燃料費高騰で、水族館が値上げ
夏休みシーズン真っ盛り。
新型コロナ感染者数の増加は気になりますが、感染対策をしながら夏レジャーに出かける人もいるでしょう。
ところが、他にも気になることが。ウクライナ情勢などの影響もあり、燃料高のために光熱費が値上がりしているのはご存じの通り。それが、レジャー施設の運営にも負担となっているというのです。
三重県の鳥羽水族館は6月1日(水)から入館料金を値上げしました。理由として光熱費・重油購入費等の施設管理費の高騰、餌料購入費の上昇をあげています。
魚が泳ぐ様子は涼し気で、夏のレジャースポットとして人気の水族館ですが、1年中水槽で生き物を飼育し、また水温を一定に保つためにかかる光熱費は相当な金額にのぼると聞いたことがあります。
沖縄の人気スポット美ら海水族館も、10月から入場料を引き上げるとの報道が出ていました。こちらも、燃料費の高騰が理由の一つにあるようです。
こうした状況はどこも同じはずなので、この先も燃料費高騰が続くようなら、入場料の見直しに向かう水族館はまだまだ出てくるのではないでしょうか。
割引クーポンや優待を探してから出かけよう
光熱費のせいで、入場料金が上がっていたのは水族館だけではありません。
東京の銭湯の入浴料金も7月15日から大人・中人・小人が20円引き上げられ、大人500円、中人200円、小人100円になりました。
銭湯は利用しないからあまり実感がないという人も、スパ施設に出かけることはあるのでは。
私も時々利用していた東京都有明にある「泉天空の湯 有明ガーデン」の入館料が平日1650円から2200円に、土日祝2200円が2800円に上がっていたことにびっくり。子ども料金も引き上げになり1000円から1300円となりました。
値上は3月の事でしたが、やはり光熱費高騰が原因の一つにあったよう。
他にも、両国の「江戸遊」が7月から入館料が値上げに。関東だけでなく、関西のスパでも今年の春に料金改定を行ったところがありました。
スパ施設は家庭の風呂とは比べ物にならないぐらい燃料代がかかるでしょうし、昨今のサウナブームも痛し痒しかもしれません。
リラックスしたくて出かけていったら、お財布のほうが元気をなくしてしまいそうですね。
人が多く集まる大規模施設では光熱費もそれだけかかります。飲食を伴うスポットなら、加えて食品値上げの影響も受けるでしょう。
レジャーに出かける前に入場料金を確認し、利用できる割引クーポンやクレジットカードやJAFなどの会員割引はないかなど、事前のチェックが大事になりそうです。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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