歳
下の前歯が2本の歯の根元がくっついてしまう癒合歯だと判明

6歳
上の歯に過剰歯が見つかり、抜歯をすることに

9歳
上あごのみ床矯正をスタート

11歳
1年間歯の生えかわりで床矯正を中止

12歳
夜のみ床矯正を再開

想定費用
45万

エペさんの息子さんは、乳歯が生えてきた1歳頃から、さまざまな歯のトラブルが。

「下前歯が、隣同士の歯の根本がくっついて、神経は2本なのに歯は1本になる“癒合歯”というものでした。2本分が成熟しないといけないので、なかなか抜けないかもしれないとのこと。6歳頃には、本来ないはずの過剰歯が見つかり抜歯も。とにかく上下ともに歯列がガタガタしているのも気になりました」(エペさん)

医師から床矯正をすすめられ、まずは上あごのみの床矯正を9歳からスタートしました。

「ゆっくりペースで治療をすすめる先生なので、最初は上あごのみ。学校で器具を装着していると気になるだろうということで、夜だけ床矯正をしています。11歳の1年間は歯の生えかわりが多くて矯正器具がうまくはまらず、子ども自身がイライラしてつけずに寝てしまったことも。12歳になった今は生えかわりが落ち着き、またスムーズに治療ができています。見た目はあまり変わりませんが、本人は上あごにスペースができたと、治療の効果を感じているようです」(エペさん)

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イラストレーション/まきこんぶ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE7月号(6/7発売)「進化してる!大人と子どもの歯列矯正」に掲載の記事です。

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