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今からでも間に合う「ゆっくり育てるお金の話」

30代・40代が実践!普通の家計で大きな資産を作る【お金の育て方】ポイ活、SNSも活用

2022.04.29 更新日:2023.09.06

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普通の家計でも、着々と大きな資産を形成中!30代・40代が実践している「お金の育て方」は?

最近はSNSで普通の人たちが続々と、自身の投資法や支出を抑える工夫、暴落時の考え方などを発信中。みんなのお金の育て方をじっくり伺いました!

予想外に娘が私立中学を希望。
ザル勘定から一転して投資に開眼
aiさん(45歳)

aiさん(45歳)

  • 家族構成:夫、高校1年の娘
  • 職業:パート(本人)、会社員(夫)
  • 世帯年収:約900万円
  • 投資歴:3年
  • 投資目的:娘の教育資金と老後資金の準備
  • Instagram: ai365kakei

投資開始時の資産額 → 現在の資産額:
1500万円 ⇨ 3800万円

夫が転勤族のため、結婚後はしばらく専業主婦をし、子どもが小学生に上がるタイミングでパートを始める。

インスタグラムで始めは家計簿に関する内容を投稿し、お得なポイントの情報などを紹介。その後、投資に関する内容も徐々に発信するように。

インスタグラムで始めは家計簿に関する内容を投稿し、お得なポイントの情報などを紹介。その後、投資に関する内容も徐々に発信するように。

支出を減らす&お金を育てるために
aiさんがやってきたこと

1 ポイ活をして生活費を削減

ポイントサイトを経由するなど、さまざまな工夫をして貯めたポイントを利用して、ドラッグストアで生鮮品以外の食材や日用品を毎月1回まとめ買い。これで生活費を大幅減!

2 保険やスマホ代を見直し、余分な固定費をカット

aiさんの月2000円の共済のみ残し、毎月2万〜3万円の夫の生命・医療保険は解約。家族3人のスマホ代は楽天モバイルで月1万円未満に。電気も楽天にし、ポイント払いでほぼ0円!

3 “なんとなく買い物”に行かない

仕事帰りの疲れた状態でふらっとスーパーに寄ると、つい総菜や本当はいらないものまで買ってしまうため、生鮮食品の買い物はリストに書いて週に1回、夫に行ってもらうように。

aiさんの お金育て History

2018 娘さんが私立中学校の受験に合格。塾代だけでなく、合格後の教育資金がかなりかかるとわかり、焦りだす。
20192 ポイ活を開始し、お得な暮らし方を研究。
14年ぶりに家計簿をつけ、支出を把握。電気代や保険料なども見直し固定費を大幅に削減
20197 つみたてNISAを始める。続けてロボアド投資、個別株投資も始める
生活の質を変えず、固定費を常時見直し、コツコツとポイ活も継続
2022 コロナショックなどがありながらも、
資産が3000万円を超える。

お金の知識を増やすためにaiさんが参考にした情報源

両学長 リベラルアーツ大学
(Youtube)

本当の自由を手に入れる お金の大学
(両@リベ大学長 朝日新聞出版)

貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス
(横山光昭 アスコム)

インスタグラムをきっかけに、投資に興味を持ったaiさん。まずはお金の投稿をしている人たちのアカウントをチェックし、初心者向けの投資の本もひと通り読んだそう。

メイクや家事の合間に見たYouTubeの『両学長 リベラルアーツ大学』が一番参考になりました」(aiさん)

aiさんが現在やっている投資

つみたてNISAで
積み立てをしながら、
国内株なども保有

投資信託はつみたてNISA口座と通常の口座で合計10万円を毎月投資。アメリカの企業に広く投資する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」など3種類を保有。ほかにAIロボットが運用する投資信託に毎月1万円積立。国内株式も優待などをチェックしつつ、折を見て購入。



14年ぶりにつけた家計簿でお金への興味が広がりました

「結婚1年目、1年間だけ家計簿をつけたことがあるんですが、100万円近く収支が合わなくなって、こりゃ意味ないわとやめちゃって(笑)。以来約14年間、お金にはあまり興味がない生活でした。なんとなく住宅ローンも繰り上げ返済できているし、オッケー!くらいの気持ちだったんです」(aiさん)

そんなaiさんが、じわじわとお金に対して焦りを感じだしたのが、約4年前。娘さんの進路がきっかけでした。

「夫婦ともに公立育ちなので、娘の受験も考えたことがなくて。18歳までにある程度貯まっていたらいいかなと思っていたんですが、小学校高学年になった娘が、突然受験をしたいと言いだして……」(aiさん)

塾代や交通費、受験費用に私立中高一貫校の学費……。ざっと頭に浮かぶだけでも、大金が飛んでいくと震えたaiさん。まずは家計を見直そうと、一念発起します。

「私と夫の通帳が何冊あるのか、児童手当がどこに振り込まれていたのかも、把握できていなくて(笑)。家にあるお金を全部かき集めて、再び家計簿にも手を出してみることにしました」(aiさん)

まずは固定費を見直そうと、家族3人のスマホを楽天モバイルにし、電気も楽天でんきに。スマホ代や電気代をポイントで払うサイクルができました。また、毎月2万〜3万円払っていた夫の生命保険や医療保険を解約しました。

「家を購入した際に団信(団体信用生命保険)に加入しているので、よく考えてみたら高額な保険は不要かなと。その分を投資に回すことに」(aiさん)

同時にSNSで盛り上がっている“ポイ活”(=効率よくポイントを貯める工夫など)もスタート。

「“お得”が大好きなので、のめり込みました(笑)。ポイントサイトを経由したり、ポイント払いだと1・5倍分の買い物ができるキャンペーンで日用品を買い、毎月の固定費もポイントが貯まる支払い方にして家計を浮かせました」(aiさん)

14年ぶりにつけた家計簿でお金への興味が広がりました

こうしたお金にまつわる情報をインスタグラムで発信しながら、新しい情報も常に収集。

「自然とつみたてNISAや個別株のことなど、お金の情報が目に入ってくるようになって。気づけばお得なポイ活をしている人たちは、先にどんどん投資を始めていたんですね」 (aiさん)

aiさんも投資が気になりだし、何冊か本を読み、メイク中や移動中はYouTubeで勉強。投資への熱がどんどん上がっていきました。そしていよいよ夫婦2人分の証券口座を楽天証券で開設。

「最初はつみたてNISAを始めました。どんな銘柄がいいかと、いろいろ調べましたが、最終的には信託報酬(手数料)が安く、楽天証券の買付金額などのランキングが高いものに。毎月1人3万3333円ずつ、年間約40万円満額を積み立てることにしました」(aiさん)

そして、どうやって運用するのがよいかを勉強する目的も兼ねて、AIロボアドバイザーが資金運用をしてくれる「ウェルスナビ」でも口座を開設。

「手数料が1%と高いところが難点ですが、AIの運用の仕方や動きを見る勉強代と思って始めました。今でも“リバランス”などを自分で判断するのは難しい……。だから、経験を積むためにも月1万円の積立投資を続けています」(aiさん)

少し投資に慣れたところで、いよいよ個別の株式も購入へ。

「個別株で買うのは、生活に密着している国内株と決めました。飲食チェーンやアパレルなど、実生活に関連している企業がメインです。食事のクーポンなど、生活費を抑えられる株主優待を得られることもポイントでした。ただ、優待欲しさに、あまり業績を見ずに買った個別株が大幅に値下がってしまって、株主優待の10年分以上の損をしたことも。投資のいい面も、つらい面も一応経験済みです(笑)」(aiさん)

今では『四季報』を買って、各企業の業績などをチェックするほど、世の中の動きや経済に敏感になったといいます。そして、約3年、資産額は2300万円もアップ!

小さく生活するスタイルで楽しい将来を想像し、気長に!

「娘の教育費で焦ることはなくなって、老後資金への不安もなくなりました。今はどうやったら配当金生活ができるかな?と、夢のある思考ができるようになったのも、投資を始めてよかったところです。ただ、生活はほとんど変わっていません。

余計なものを増やしたくないので、目的なく100円ショップに行ったり、疲れているときにスーパーへ行くことはしません。洋服はセールだからとなんとなく買うことはなくなりました。スポーツジムを解約した分、運動は1回300円の市営ジムで。とにかく、出費するときに1回考えるくせがついたと思います。

私のパートの時給は1200円なのですが、これって私の1時間の労働の価値があるかな?って。時給で考えることで、本当に欲しいかどうかが見えてくるようになりました。

これは私が1時間働いたお金を費やす価値がある?

ただ、毎年1回は旅行をして、大好きなインテリアや食器と出会ったらガマンせずに買う。心ときめくものにはお金をかけるところもまた、変わっていません」(aiさん)

生活を小さく回し、お金を大きく育てていく。そんな投資スタイルが軌道に乗って資産が大きくなる分、暴落時のショックが大きいのでは……。

「暴落しているときは、基本的に値動きを一切見ません(笑)。見なければ、お金が動いていないのも同然、と考えるようにしています。毎月自動でお金は投資に回りますが、長い目で見て、そのうち戻ればいいかなと。トータルで元金よりも増えていればラッキーくらいに、あまり欲張らず、楽しみながらやっています!」(aiさん)

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詳しい内容は2022年LEE5月号(4/7発売)に掲載中です。

イラストレーション/ナカオテッペイ 取材・原文/田中理恵

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