新年度スタートから2ヵ月。子どもたちの生活も、一学期の半分が過ぎましたね。
お母さんたちの中には、この間に、小学校や幼稚園で自己紹介をする機会があった方も多いのではないでしょうか?
4年前――入園して初めての自己紹介
自己紹介……実は私、これがとっても苦手なんです(汗)。社会人ともなると、「苦手」「緊張する」とばかりも言っていられず、必要な場面では仕事スイッチをオンにすることで、なんとかできるようになっていた(と思う)……のですが。
4年前、久しぶりに&なんの準備もないままに、プライベートで自己紹介をする場面に遭遇! 上の子(息子)の入園直後の懇談会でのことでした。
懇談会なら自己紹介をするのがお決まり、かもしれませんよね。でも、当時の私にとっては、子どもが入園するのも自分が行事に参加するのも初めて。懇談会=先生のお話を聞く会、と思い込み、100%受け身でいたんです。
「どうしよう!」と焦りながら、ほかのお母さん方の自己紹介を聞いていると……みなさん、スムーズに終えていきます。すごい、こんなに焦っている人なんて一人もいない(ように見えました)!
そして、私は気がつきました。子どもが通う場所での自己紹介では、自分ではなく子どもの紹介をするのだ、ということに。今となっては当たり前すぎてツッコみたくなるほどですが、当時は大勢の前でわが子の紹介をしたこともなく、「何を話せばいいの!?」状態。結局、ほかのお母さん方のお話を参考に、
①名字+息子の名前
②住んでいる場所(町名)
③息子の好きなこと(電車と公園遊び)
④挨拶
程度で、短く終えました。最後の挨拶については、当時は引っ越してきたばかりで右も左も分からなかったため、それを加えて「よろしくお願いします」という形に。伝えるべきことがあって助かりましたが、息子の紹介というより自分の心細さ全開だったような……という気もします(反省)。
この春、久しぶりの学校行事で試練再び!
時は流れて、今年の春。息子は2年生になり、下の子(娘)は幼稚園に入園。4月には、息子の懇談会がありました。今や、私も母親7年生。行事にも慣れたもの……と言いたいところですが、実際はまったくそうではありません。特にここ2年は、コロナ禍により、あらゆる行事が中止や縮小に。今回、久しぶりに予定通り行事が行われることになり、私は「やっと学校の雰囲気や息子の様子が分かるかも!」と、楽しみにしていました。そう、自己紹介のことを、すっかり忘れていたんです!
教室でしばらく先生のお話を聞いた後、「保護者の皆さまからも一言……」という流れになって初めて、「そうだった!」。またしても焦りながら、前のお母さん方の自己紹介に聞き入ります。例によって、みなさんの言葉を参考にした結果、今年の自己紹介はこんな感じに。
①名字+息子の名前
②きょうだい構成
③息子のキャラクター(外で遊ぶのが好きなタイプ)
④挨拶
今回の最後の挨拶は、+αの言葉も思いつかず、「よろしくお願いします」で終了……THE無難。悪くはなさそうですが、印象にも残りにくかったのではないかと思います(また反省)。
印象に残った自己紹介は?
なんて自分は成長していないのか……そしてやっぱりほかのみなさんはスマート(に見える)! 自己紹介を終えてからは、この反省を活かすべく、後のお母さん方の話に集中しました。
そして思ったのは、「自己紹介の構成はこれ(普通)でOK。③の”子どもについて”をどう紹介するかが大事なのでは」ということ。目立ったり笑いを取ったりする必要はないのだから、シンプルに子どもの好きなことやキャラクターを知ってもらえればいいのかな、と考えるように。
実際にほかのお母さん方のお話で印象に残ったのは、このような内容です。
・子どもが熱中していること、得意なこと
「チームに入っていて週末はサッカー漬けです」「ピアノを習い始めて一生懸命弾いています」というようなお話は、インパクト大。息子の場合は特別なものはなく「外で遊ぶのが好きなタイプ」と言ったのですが、たとえば「大きな公園に行って、虫やザリガニを捕まえたりするのが楽しそうです」というように、具体的なエピソードをプラスすればよかったかも?
・親だから知っている子どもの一面
「なるほど~!」と思ったのは、「恥ずかしがり屋なので、自分からお友達に話しかけるのは難しいようなのですが、実は家ではひょうきんでおしゃべりも大好きです」「ずっと甘えんぼだったのですが、下の子が生まれてからは、お世話も手伝ってくれて、少しずつしっかりしてきたかなと思っています」というようなお話。子どもの性格について、家での様子や変化も踏まえて「実は〇〇」という紹介は、親だからこそできることですよね。
・最近の様子や学校に関すること
自己紹介終盤には、「クラス替え直後は緊張していたようですが、だんだんお友達もできてきたみたいで、嬉しく思っています」「最近は、朝に校庭で遊ぶのが楽しいらしく、今までより早く家を出ていくようになりました」というような、最近の様子や学校に関することを話していた方が多いのも印象的。みんな同じ時期に同じ環境で過ごしているメンバーなので共感しやすいし、最後の「よろしくお願いします」にもつながりやすいように感じました。
これから意識したい3つのポイント
こうして、周りのお手本と自分の反省をもとに、私なりに考えてみた自己紹介の3つのポイントはこちら。
・落ち着いてハキハキと話す
私から見ると、みなさん落ち着いてハキハキと話されていて尊敬! 話す時は、声や表情も明るかったり、周りを見渡していたり。つまり、余裕があって感じもいいんですよね。まずはこれを目標に。と言いつつ、これが一番難しいところでもありそうです……!
・具体的な、家での様子や最近のエピソードを紹介する
私の自己紹介がTHE無難になってしまったのは、具体的なエピソードが欠けていたからかも。次からは、週末の過ごし方や兄妹のやりとりなど、子どもの素顔が分かる話を入れられたらと思っています。ただし、全体が長くなるのもよくないので、何か一つだけに。逆に考えると、これさえ一つあれば、あとは簡潔に話すだけで十分!?
・自虐ネタは避ける
気をつけたいのが、子どものキャラクターを紹介する上で、自虐ネタに走らないようにすること。普段の会話でも、控えめに……のつもりが、つい子どもを下げてしまうことってありませんか? でもそれは、初対面の人が大勢いる自己紹介の場面では、特に避けたほうがいいのかな、と。自慢も卑下もせず、うまくいいところを伝えられたら、と思っています。
果たして次からの自己紹介、うまくいくでしょうか(ドキドキ)。残り半分の一学期の間に、小学校での別の集まりや幼稚園での初めての行事もあるため、その機会は意外に近いかもしれません……! 苦手意識があるぶん、事前に心のプチ準備をして、頑張ってみたいと思います。
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藤本こずみ Kozumi Fujimoto
ライター
1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。