野菜がたっぷり食べられる、冬のごちそうといえば鍋。今回はもうひとワザ加えて、さらなるおいしさの高みを目指します！　もちろん、難しいこと一切なし。素材の数をあえて減らしました。こんな簡単なことで、段違いのおいしさです。

芯と葉は、時間差で入れます
白菜と豚しゃぶの塩ごま油鍋

「白菜は芯と葉に分け、まずは芯から煮ます。芯に火をしっかり通したいのと、芯から特にだしがよく出るから。葉はさっと煮ればOKですよ」（ウー・ウェンさん）

材料・2～3人分

• 豚しゃぶしゃぶ用肉……200g
• 白菜……400g
• 白髪ねぎ……適量
• しょうがの千切り……たっぷり（15gほど）
• Ａ）
  • 黒粒こしょう……15粒
  • 酒……1/2カップ
• 粗塩……小さじ2/3
• ごま油……小さじ1

作り方

1. 白菜は芯と葉に切り分ける。

芯と葉は切り分ける。「よく見ると、芯と葉は単純に上下で分かれているのではないですね。芯に沿って、V字に切り分けますよ」（ウー・ウェンさん）

2. 芯は長さを半分に切ってから繊維に沿って千切りにする。葉は2～3等分程度に大きく切る。

火が通りにくい芯は繊維に沿って千切りに。「しゃぶしゃぶでもいいくらいの葉は、大きめに」（ウー・ウェンさん）

3. 鍋に②の白菜の芯、水2 1/2カップ、Ａを入れ、中火にかける。煮立ったら弱火にし、フタをして10分煮る。豚肉を1枚ずつ入れてさっと煮たら、白菜の葉を加え、フタをして2分煮る。
4. 粗塩で味を調え、仕上げにごま油を加えて香りをつける。白髪ねぎとしょうがをのせる。

シメはうどん

うどんを袋の表示どおりにゆで、冷水で洗って水気をきり、残ったスープに入れて軽く温める。「香りのいいディルをたっぷりとのせて、お鍋とはまたひと味違うおいしさを楽しんで」（ウー・ウェンさん）

教えてくれたのは
ウー・ウェン（Wu Wen）さん

中国・北京生まれ。「ウー・ウェンクッキングサロン」主宰。中国に伝わる家庭の味を、日本の素材で手軽に作れるよう工夫して紹介。少ない素材とシンプルな手順で生まれる奥深い味にファン多数。
Instagram：wuwen_cookingsalon
公式サイト：https://cookingsalon.jp/

撮影／鈴木泰介　スタイリスト／駒井京子　取材・原文／福山雅美
こちらは2023年LEE1・2月合併号（12/7発売）「「野菜」がもっとおいしくなる　人気料理家の「ひとワザ鍋」」に掲載の記事です。

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