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本音で語る、発達凸凹(でこぼこ)な子どもとの暮らし

【発達でこぼこの子育て】小学生の娘さんが療育と保育園を併用、LEE100人隊TB akariさん

2023.02.21

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自然に話したい 知ってほしい 本音で語る、発達凸凹(でこぼこ)な子どもとの暮らし

子どもの発達には個人差があり、できること・できないことの差が大きいことを「発達凸凹」と言います。特性に応じつつ、自立を目指して支援する“療育”に通うケースも増えている昨今。発達凸凹がある子どもと暮らすお母さんに、その実情を聞きました。当事者でなくても、まずは“知ること”が第一歩に。

小学6年生の娘が療育を経験
今は成長して、自分らしさを発揮

LEE100人隊TB
akariさん

LEE100人隊TB akariさん

夫、11歳と8歳の娘の4人家族。長女がかつて療育に通っていた経験があり、moiさんの投稿にメッセージを寄せてくれました。
メッセージをやりとりしたmoiさんの記事はこちら
LEE100人隊ブログ:https://lee.hpplus.jp/100nintai/member/152820/

仕事を辞めずに、療育と保育園を併用

小学6年生の娘さんは、2歳から療育へ。小学校でも昨年まで特別支援学級にいたのだそう。

「静かで他の子が歌ったり騒いだりしても興味を示さないことが多く、発語も遅かったんです。気持ちを伝えられないもどかしさからか、癇癪(かんしゃく)を起こすようにもなって。自治体の相談員に話したところ、療育へ通うことに。幼稚園のように1日預けられる『療育園』もすすめられたのですが、帰宅時間が早く、仕事を続けながらでは難しく……。ただ、仕事を辞めるという選択肢はなかったので、最初は週2日は療育園で残りの日は保育園へ、年長になってからは保育園をメインに月1回ほどの療育教室に行くことにしました。

小学校は、5年生まで特別支援学級でしたが、娘の成長や合う先生との出会いなどいろいろな要因があり、今年から普通学級に。苦手なコミュニケーションも向上して、今では友達同士で出かけることも。少し前までは、私なしで友達と出かけるなんて考えられませんでした。また、娘の得意なことは情報収集をすることなので、検索して好きなことを深掘りしたりと、自分らしく生活を楽しんでいます」(akariさん)



その子なりの成長のタイミングを待ってみても

akariさんが今思うのは「どんな子にも伸びしろはあり、伸びる時期がある」ということ。

「発達凸凹を抱える親御さんは、将来が不安だと思います。私ももちろんそうでした。でも、娘なりにゆっくり自立に向かっていて、以前は不得意だった長い文章も、好きなアニメのキャラクターがきっかけで小説を読むようになるなど、活字に触れる機会が増えました。人とのかかわりも、娘は友達が欲しいと希望していたので、保育園や普通学級で揉まれることで慣れた側面も。

療育で支援を受けることはもちろん必要ではあるのですが、それだけではなく、私は親が子どもを見て、わが子の自立のためになりそうなこと、子どもが興味を持つことをやっていくのが一番なのかなと。焦らず頑張りすぎず、その子なりの成長のタイミングを待ってみてもいいのではないかなと思います」(akariさん)

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2歳の子どもの行動を保育園で見て発達検査へ【LEE100人隊moiさんの体験談】


取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2023年LEE3月号(2/7発売)「本音で語る、発達凸凹(でこぼこ)な子どもとの暮らし」に掲載の記事です。

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