約10年ぶりの転職活動。どんな仕事が向いている?
まむさん(以下まむ):子どもとマンツーマンでいるのがしんどいこともあり、週3日、大学病院で教授秘書の仕事をしています。時間の融通が利くしマイペースに働いていたんですが、徐々に担当する教授が増えてきて……正直今、キャパオーバーです。そして秘書業務の同僚たちが、攻撃性が強くマウントを取ってくる女性が多くて……そろそろ仕事を変えるタイミングなのでは?と。約10年ぶりの転職活動なので、自分はどんな仕事をしたいのか、本当にざっくりとしたイメージしか湧きません。現在の秘書業務を続けるべきか、それとも出産前にしていたアパレルPRに戻るべきか? できれば人と接する仕事をしたいなと思っていますが、果たして私にはどんな仕事が向いているのでしょうか?
佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):まむさんは感情ゾーン拡張タイプで感情の共感共有重視なので、ご希望のコミュニケーション業は合ってますよ。横顔のラインが起伏に富んでいて、感情の起伏も激しい傾向が表れています。好き嫌いが激しく、物事が思い通りにならないと「もう嫌だ!」と投げ出してしまいます。秘書業務も悪くはないんですけど、おそらく今、仕事量よりも感情がキャパオーバー状態。転職は正解ですね。まむさんは感情ゾーン拡張タイプ、かつ輪郭どっしりのディラテなので「みんな時間」優先。「みんなの幸せ=私の幸せ」なので、人と人とを繋げる仕事、例えば結婚相談所やウエディングプランナー、真逆ですが葬儀コーティネート等もお勧め。アパレルPRも悪くないですけど、物と人よりも、人と人とを繋げる仕事のほうがより向いています。結婚もされてるし、年齢的な経験値もあるし。それに横顔を見ると鼻の付け根が「く」の字に凹んでいて、一言物申すのが好きな顔タイプなんですよ。誰かに助言する仕事、大まかにはコンサルティング業になるんですけど、その中でも冠婚葬祭のプランナーなら「まむさんのおかげで良い時間を過ごせました、ありがとう」と感謝され、承認欲求が満たされます。
感情ゾーン拡張タイプは「好き」を仕事にするのが◎
まむ:結婚相談所……考えたことなかったけど、確かにピンと来ます!
ブゾン:感情ゾーン拡張タイプは承認欲求が満たされることで何よりも幸せを感じ、モチベーションアップにも繋がるので、悪くないなと思うんですよね。感情ゾーン拡張タイプは「好き」を仕事にするのがベストなんです。それに頬骨が張っていて社会的欲求が強く家庭に入るタイプじゃない、家庭に入ったとしても常に人とコミュニケーションしてないとフラストレーション溜まっちゃう。ディラテで体力量があるのでツアーコンダクターも悪くないと思います、お世話好きだし。
まむ:本当ですか? 私、自分では全然世話好きじゃないと思っていました。それが子どもとマンツーマンでいるとしんどく感じるのに繋がっているのかと。
ブゾン:それはね、子育ては自分の思い通りにいかないから。誰かに自分の意見を言うのが好きで「私の意見の通りに動いてほしい」という思いが強いので、それを生かすような仕事をすればいいんです。ツアコンなら自分でプランを立てて「はい皆さん、次はこちらに来て下さい」と参加者を自分の思い通りに動かせますし、話も聞いてもらえますし。自分の持っている知識を皆に知ってもらえて、人の役に立てるので、満足感に繋がります。
まむ:意外だ……でも腑に落ちます。今の仕事が本当に閉じていて、ほとんど人と接しないんですよね。
ブゾン:人と会わないとダメ、イライラしちゃいますよ。ディラテはリモートワークが向かないんです。
まむ:そうなんです、リモート辛いタイプです(笑)。
生まれて初めて「マウント女子」に出会い戸惑う
まむ:色々な仕事を経験してきたんですけど、女性が多い職場で働くことが多くて。過去に一緒に働いていた方で今でも付き合いのある方も少なくないんですけど、今の職場に限ってはそれはなさそうかな……少し攻撃的な感情を向けられることが増えて、「マウント女子」に生まれて初めて出会いました。マウントし返すつもりもないのでスルーしてるんですけど、これまで経験したことのないようなことが起きるので「これはもしかして、私もズレてきちゃったのかな?」と心配になってしまって。
ブゾン:もしかして医療業界って、他人とコミュニケーションを取るよりも黙々と働くような、自分中心で「私のテリトリーに入らないでください」という、輪郭細めのレトラクテタイプの方が多いのかも? 一方、ディラテのまむさんはテリトリーに入って仲良くしたいタイプなので、そこに心地良さがないんでしょうね。一人で働いていた頃は自由にできたメリットがあったからまだ良かったけど、だんだん自分と違うタイプの人が増えてきて……彼女たちと上手くやっていく方法もなくはないけど、でも我慢してまでやるメリットはない(キッパリ)。お子さんもだんだん大きくなってきて、徐々に自分自身の人生にフォーカスしてくる時期だし、やっぱりお金も稼ぎたい。となると「好き」を仕事にするのがベストです。お子さんもキラキラしてるママの方が良いでしょうし、感情ゾーン拡張タイプは気持ちが落ちると家族にも当たっちゃいますから。
まむ:今まさしくそれですね。夫はたまに「殺してしまいたい……」と思うことも(笑)。
ブゾン:(笑)まむさんみたいなディラテタイプって体力量があるので、落ち込むようなことがあっても体力が落ち込んだ気持ちを後押ししてくれて、短時間で「ま、いっか」って気分の切り替えができるんです。
押しの強さも武器になる。相手の安心感につながる
まむ:そうなんです(笑)、昔は我ながらすごく切り替えが早かったんですけど、今、結構ひきずるんですよね……。それと、言葉尻がキツくなった自覚もあります。今の職場、ストレートに言わないと絶対に伝わらなくて。それまではオブラートにくるんでも汲んでもらえるような職場ばかりだったんですけど、今は「今すぐ、私の目の前でこれをやってください」ぐらい言わないとやってもらえないんです。
ブゾン:引きずるのはやっぱり感情がキャパオーバー、いっぱいいっぱいだから。今回の逆境=ピンチをチャンスに変えればいいんじゃないかな。こういう機会がなければ多分転職も考えなかったでしょうし、なんとなく「ま、いっか」って続けていって、将来時間が経ってから「あれ、私何やってきたんだろう……」ってなるよりは。言葉尻については、相手が思考ゾーン拡張タイプだと、理路整然とはっきり言葉にしないと伝わらないですし、実際「察してください」じゃ社会で通用しない場面も多いから、むしろ経験値アップに繋がって良かったのでは、と思います。今回の職場でクセの強い方々と一緒に仕事をしてきた経験値を生かしたほうがいいですよ、ディラテの方は新しいことよりも経験値を生かすことの方が得意なので。あらゆるタイプのコミュニケーションの引き出しを持っているから、それを生かすと良いと思うんですよね。まむさんは社会との接点を常に持って活動しないと、世の中に一人取り残されたように感じてしまうんです、ディラテは孤独に弱いので。だから仕事もチームワークでできるコミュニケーション業が向いているんです。
まむ:開けてきました……!(笑)人と人を繋げることは昔からすごく好きです、別々のコミュニティの友達同士を「絶対仲良くなるよ」と繋げたり。
ブゾン:押しの強さも武器になると思うんですよね、「これ絶対いいですよ!」って(笑)。それが相手の安心感にも繋がるし、安心感って大切。チャンスの女神は前髪しかないって言いますからね。ピンチはチャンスですから、ぜひチャンスの女神の前髪を掴んで下さい(笑)。
まむさんアフタートーク
先日のセッション後、思っている以上に自己主張強いタイプなのかと客観的に考えるようになりました。笑
いざ転職活動をすると決めると何がしたいのか、どう優先順位をつけて良いのかのゼロスタートでしたので、人と密に関わり繋げる職(結婚相談所等ピンポイント!)が向いているのでは?というアドバイスを頂き、ぼんやり考えていたことが現実的になってきました。
人と関わることが多い職業の資格取得に向けても色々と調べ資料請求をしている次第です!
LEE100人隊のメンバーも資格取得に向けてをちらほら拝見し、悶々と考えているよりは行動に移すべき!と背中をおされました。
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佐藤ブゾン貴子さんがBOUZON LABOをオープン!
佐藤ブゾン貴子さんが相貌心理学研究室「BOUZON LABO」をオープンしました! 相貌心理学を用いた相談室と相貌心理学の入門知識や資格取得のために学べるスクールを併設しています。詳しくは以下のリンクをご参照ください!
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撮影/山崎ユミ イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子
佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako
相貌心理学スペシャリスト
相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。
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