“伝え上手”な、コミュニケーションの達人に聞きました!
コミュニケーション【NGな伝え方「3大あるある」】あなたのタイプは?相手を尊重しながら自分の気持ちや意見を伝えるにはどうしたらいい?
2026.08.11

毎日向き合う人間関係、相手が気分を害するかな、と言い方に迷ったり、伝えた言葉に後悔したりしていませんか? 本音を飲み込まず、相手も自分も心地よくいられる伝え方とは。すぐに実践できるヒントが満載です。
PART #
1
\“伝え上手”な森田汐生さんに聞きました!/
相手も自分もごきげんでいられる伝え方のヒント
思っているのに伝えられない、伝わらない……コミュニケーションの達人たちはどうしてる? それぞれの秘訣を伝授します。
\コミュニケーションを研究して20年/

森田汐生さん
NPO法人アサーティブジャパン代表理事
英国でアサーティブ・トレーナーの資格を取得し2004年にNPO法人を設立、講演や研修を行う。著書に『女性のためのアサーティブ・コミュニケーション「あなたらしく伝える」技術』(産業能率大学出版部)など。
Advice
“私はどうしたいのか”を心の軸に今と未来を変えていこう
誠実に、率直に、対等に。失敗しても自己否定しない
「『伝え方』に注目が集まるのは、コミュニケーションがうまくいかないことが大きなリスクにつながる時代になったから。言い方を間違えて関係が悪化することや、ハラスメントになることを恐れて、肝心な本音が言えない。相手を傷つけてはいけない、悪い感情を起こさせてはいけないと、誰もがプレッシャーを感じているんです」
相手を尊重しながら自分の気持ちや意見を伝える手法・アサーティブを研究し普及させている森田汐生さんは、現代のコミュニケーション状況をこう分析します。確かに、関係を壊したくない、波風を立てたくないがゆえに、言いたいことを飲み込んでしまったり、ストレスをためてしまったりと、生きにくさは募るばかり。「でも、大丈夫。やり方はあるんです」と森田さん。そんな時代にこそ実践してほしいというアサーティブな伝え方、その基本姿勢は「誠実」「率直」「対等」。特に、指摘など言いにくいことを伝えなければならない場面で効果を発揮するといいます。
「自分の意見や気持ちといった肝心なことを伝えるためには、まず『私はどうしたいのか』という思いを軸として持っておくこと。機嫌を損ねたくない、怒られたくないというのは、他人を基準とした考え方。自分の気持ちがわからなくなってしまうので注意してください。相手とこれからもいい関係を続けていきたいと思うのなら、敬意をもって丁寧に、回りくどくなく率直に一生懸命伝える。自分を卑下して下手に出たり、上からものを言ったりする必要はないんです」
大事なのは、一度で解決しようと焦らないこと。少し時間をおいて、何が問題だと考えているのか、それに対して自分はどう思うのか、そして、具体的に何をしたら解決すると考えるのか、それらを書き出すなりして事前に簡潔にまとめておくと、落ち着いて伝えやすくなると森田さんはアドバイスします。そして最も忘れてはならないのは、うまく伝えられなくても、必要以上に自分を責めないこと。
「うまくできず至らないけれど、それでも自分はOKだと考えて大丈夫です。大事なのは、相手と同じく自分を尊重しながら、今できるベストを尽くすこと。私は自分をないがしろにしなかった、相手のことを責めなかった、今は難しくても、これから状況を変えられるかもしれない……アサーティブな伝え方は、自分が今をどう生きて、この先どんな人とともに生きていきたいのかを自ら選ぶためのもの。LEE世代は、そんな伝え方を身につけるのに適した時期なのではないでしょうか」
Moritas’s lecture
森田さんが指南・「アサーティブな伝え方」とは?

自分も相手もリスペクトするアサーティブなコミュニケーション。今と未来がきっと変わる!
伝え方の3大「あるある」NG あなたのタイプは?
言い方がキツくなる「ドッカン」タイプ
「自分は正しい!」と相手を責めるタイプ。いつも説得口調になるので、周囲から引かれてしまうことに。
皮肉たっぷりの「ネチネチ」タイプ
強い攻撃性はないが、態度や機嫌で相手をコントロールし、自分の主張を通す。結果、距離をおかれやすい。
気持ちを飲み込む「オロオロ」タイプ
争いを恐れ、気持ちや意見を主張できない。相手に合わせているけれど、結果、ストレスを抱え込みやすい。
表れ方は異なるものの、3タイプに共通するのは「自己防衛」。しかし「今の自分は、生き延びるための最善の選択の結果。それ自体を責める必要はありません」と森田さん。「でも、あなたは本当はどうしたいですか?」
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自分の傾向を把握し、アサーティブな伝え方を実践しよう!

「相手は変えられないし、自分の性格を変える必要もない。でも、大事なことの伝え方は選べるんです」と森田さん。いざというとき誠実に、率直に、対等に本音を伝えられるよう、家族でも職場でも日頃から良好な関係づくりを心がけたい。
Staff Credit
イラストレーション/大嶋奈都子 取材・文/大谷道子
こちらは2026年LEE3月号(2/6発売)「人間関係がラクになる言いにくいことの「伝え方」」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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