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顔を見れば「女友達や義母との付き合い方の正解」がわかる【佐藤ブゾン貴子さんの顔診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2023.04.12

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で16人、日本人初の相貌心理学スペシャリスト・佐藤ブゾン貴子さんが相談者の「顔」を分析し、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。今回は「女性同士の友人・対人関係」に関するお悩みを、ブゾン先生がズバリ解決します! 相談者はLEE100人隊のmikacoさん(隊員番号032)です。
佐藤ブゾン貴子さん

今月は遠方の相談者の方とのリモートセッションでした!

女友達との友人付き合いが苦手、相手の言葉の裏を読みすぎてしまう

mikacoさん(以下mikaco):子どもの頃から友達付き合いがあまり得意でありません、特に女友達とは上手くやってこられたことがなくて。学生時代の仲良しグループの中で、いつの間にか悪い噂を流され、仲間はずれにされたことも。一番ショックだったのは、仲良しグループの友人達を結婚式に招待したら、全員のご祝儀が一律2万円だったこと。それから自分から友達を作ったり食事に誘ったり、といったことがなかなかできません。相手の言葉の裏を読み過ぎてしまうというか……相手に褒められたり「仲良くなりたい」と言ってもらったりしても、「そんなこと言ってるけど、それはお世辞や建前で、本当はそんなこと思ってないんじゃないの?」と悪い想像を膨らませてしまいます。

佐藤ブゾン貴子さん(以下ブゾン):mikacoさんは輪郭が縦長気味のレトラクテで体力が少なめ。無駄な体力を使えないので自己防衛本能が強く働き、相手や物事のネガティブな側面に目が行きやすい傾向があります。それゆえ過去に傷ついたこと、嫌な思いをしたことを忘れにくいんです。自己防衛本能が強いのは素晴らしいことではありますが、それが過剰になると、今回のような悩みを抱えてしまいます。感情ゾーン拡張タイプなので相手や物事を好き嫌いで判断し、感情の動向によって思考や行動が左右されがち。その上、mikacoさんの額を横から見るとイルカの赤ちゃんのようにぷっくりしていて想像力豊かな傾向も表れているので、例えば相手が悪気なく「やだ、ここ、ちょっと汚いじゃない」と放った一言でも、「これは私に対する嫌味? この人が私を攻撃しているのでは?」と判断してしまい、ネガティブな想像を働かせてしまうです。mikacoさんの頭の中にある想像が現実なのか、ただの妄想なのか、しっかり見分けることが大事です。ご祝儀が2万円だったことは現実に起こったことですが、その後のことに関しては自分の頭の中で自己完結した妄想であることも少なくないと思うんですよね。

LEE100人隊mikacoさん

mikacoさんは輪郭が縦長気味のレトラクテで、感情ゾーン拡張タイプ。

夫の転勤先で育児中。気軽に話せる友達がいない状況がしんどい

mikaco:思い当たる節しかないです(笑)。1年ほど前に夫の転勤で北海道に引っ越し、3歳の息子の子育てをしているのですが、この友達がいない状況っていうのがなかなかしんどくて。困ったときや悩みがあるときに、気軽に話せる友達がいるといいなとは思います。でも、ママ友付き合いってどうしても子ども同士を比べられしまったり、自分も他のママ友と比べられてしまうんじゃないか……と、なかなか踏み出せない状況でして。女性って、思ってもいないことや本音とは違うことでも平気で、聞こえの良いことを言って裏腹な行動をしたりするじゃないですか。

LEE100人隊mikacoさん

mikacoさんの額を横から見るとイルカの赤ちゃんのようにぷっくりしているのがわかります。想像力豊かな傾向の表れです。

ブゾン:レトラクテのmikacoさんは限りある少ない体力を有効活用すべく、本来は自分優先で行動すべきなんですが、一方で感情ゾーン拡張タイプゆえ「他人に良く見られたい」という思いも強く、他人優先で行動してしまい、フラストレーションが溜まっている状態。もちろん、ある程度は周囲に同調することも大事ではありますが、ちゃんと理解→納得してから同調すること。納得できないままだと、「良く見られたい」という思いだけで同調し自分を蔑ろにしてしまい、ますますフラストレーションが溜まってしまいます。mikacoさんのInstagramを拝見すると、DIYがお得意なようですね。顎がしっかりしていて手先が器用であることが表れています。友人付き合いを拡げたいのであれば、ある程度は自分から新しい輪に入っていくことが必要では。お勧めなのはお子さん同士の繋がりのママ友付き合いではなく、家庭環境等全く接点のない、でもDIY等共通の趣味を持つ友人付き合い。例えば新しく習い事を始めるなどして、「好きなものが同じ」という目線の友人付き合いをするんです。ただ、レトラクテのmikacoさんは自己防衛本能ゆえ新しい環境に馴染むのに時間がかかりますし、大人数との広く浅い付き合いよりも狭く深い付き合いの方が得意なので、小規模な教室などに参加される方が良いでしょう。

息子を授かってから義母の態度が一変

ブゾン:mikacoさんはレトラクテで物事のネガティブな側面に目が行きやすく、もれなく自分やお子さんの劣っている部分だけに目が行きやすい。ママ友同士の付き合いでも、どうしても子ども同士やお互いを比べてしまうと思います。人が自分の立ち位置を確認するために他人と自分を比べるのは当然。そしてそのような他者との比較は、更なる飛躍を促します。でも今のmikacoさんは他者と自分を比較して自虐して傷ついていて、しかもその比較もmikacoさんの頭の中の妄想でしかありません。状況や受け取る相手によって、短所も長所になり得ます。物事のネガティブな側面に目が行きやすいというのも、裏を返すと「私は物事の改善点を見極められる千里眼を持っている」とポジティブ変換できます。誰かに会ったとき、相手の良い所を一つでいいから見つけ、「おせっかい」→「世話好き」、「おしゃべり」→「ムードメーカ」といった具合にポジティブ変換する練習を少しずつしていきましょう。それができるようになれば、もっと生きやすくなるし、心が軽くなると思うんですよね。

mikaco:生きづらい自覚はあって、自分の中でも「何で私はこんなに、人の悪い所ばかりに目が行ってしまうんだろう?」って思っていたので、とても腑に落ちました。実は義母との関係についても悩んでいまして。夫とは交際期間も含めると13年間一緒にいて、結婚前から義母には可愛がってもらっていて「良い家に嫁いだな」と思ってたんです。が、息子が生まれてから義母の私に対する態度がガラッと変わってしまい、もう孫しか見えてない、というか。義母は本州在住ですが、2ヵ月に一度は北海道に遊びに来ます。息子を授かるまで結構時間がかかったし、義母にとっては待望の初孫なので、気持ちはわかります。でも、孫を可愛がるあまり私の気持ちが蔑ろにされている、と感じる部分もあって。やっとの思いで息子をお昼寝させても「そんなに寝かせなくてもいいのよー」と、起こされてしまったりして、「私、嫌われているのかな?」と思うことが増えてしまって。夫は私の味方になってくれるものの、親には強く出られないタイプ。義母とはこれからも付き合っていなかければならないし、あまり悪く言いたくないんですけど、どうしてもモヤモヤしてしまって……。

LEE100人隊mikacoさん義母

mikacoさんの義母も、mikacoさんと同じ感情ゾーン拡張タイプ。

ブゾン:お義母様もmikacoさんと同じ感情ゾーン拡張タイプで、お二人は持っている価値観が同じなんですよ。ともに他者との感情の共感共有を重視し、自分の存在価値を相手に認めてほしい、承認欲求が満たされることが何よりも満足の源になるタイプ。似ているからこそ相容れないんでしょうね。本来、お義母様は「お義母さん息子の面倒を見てくれてありがとう、助かります!」とmikacoさんに頼られれば「私が行けばmikacoさんも自分の時間が取れるだろうし、私も可愛い孫に会えるし。頼ってくれるんなら、もっと手伝っちゃうわよ!」とmikacoさんと孫のために張り切るタイプ。お昼寝を起こすのも、もしかしたら「夜寝られなくなっちゃうから、昼寝はさせないほうがいい」というお義母様の経験値ゆえかもしれない。頭の中でモヤモヤを抱えているよりも「お義母さん、どうして今寝かしつけたばかりなのに起こしちゃうの? 理由を教えて」と伝えましょう。感情ゾーン拡張タイプは往々にして物事を感情で処理してしまいがちなので、喧嘩腰にならずきちんと理論的な言葉にして「息子を起こした理由を知りたい」と本心を伝えること。そうすればお義母様も「私の子育てのときはこういう方針だったの」と返してくれるでしょうし、それに対してmikacoさんも「でも私はこういう風に習ったんだけど」と理論的に返せます。そしてmikacoさんとしては夫経由でお義母様に思いを伝えたいかもしれませんが、感情ゾーン拡張タイプのお義母様は「どうして私に直接言ってくれないの? mikacoさん、私のこと嫌いなの?」と感情的に捉え、関係がこじれる可能性があります。お義母様と良い関係を築き続けたいのであれば、まずはお互いを認め合うことが大切です。



ママ友ではなく、共通の趣味を持つコミュニティで友人作りを

mikaco:そうなんですね! てっきり、義母に直接言う方が角が立つと思っていました、目から鱗です。たしかに今まで、友人にしろ義母にしろ、自分の本音をあまりストレートに伝えてきたことがなかったな、と思います。でも、それにも練習が必要そうですね。

感情ゾーン拡張タイプ

ブゾン:せっかく言葉というコミュニケーションツールを持っているのですから、それを使わない手はありません。自分の思いをいきなり口にするのが難しければ、それを文章にする練習から始めても良いでしょう。それから夫やお子さんなど身近な人を相手に、それからお義母様や友人を相手に、と少しずつハードルを上げていく。お義母様のことを「あまり悪く言いたくない」と仰ってましたけど、先ほど「女性って心にもないことを平気で言って裏腹な行動をする」とも仰っていました。実はmikacoさんもmikacoさんが思い描く女性像と同様なことをやっていますよね。他人に自分をよく見せたい思いが強いあまり自分の感情を押し殺し過ぎてしまうと、「mikacoさんって本心では何を考えてるのかわからないよね……」と思われてるかもしれませんよ。思ったことを自分の中に溜めずに、きちんと理論的に言葉にして、相手に伝える練習も少しずつされることもお勧めします。感情ゾーン拡張タイプの方は相手に「私の気持ち、察してよ!」と思いやすい傾向がありますが、残念ながら察する能力の低い人も世の中にはいます。悩みや愚痴を聞いてくれる相手がいないのであれば、「あーお義母さん、腹立つ!」と不満を紙に書き出して、ぐちゃぐちゃに丸めて捨てればいい。ストレスを溜めてふさぎ込んでしまう前に、溜まったストレスの捌け口を確保することも必要です。そしてやはり、習い事や地域のカルチャーセンターといった、共通の趣味を持つ人達との新しいコミュニケーション環境を拡げていただきたい。感情ゾーン拡張タイプのmikacoさんは本来はとてもコミュニケーション上手ですし、好きなことが同じ仲間と共感し褒め合うことによって、褒められて嬉しい気持ちが湧き、それが向上心も育んでくれますよ!

mikacoさんアフタートーク

「妄想なのか現実なのか」をとても意識するようになりました! これは妄想じゃん!とハッとする瞬間があり、自分がいかにネガティブ思考だったか思い知りました(笑)

お話の後、このままじゃよくないなと、仲良くなりたいと思っていた方何名かにお誘いの連絡をしました。自分から誘えない私には大きな一歩!

また、先日義母に会う機会があったのですが、普段から「良いこと探し」をするノートを付けるようにしていたからか? 今までのようにモヤモヤすることが減りました。

自分の思考が変わったことで気持ちがとても楽になったなと感じる日々です!

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イラスト/つぼゆり 取材・文/露木桃子

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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