観終えて殴られたような感じ
WEB発で話題(2019年)となり、出版されるや即重版。数々の賞に輝き、ランキングに登場するなど、異例の反響を呼んだ平庫ワカさんによる同名コミックが、永井芽郁さん主演で映画化されました。その『マイ・ブロークン・マリコ』で永野さんが演じるのは、亡き親友マリコの遺骨を強奪し、逃避行に出たブラック企業に勤める会社員、シイノ。
“え、何でそんなことを!?”とかなりの奇行に感じますが、少しずつ明らかになる強奪の理由、マリコの過去、幼馴染で親友のシイノとマリコの関係から、なんかもうシイノの衝動が痛いほど刺さるったら!! 胸に刺さって半泣きですよ!
映画のキャッチ「勝手に逝った、あんたのために」からも分かるように口もガラも悪い主人公を、永野さんが剥き出しに真っ直ぐ、でもどこかユーモラスに演じ、またも新境地を開いています。
監督は、“不愛想でふてぶてしいのに、なんか可笑しくて憎めない”女子を描かせたら右に出るものナシのタナダユキさん。゙日本映画監督協会新人賞を受賞した『百万円と苦虫女』(08)をはじめ、近年の『ロマンスドール』(20/蒼井優さんのインタビューはこちら)、『浜の朝日の嘘つきどもと』(21/高畑充希さんのインタビューはこちら)まで、作品名を見るだけで、なるほど、と納得ですよね!? この原作の映画化として、これ以上にない布陣! そんな2人に、作品についてお聞きしました。
1999年9月24日、東京都出身。16年より「Seventeen」の専属モデルに。主な映画出演作に『俺物語』(15)、『ひるなかの流星』(17)、『君は月夜に光り輝く』(19)、『地獄の花園』(21)、『キネマの神様』(21)、『そしてバトンは渡された』(21)ほか。主なドラマ出演作にNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(18)、「3年A組 今から皆さんは、人質です」(19)、「親バカ青春白書」(20)、「ハコヅメ~たたかう 交番女子~」(21)、「ユニコーンに乗って」(22)ほか。映画『母性』(22)が11月23日に公開予定のほか、Netflixシリーズ「御手洗家、炎上する」が2023年配信予定。
右:タナダユキ
福岡県出身。映画、ドラマ、CMなどの演出/脚本の他、小説も執筆。『モル』(01)でPFFアワードグランプリ、ブリリアント賞受賞。『月とチェリー』(04)が英国映画協会「21 世紀の称賛に値する日本映画10本」に選出。『百万円と苦虫女』(08)で日本映画監督協会新人賞受賞。配信ドラマ「東京女子図鑑」がATP賞テレビドラマグランプリ特別賞。その他、『ロマンスドール』(20)、『浜の朝日の嘘つきどもと』(21)など。
──お2人共、原作コミックに深く惹かれたそうですが、映画が完成した今、何がそんなにも自分に刺さったのか、改めてどのように感じますか?
永野「初めて読んだ時、とにかくすごい衝撃を受けたんです。女性の作者ですが、絵のタッチが男っぽく、すごく荒々しい感じで。でも同時に、すごく繊細で、それこそ映画1本観たくらいの読後感がありました。私は普段あまり漫画を読まないのですが、読んですぐに映像が見える気がしたんです。とにかくパワーがスゴかった」
タナダ「やはり一番は、主人公シイちゃんのキャラクターですね。強いけれど、弱い。弱いけれど、強い、というか。あれだけ自分をさらけ出せるというのが、まずスゴイと思いました」
──そんな原作を映画化するにあたって、特にタナダ監督は、“これは私が映画化しなくちゃ”とか、“自分の世界観と近しい”といった確信があったのではないですか?
タナダ「いやぁ、どうでしょう。読んでもちろん、これを撮りたいとは思いましたが、それを自分の世界の方に変えようではなく、あくまでも原作の世界観を大事にしながら、原作とはまた違う形で届けたいな、と思いました」
永野「完成した映画を観終わったとき、殴られたような衝撃を受けたんです。余韻に浸る時間が必要で時間が止まってしまったような感覚でした。それがやがて心地良いものに変わっていって、すごい原作に出会えて、それをこんな風に映画化できたなんて、すごい貴重な経験をさせてもらったと思いました」
タナダ「原作に忠実ではあるんだけど、原作とはまた違うリアリティーを、ちゃんと生身の人間として体現してくれた芽郁ちゃんや奈緒ちゃんの力は、とても大きかったと思います」
『マイ・ブロークン・マリコ』ってこんな映画
ブラック企業に勤めるシイノ(永野芽郁)は、テレビから流れて来たニュースで、親友のマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。にわかに信じられず、うろたえていたシイノは、マリコのために何か出来ないかと考えを巡らせる。そして、幼少時よりマリコを虐待していた父親(尾美としのり)から「今度こそ、あたしが助ける」と決意し、カバンに包丁をしのばせてマリコの生家へ向かう。父親の再婚相手(吉田羊)から中に招き入れられたシイノは、仏壇前に座っていたマリコの父親を跳ね飛ばし、マリコの遺骨を強奪。遺骨を抱いたまま、かつてマリコが行きたいと言っていた岬を目指して旅に出る。
──時系列としては、学生時代、社会人になってから、マリコが死んだ後と、大きく3つに分けられます。時系列ごとに撮ったとか、どんな風に撮り進めていったのですか?
永野「ファーストカットは、映画冒頭のラーメン屋さんでマリコの訃報のニュースを見るシーンです」
タナダ「色んな都合上、時系列に分けて撮ることも出来なかったので、割にごちゃ混ぜなとこもあったと思います」
永野「でも、割と物語の流れ通りに沿っていた印象があります」
タナダ「助監督・松倉さんはじめスタッフみんなが必死にスケジュールを組んでくれて。ラストシーンだけは絶対にラストに撮りたいと思っていました。あのシーンだけは、ちゃんと岬に行った後に撮りたいな、と。なんとか叶って本当によかったです」
──前半の山場である“シイノが遺骨を強奪する”シーンは、アクションと同時に感情が迸り出る迫力のシーンでした。家に入り、父親を突き飛ばし、奪って窓からダイブして川に飛び込むという、あの一連のシーンはどのように撮られたのでしょう?
タナダ「まず、あのシーンを撮れるようなアパートがなかなか見つからなくて、私としては、そこから苦労がありました(苦笑)。でも意外だったのは、芽郁ちゃんが、あんな大声を出したことがなかった、ということでした」
永野「私、大きな声を出すのが苦手なんです。だからあのシーンは、苦手意識があるものに挑まなきゃいけないシーンでもあったんです」
タナダ「でも、やってみたらメチャクチャ声出る(笑)。よく通るし。遺骨奪取はまずスタッフで何度も動きを確認し、それから芽郁ちゃん本人や尾美としのりさん、吉田羊さんたちと動きの最終確認をし、怪我のないようにだけは気をつけつつ、本番に挑みました。芝居については私から芽郁ちゃんには細かくは言わなかったですね。というのも、このホン(脚本)を読んで“やる”と言って下さったということは、相当な覚悟があるだろうと受け取っていたので。ちょっと面白かったのが、窓からポンッと飛ぶのを1回練習することにしたんですよ。そうしたら、ものすごく軽やかに飛んで行って(笑)。みんな“え!? 芽郁ちゃ~ん!!”って、すごいビックリして (笑)」
永野「飛ぶの、楽しかったので(笑)」
タナダ「お陰で、何度もテイクを重ねずに、さっと出来てしまったシーンになりました」
──とはいえ、心情的にもかなり激しく動いているシーンではありますよね。
永野「あのシーンは、この映画の最初の“掴み”だと思っていました。シイノとしては、マリコの父親に対して “お前、よくもまぁ、そこに座ってられるなっ!!”と思うシーンでもあるのですが、そこで突発的に体が動いたというか、誰かにドンと押されたぐらいの衝撃があったんです。遺骨を奪って、“私がマリコを連れていく!”と言うシーンなので、すごい緊張もありつつ、自分で“これ私の声?”とも思って。自分が喋っているけれど、喋っていない感覚というか。撮り終わった後も、ずっと体が震えてる感覚があって。初めてのことで、また1つ学びを得たなと思いました」
実は断るつもりだった!?
──先ほど、「やる」と言ったからには、相当な覚悟があるだろうと思った、という監督の話がありました。
永野「実は監督に初めてお会いした時、“シイノは私じゃないです”と言うつもりで行ったんです」
タナダ「それ、私は後から聞いてビビったという(笑)」
永野「原作がすごく面白くて、脚本もすごく面白くて、この役を他の人にやられたら悔しいけど、だからこそ私がやって壊すのが一番嫌だなと思いました。でも、本当はやりたいから、真っ直ぐにお断りする勇気もなく、“いや、難しいから”とか、ずっとゴニャゴニャ言っていたんです。そうしたら、“芽郁ちゃんなら出来ると思う。むしろ芽郁ちゃんにしか出来ないと我々は思ってる”と言ってくださって。初めて会ったばかりなのに、最初から私のことを信用してくれる監督っているの?って思いました」
タナダ「これまで(の作品)を観て信頼しているわけだから(笑)。確かに生の『永野芽郁』を見たのはその日が初めてでしたが、手足の長さ、等身バランスの素晴らしさにも感動したんです。漫画の映画化となると、すごいプレッシャーがかかると思いますが、芽郁ちゃんを見て、“もう誰も文句ないでしょ”と思ったんです。私としては、“ヨロシク”的なつもりだったので、ゴニャゴニャの中に断りのニュアンスがあるなんて1ミリも感じてなかったです(笑)」
──でも、結局は飛び込んだわけですね。
永野「こんなに監督が信用してくれているという安心もありましたし、この監督ならついて行きたいとも思わされました。しかも説得しようとするでもなく、“え、出来るでしょ?”と、こっちがビックリするくらいの軽さというか、明るさというか、飄々とした感じで(笑)。その監督の言葉に力をもらい、背中を押されました」
タナダ「私としてもシイちゃんやマリコを背負ってくれる人と、一緒に心中するぐらいの気持ちでやらないと臨めない作品だったので、会う前にホン(脚本)を渡してお断りしてこないということは、やりたい気持ちがある、会う段階で相当な覚悟が根底には絶対にあると思っていました」
永野「見抜かれていたんですね」
──それでシイノというチャレンジングな役を、現場では自信を持ってできた、と。
永野「いえ、撮影期間中ずっと不安でした。遺骨を奪いに行くシーンでも、これで合っているのかどうか分からない状態でやっていました」
タナダ「多分、芽郁ちゃんがそういう人だからこそ信頼したんだな、という気がします。だって普通、何の不安も心配もなく生きてる人っていないと思うんですよ。だから“これが私が作ったシイノです”と決め切ったものを打ち出してくるのではなく、しっかりと相手によって変化する。その日どんなシイちゃんが出てくるのか、毎日本当に楽しみだったんです。その上で、出てくるものがすごく良いので、逆に今度は私にどんどん仕上げのプレッシャーが募っていく感覚がありました(笑)。これを見せられちゃったら、生半可なことは出来ないぞ、と。ここまで全身全霊でやってくれているのだから、何とかし(ていい作品に仕上げ)ないと、と思っていました」
シリアスなのにコミカルな魅力
──原作コミックも同様ですが、物語はシリアスなのに、そこに力強さと笑いがあるのが大きな魅力です。映画はそこがより大きく膨らんだと感じました。例えば、窪田正孝さんが演じるマキオとシイノのやり取りなど、ついプッと噴いてしまいます。そういう絶妙の間や軽さなどの引き出し方や演じ方などは、どんな風に生まれたのでしょう。
永野「台本通りです」
タナダ「台本通りだね(笑)。私から、“ああして、こうして”と手取り足取り言うことはなく、まず演者がやってみる。何かが生まれたら良し、みたいな感じです。確かに自分の中でプランはありますが、それを伝えてしまうことによって、その通りになっちゃうのが私にはつまらないんです。それより、“こういう芝居で来る”と思っていたのが、違っていたときの相手の反応を捉える方が、すごく面白くなる。それによって、また新たな芝居が生まれる。それを捉える。出て来たものを自分がどういう風に捉えるかが、私にとっては重要だと思っています。そしてそれをどう一番いい形で編集するか、どう音を入れ、どんな音楽を入れるか、入れないか。だからいつも現場で心掛けたいと思っていることは、俳優部みんなの肩の力を抜いてもらうことくらいです」
──ボロボロになったシイノが「大丈夫?」と聞かれて、「これが大丈夫に見える?」と聞き返し、マキオが「大丈夫に見えます」という応答なども可笑しくて。シリアスな物語の中で、そうした笑いが場を緩め、それが人間の強さに繋がっていきますよね。演じる方としては、その辺りはどうでしたか。
永野「演じる上で考えたり、意識したことはないです。すべてシイノやマリコ、マキオさんたちの、ただの日常の1コマだから。私たちの姿を観た人が面白いと思うなら、その通りだし。逆に私(シイノ)は、『これが大丈夫に見えるかよ』と言って、マキオさんが『大丈夫に見えますよ』と返してくれたことで救われたんです。シイノとして、その場でリアルに感じたままの表情をしていただけで、それに対して監督は何も言わず、私たちから出たものをそのまま切り取ってくれて、それが映画になったというだけなんです。あとは観る方々にお任せしますという感じですね」
──ちなみに、リハーサルはされますか?
タナダ「あまり時間もないので、やらないですね。今の映画界ではなかなかやれないとも言えますが(笑)。もちろん導線などを確認するためにテストはします。映像は瞬発力の面白さでもあるので、個人的には意外とリハはなくても大丈夫です」
──本作だけでなく、これまでのタナダ作品にも共通していますか?
タナダ「そうですね。ホン読みをやっても、すぐ終わっちゃう。“じゃ、あとは現場で”と。私たちは次の瞬間に何が起こるか分からないまま生きているので、あまり事前に決めすぎず、固めない方がいいなと思っているので。今回の笑いの部分に関しては、原作自体が重いものを軽やかに語っていて、そこに惹かれたのもあり、大事にしたい気持ちは強かったです。それに関しても、重いものでもひょいっと背負えるような芽郁ちゃんのコメディエンヌの才というか、それが出来る力と、本来持っている陽の部分にもだいぶ救われたと思います」
永野「嬉しいです!」
タナダ「例えば、漫画だからこそ成立する感じのシーンもあって、現場で私も“ここは、どうするかなぁ”とちょっと悩んでいたのですが、芽郁ちゃんがやったら全然いけてて。一生懸命なんだけれど、ちょっと笑えもするような可愛らしさを体現できる人が主演で、本当に良かったな、と」
永野「監督に褒められると、ホントだって分かるから嬉しいんです! 私は絶対に伝わっていないと思いますが監督のことが本当に好きなんですよ」
タナダ「なんで伝わってないって決めつけるの(笑)」
永野「監督が思っている以上に監督のこと好きだから」
タナダ「え、照れる(笑)。ありがとうございます。私も伝わってるかわかんないけど好きです(笑)」
女同士の友情について
──互いに強く惹かれ合っているシイノとマリコの友情や関係性を、監督は“魂の片割れみたいな存在”と語っています。
タナダ「この友情には嘘がないなと、とても感じました。親友と言っても、常に100%大好きなわけではないですよね。嫌な面が見えたりダメな面が見えても、それでも縁を切らず、絶対に見捨てない。いい時だけ、楽しい時だけを共有するのではない、綺麗事じゃない友情がとてもいいな、と思いました。だから映画でも、そこをちゃんと描きたいと思いました」
永野「私もこの2人が依存し合ってる関係性に見えるのは嫌だなと思っていました。友情は超越してるけれど、家族でもなく、恋人でもなく。でもお互いがいなきゃダメだという言葉にない関係性というか。この2人は2人だから、この世界で生きていられたんだなとみなさんにも感じてもらいたいです」
──そんな親友が突然死んでしまうという幕開きですから、衝撃です。
永野「シイノが“あんたには私がいたでしょうが!!”と死んだマリコに言うシーンでも、マリコがいたからシイノも生きていられたんじゃないかと思いました。シイノにとってマリコが気付かぬうちに人生の軸になっていたのではないかと。でも、それがイコール共依存とも、恋人という捉え方もして欲しくなかったので、“私がそう思えばそう見えない”と思いながら演じていました」
タナダ「現場での芽郁ちゃん、カッコ良かったんですよ。カメラ前でなくても、若干シイノ感があって(笑)。例えばフライパンで彼氏を撃退するシーンを撮る前も、奈緒ちゃんのキャミソールが少しめくれていたのですが、それを芽郁ちゃんがサッと直して。普通に喋りながら、カメラがどっちの位置にあるかもちゃんと分かっていて、サっと。“え、何、その彼氏感”って」
──最後に、お2人も、親友を“面倒臭っ!!”と思った経験はありますか?
タナダ「そりゃ、普通にあります。でも、それも含めて“悪くないな”と。相手のことを面倒くさいと思っても、自分の中にも面倒くさい部分って絶対にあると思うから、あんまり人のこと言えないな、とも思うし(笑)。本当に面倒くさかったら、距離を置けばいいだけですから」
永野「面倒臭いって思うこともあるし、思われていたりもするんだろうなとも思います。別にそれはみんながお互いに感じることで、自然のことと感じています」
タナダ「確かに、面倒くさいと思うことがダメ、というわけじゃないよね。それに誰かのことを面倒臭いと思っている自分を嫌だと思わなくてもいい気がします。自分が思っていることは、向こうも思ってますから、どっちもどっち(笑)。そういうのが嫌な時期もあれば、ちょっと距離を置いたら大丈夫になったり、タイミングもあるんですよね。まぁ、人生、長いですから!」
どんどん壊れていっちゃうマリコを演じた奈緒さん、旅先で親切にしてくれる謎の男マキオを演じた窪田正孝さんも、本当に素晴らしくて。シイノが勤めるブラック企業でのシーンが、可笑しなことに笑えてしまうのも、シイノのふてぶてしさが最高だから。何気に好きなシーンでもありました。そしてラストシーン。監督が「ここだけは絶対に最後に撮りたい」とおっしゃったことが、実感されると思います。
喉の奥にずっと涙の元が溜まっているような、そんな気持ちで観ながら、プッと噴き出したり、憤ったり。そして永野さんがおっしゃったように、暫くボーっとそのままじっと味わっていたくなる……。暫く連絡を取っていなかった親友に、思わず電話をして話したくなるような、そんな気持ちにもさせられる本作。
永野芽郁さん×タナダユキ監督だから出せた、唯一無二の味わいを、ぜひ劇場で楽しんでください。
『マイ・ブロークン・マリコ』
2022/日本/85分/配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA
監督:タナダユキ 原作:平庫ワカ 脚本:向井康介、タナダユキ
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊ほか
(C)2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
映画『マイ・ブロークン・マリコ』公式サイト写真:菅原有希子
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折田千鶴子 Chizuko Orita
映画ライター/映画評論家
LEE本誌でCULTURE NAVIの映画コーナー、人物インタビューを担当。Webでは「カルチャーナビアネックス」としてディープな映画人へのインタビューや対談、おススメ偏愛映画を発信中。他に雑誌、週刊誌、新聞、映画パンフレット、映画サイトなどで、作品レビューやインタビュー記事も執筆。夫、能天気な双子の息子たち(’08年生まれ)、2匹の黒猫(兄妹)と暮らす。