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【冬の布団にカビ・ダニ増殖の危険】冬もの寝具は進化形コインランドリーで洗濯が最適解?正しい洗濯&保管法

  • 藤原千秋

2023.04.15

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おろしたて、フカフカのお布団に、パリッと清潔なシーツ、まくら。

それが寝具の基準の状態。だとして……。

実際は毎日眠っているだけでも、私たちの汗、皮脂、ふけ、抜け毛、空気中のホコリ、身体に残った泥砂、空気中の湿気などなど……を蓄え、汚れ、へたっていってしまうのが寝具の宿命。

そして時間が経てばダニが潜んだり、カビが生えたり

子どもやペットがいれば、体調不良や不意の粗相で急に大きく汚れてしまうことも。

布団 毛布 洗濯 冬もの

「基準」から下がってしまったそんな寝具のコンディションを「上げ↑」て「維持→」するには、いったいどうしたらいいのでしょう?

入れ替え間近な、冬布団を今ケアするなら「コインランドリー」活用がマスト!?

洗濯法としまい方まで、先取りレクチャーします。

 

冬もの寝具、そのまましまうと半年後どうなる?

1日の3分の1もの時間を過ごしている寝具まわりは、とかく自覚しているよりも汚れています。冬布団を被ったとたん、ちくちくしたり盛大なクシャミに襲われたような経験があるなら、むべなるかな……。暑くなってきたからとそのまま片付けてしまうと、秋の終わり頃にはたくさんのダニが繁殖してしまうのが自然の理です。

そんな布団ケアの「今」の最適解を言えば「洗濯」一択! そして特に近年、数を増やしている進化形コインランドリー」の利用がお手軽です。

羽毛やポリエステル綿の「掛け布団」の洗濯乾燥ならコインランドリーの大型洗濯乾燥機で、たったの1000~2000円で叶うのですから驚き。安さに加え、持ち込んだその日のうちに乾燥まで終えられるというのも「コインランドリー」利用の大きなメリット。

「布団はお風呂場で足踏み洗い」するものと指南されていた数十年前の家事術からは隔世の感があります(どうしてもこの方法をとりたい=自宅で洗濯したい場合は、布団を干しての乾燥が容易な真夏の猛暑日がおすすめです)。

布団 毛布 洗濯 冬もの

冬よく使う化繊の毛布や起毛のベッドパッド類の多くは、もともと家庭用の洗濯機で洗える製品も多いのですが、洗ってから干すスペースや天候不順の可能性を考えれば、いちどきに数枚洗濯乾燥できてしまうコインランドリーの大型機に軍配が上がるのでは。

宅配で回収、洗濯乾燥したものが宅配で戻ってくる、布団専門のクリーニングサービスも便利です。シーズンオフの布団保管サービスが付いていることもあるので、収納スペースにゆとりを持たせたい方は活用するのも一手です。

 

コインランドリーへの往復や収納にも役立つ「業務用ポリ袋」

わが家でもだいたい毎年5~6月に冬布団と夏布団の入れ替え、洗濯乾燥からの収納を行います。しかし悲しいかな、実はマイカーがないのでコインランドリーへの持ち込みは基本、徒歩で手持ち。そこで活躍するのが90リットルサイズの業務用ポリ袋(ゴミ袋)です。

サンタクロースもかくやという巨大な90リットルサイズ。なので、シングル羽毛布団が2枚も入ります。

この業務用ポリ袋はかなりの重量に耐える強度があるため、布団の持ち運びに加え収納にも役立ちます。コインランドリーで乾燥まで終えた布団は、持ち帰った後、軽く天日干しして完全に湿気を飛ばしますが、畳んでポリ袋に納めたその上に乗って体重で布団を平たくしたところで袋の口を縛って閉じ、押し入れなどに収納します

布団 毛布 洗濯 冬もの 袋 圧縮 真空

この布団の隙間に除湿剤(シリカゲル)とダニ捕りマットを仕込んでおくと、カビ・ダニ予防に、より安心。

90リットルサイズの業務用ポリ袋は20枚入りでインターネットで500円ほどから市販されています。案外お財布にやさしいのも良いところです。

 

個性的で新しい価値観の「コインランドリー」

とはいえ初見のコインランドリーに突然布団ほどの大物を持ち込むのはちょっと躊躇してしまうもの。そこでまず、おすすめしたいのが、家の近所のコインランドリーの情報収集と偵察活動です。

Googleマップを使ってまず位置確認、自宅からのルートを把握。レビューを軽く参考にしながら興味のあるランドリーのサイトに飛んで、設置されている洗濯乾燥機の数や種類を把握します。稼働状況がリアルタイムに表示されているサイトからは人気のコースや混み具合がうかがえて便利。

さらに利用の前に店舗へ実際に足を運び、場の雰囲気や洗濯乾燥の流れを掲示物などから把握しておくと、初回にも慌てにくく安心です。

コインランドリーによっては持ち込みではなく、店舗こだわりの洗剤や柔軟剤が使用されていたり、そもそも洗剤を使用しないタイプの洗浄技術のところもあり、最近増えている洗剤や柔軟剤の香りによる「香害」に悩む方も、そんな面で試してみる価値があるかもしれません。こまかいところは、行って初めてわかることが多いものです。

コインランドリー クリーニング 布団 洗濯

近年、コンセント付きの待ちテーブルやカウンターのみならず、カフェスペース、有人サポートサービス、クリーニング店が併設されているコインランドリーも増えています

布団洗いと、スニーカー洗いと、ダウンジャケット洗いを同時にこなしつつ、ひとりカフェタイムが過ごせるなら、これはもう家事というより娯楽……?

おろしたてのようなフカフカお布団に、パリッと清潔なシーツとまくらをゲットして、寝具だけじゃなく私たち自身のコンディションも「上げ↑」ていけるといいですね!

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藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住生活ジャーナリスト、ライター

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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