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LIFE

LEE DAYS club clara

家族で秋の尾瀬をトレッキング 大自然の中で過ごす1泊2日~五感を研ぎ澄まし心地よく暮らすvol.16~【LEE DAYS clara】

  • LEE DAYS リーデイズ

2022.10.19

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雲ひとつない穏やかな秋晴れの下、金木星の香りがどこからともなく漂う季節になりました。少しずつ深まる秋の気配を感じながら外でのんびり過ごすのにぴったりなこの季節を愉しむべく、わが家は先月のシルバーウイークを利用し、1泊2日で尾瀬まで行ってきました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 トレッキング

尾瀬ヶ原の池塘も、奥の山間も紅葉し始めていました。

子どもたちの成長と共に、だんだん家族で出かける機会も減ってきましたが、尾瀬のトレッキングはわが家の毎年の恒例行事で、遡ってみたところ今年でちょうど10年目。ティーンになった子どもたちがいつまで一緒に出掛けてくれるのかわかりませんが、家族で過ごせるこの時間を大事にしたいと切に思うこの頃です。

この10年の間で子どもたちに身体の大きさも体力もいつのまにかすっかり追い越されてしまいました。最初の頃は泣きべそをかいていた子どもたちですが、いつのまにか立場が逆転し、わたしが心配される側に……。以前は2日目に近隣の至仏山へ登山というハードワークも難なくこなせたはずなのに、全く行ける気がしません……。

またこの10年の間に尾瀬を取り巻く自然環境も少しずつですが、変化してきているのを感じます(こちらについてはまた後ほど)。

残念ながらちょうど低気圧が近づき雨の予報でしたが、久しぶりの家族旅行、雨の尾瀬も風情があるかな……ということで雨天決行してきました。

尾瀬 尾瀬ヶ原 トレッキング

今回訪れた9月後半は尾瀬ヶ原一帯の草紅葉が見頃間近。湿原一帯が赤・黄色などに染まり、穏やかな秋の訪れを感じる景色が広がっていました。晴れていたら草紅葉のグラデーションが輝いて一段とキレイなのですが……!

尾瀬 尾瀬ヶ原

ちなみにこちらは去年の7月の尾瀬ヶ原。キンコウカが咲き乱れ、秋とはまた違う瑞々しく華やかな風景が楽しめます。

大自然の中にひととき身を委ね、時間毎に変わり続ける空の色や、草花の可憐な美しさに触れるうちに、いつのまにか気持ちがとても穏やかになっていくのを感じます。時に厳しい自然の姿に触れる瞬間もありますが、慌ただしい普段の生活とは違う時間の流れの中で、ゆっくりと自分を振り返る機会にもなり、わたしにとっての究極の心のデトックスをいつも体験しているように感じます。

今回は主に準備について、次回は実際に歩いたルートと、尾瀬の楽しみ方などをお伝えできればと思います。

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無理の無い計画が大事です!

尾瀬は標高の高い山岳地帯にあり、ルートにもよりますが高低差のある登山道を歩いたり、長時間にわたり長距離を走行することもあるため、しっかりと体調を整え備えることが何よりも大事だと思います。山の中で体調不良や思わぬケガをした場合、救助隊員のお世話になるような事態になってしまうことも。実際私も過去に何度も山岳救助隊の方がけが人を背負って下山しているのを見かけています。また燧岳では滑落によりドクターヘリで搬送される場面に遭遇したことも。自分の体力を過信せず、周りに迷惑をかけないためにも無理は絶対に禁物です。

事前準備

またきちんとした装備で山へ入ることは怪我やトラブルを防ぐために必須ですし、また快適さにも比例します。(時々スニーカー履きやエコバックを片手に入山される方をお見受けしますが、無事を祈るばかり……)。実際過去に、子どもが登山靴の摩耗により、歩いている途中でソールの一部が剥がれてしまうトラブルがありました。危険ですし、何より楽しいはずの時間が台無しになってしまい申し訳ないことをしました。以来装備の点検は念を入れるようにしています。

①装備編 雨対策・暑さ対策など

今回は雨の予報だったため、雨対策も万全に。

(ゴアテックス仕様の)トレッキングシューズ、帽子、手袋(スマホ対応だと更に便利)、ザックカバー等があると雨に濡れても安心です。

晩秋になると朝晩の気温が1桁台になることも。薄手のダウン(ユニクロのウルトラライトダウンがコンパクトに持ち運べて便利)を忍ばせ朝晩の寒さ対策にしました。また季節を問わず、インナーは登山用の薄手のメリノウールを使っています。日中に汗をかいても匂いや蒸れを防いでくれ、快適なトレッキングに役立ちます。また寒い時期は防寒としても優秀なので上下で装着します。長年使い込み、だいぶんくたびれてますが、アウトドアでの活動には必須アイテムです。



②携帯食編

尾瀬は利用者によるごみ持ち帰りが徹底されています。そのため、自分で出すごみをいかに減らし、荷物を軽量化できるか、「軽量・コンパクトなツール」と「ごみレス食品」の選択がポイント!と思います。

山小屋は朝晩の2食付き、それ以外の携帯食などは自分で準備が必要です。途中の山小屋でも購入が可能なものも若干ありますが、尾瀬は物価が高いため、事前準備しておくと安心で経済的です。

携帯食 尾瀬

天気がよければ、外で簡易調理も楽しいのですが、今回はお湯を注ぐだけの必要最低限の調理にとどめました。また寒くなりそうだったのでスープ系も。アルファ米は軽量でゴミも少なく、永谷園が出すこちらのシリーズはピラフや炊き込みご飯などバラエティに富んだラインナップで食べやすく、オススメです。

携帯食 尾瀬

長時間の走行には定期的なエネルギー補給も欠かせません。最近はプラスチックごみ削減のための個装されていないものが増えありがたいです。こちらは移動中の携帯食として各自、ポケットに忍ばせます。

③便利ツール・アプリなど

・GRANITE GEAR エアセルブロックス

尾瀬はとにかく物価が高い!それもそのはず、すべての食材はヘリや「歩荷さん」と呼ばれる山小屋へ荷物を徒歩で運ぶ方が定期的に物資を運んでくださっていることで賄えているのです。

尾瀬 歩荷

いつかの尾瀬ヶ原での歩荷さん。荷物は100㎏超えになることも。今回も雨の中、お仕事されてるのを見かけました。荷物を運んでいる歩荷さんには話しかけないのもマナーです。

特に飲料はお高く、場所にもよりますが、山奥に行くほど値段が上がっているような……。わが家は毎回GRANITE GEARの保冷バックに缶ビールを入れて持っていきます。

山グッズ granitegear

よく一緒にアウトドアを楽しむ友人が何年か前にプレゼントしてくれたもの。医薬品の搬送ケースにも採用されている素材で、熱伝導を防ぎ長時間の保冷・保温が可能。出発直前まで冷凍庫で冷やしておいた缶ビールは10時間後でもまだキンキンに冷たかった!ビール以外にも、カメラレンズの保管などに使っています。

尾瀬 自動販売機

山小屋内の自動販売機では、例えば350cc缶ビールに至っては相場がだいたい500~600円くらい、お高い!それでも夏の繁忙期には売切れになることも。

・MiiR(ミアー)のタンブラー

缶ビールをより美味しく飲むためのタンブラー。ダブルウォール真空断熱構造で、保冷・保温機能が高く、時間がたっても飲み物は冷たいままです。またメタル臭や味のしないステンレススチールを採用、表面も特殊コーティングされ傷がつきにくく丈夫です。

弥四郎小屋 尾瀬 山小屋 miile

今回お世話になった弥四郎小屋さんより、目の前に広がる尾瀬ヶ原の眺望を愛でながら飲むビールの美味しさたるや!(つい、ビールのことを熱く語ってしまったのですが、くたくたに疲れた身体をお風呂で癒し、キンキンに冷えたビールをいただくのは最高の贅沢なのです)そうそう尾瀬はどこの山小屋にもお風呂があるのです。ありがたい〜(東電小屋など天然温泉がある山小屋もありますよ)。

また山小屋には生ビールもございますのよ、奥様(またビールですが……)。

尾瀬 山小屋 ビール

「お風呂上りに一杯…」お断りする理由はありません♡こちら1杯800円也。気圧のせいで、若干泡多めではありますが、暑い夏は特に最高です!!

・コーヒーグッズなど

大自然の中でのコーヒータイムも楽しみのひとつ。軽量でコンパクトなアウトドア用品を中心に準備しました。

山グッヅ miir granite gear

左上より時計回りに。トランギアのアルミ製ケトル、ガス、プリムスの折りたたみ式バーナー、コーヒー豆、ペーパーフィルター、ユニフレームのチタン製折りたたみ式フォーク、スノーピークのマグ、ニューフェイスのkikkerlandの折りたたみ式ドリッパー。またジップロック式の袋があると、多少水分のあるごみにも対応できますし、出たごみを都度詰めて密閉して持ち運べるので便利です。

ポーレックスのミルを持ち歩き、現地でゴリゴリと豆を挽くこともありますが、今回は少しでも荷物を軽量化するために、使う分だけ予め豆を挽いてペーパーバッグに入れて携帯しています。残念ながら今回は滞在中ほぼ終日雨だったため、アウトドアでのコーヒーブレイクは1回のみ、晴れていれば屋外で思う存分、コーヒー片手にのんびり過ごせるのですが……残念!

・携帯用充電バッテリー

尾瀬の敷地内はほぼ電波が届きません。キャリアによっては山小屋で通信が可能なようです(主にau)。またここ数年の間に尾瀬グリーンWi-Fiなるものも整ってきてはいますが、なかなか繋がりにくい……。尾瀬ではネット断ちが基本です。

それでも写真撮影とGPSアプリの使用だけでやはりバッテリーは減ってしまうので、予備バッテリーは必須。山小屋によってはコンセントが室内にあることも稀にありますが、自分で準備をするのがマナーだと思います。

携帯バッテリーイヤホン オーディオテクニカ

今はバッテリーも軽量・スリム化され便利ですねー。こちらの5000mAhで、スマホおよそ2回分の充電が可能です。雨で室内で過ごす時間も長くなることも考慮し、子どもたちのアドバイスに従いAmazon primeで事前に映画をいくつかダウンロードしておき、念のためにイヤホンも準備しました。しかし、尾瀬にはやはり別の楽しみがたくさんあるので、実際に見ることはありませんでした。

・小銭

尾瀬の敷地内にある公共トイレのほとんどが水洗・浄化槽タイプ。とても衛生的で快適な設備が整っていますが、維持費には多くの費用がかかるそう。そのためどの公衆トイレにもチップ制で1回100円程度の募金を呼び掛けています。事前に100円玉を多めに準備し入山に備えました。

尾瀬 トイレ チップ制

尾瀬は下水道が整備されていないため、トイレの汚物を乾燥処理した上で、空輸で搬出しています。トイレの維持費は年間で約1,000万円以上にもなるそう。皆がチップの協力をすることで少しでも自然環境の保持に貢献できるといいのですが、実際には経費不足なんだとか。年々、チップを呼びかける掲示が増えているように感じます。

・山歩きの便利アプリYAMAP

電波の届かない山の中でも使える登山地図GPSアプリの「YAMAP」オフラインでも位置情報を共有でき、登山地図を使えるだけでなく、ルート、標高、時間、写真も記録できる優れもの!

サイト内では他の方のルート記録も見ることができ、登山計画の参考にもなります。かなりおススメ!

YAMAP 登山 トレッキング

今年80になる実家の父は100名山制覇を目指す登山好きなのですが、このアプリを教えてあげたところ、早速活用しているようです。

次回は尾瀬を歩いた様子や尾瀬の楽しみ方などをお伝えできればと思います。

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LEEとともに歩んできて、子育てが一段落。自分に目を向ける余裕の出てきたLEEの姉世代の方に、日々の“ほんとうに好きなものと心ときめく時間”をお届けします。

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