12月は性教育スペシャル月間!産婦人科医の宋美玄さんと高橋幸子さんが性教育を語り尽くします【聴く婦人科診察室#23】
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宋 美玄
2021.12.03 更新日:2023.09.05
今週も産婦人科医の宋美玄さんのポッドキャスト連載「宋美玄さんの聴く婦人科診察室」の時間がやってきました! 女性ならではの心や体のお悩みを解決したり、性にまつわる最新事情を解説したりと、充実の内容でお送りします。今月はスペシャルゲストとして「趣味・性教育、特技・性教育、仕事・性教育」の産婦人科医・高橋幸子さんをお迎えし、5週連続で宋さんと性教育の最新事情について熱いトークを繰り広げていただきます。
実はとても付き合いの長い二人
高橋幸子さん、またの名をサッコ先生は現在、埼玉医科大学勤務。産婦人科の医師として働きつつ、同大学の医療人育成支援センター・地域医学推進センターで後進を育成。加えて、全国の学校で性に関する公演やメディアでの発信も積極的に行ってらっしゃいます。8月にLEEwebで配信したインタビュー記事がバズりにバズったので、記憶にある読者の方も多いのではないでしょうか。
実は宋さんとサッコ先生は長いお付き合いで、とても仲良し。馴れ初めは避妊教育ネットワークという、サッコ先生いわく「性教育大好き産婦人科医の集まり」。全国から120名程度の産婦人科医が年に2、3度集まり、地元での性教育の状況等を熱く語り合う会でした。当時は今ほどネット環境も整っていませんでしたが現在ではグループLINEで、例えば今回の収録日に推奨再開されたHPVワクチンなど、性教育関連のトピックについて忌憚ない意見交換をしているそう。
しかしサッコ先生は「実はそれより前に私は勝手に宋先生と出会っていたんですよ。医師として働き始めて7年目ぐらいからようやく性教育の講演に行けるようになったのですが、その頃ネットサーフィンしていたときに宋先生のブログに出会ってたんです。それが本になった『いつかお母さんになるあなたへ 妊娠の心得』(2009年刊)という宋先生の初著書、今日持ってきました!」。
ともに産婦人科だけど微妙に専門分野が違う
ともに性教育の本を多数出版され、メディアで情報発信を続けているという共通点がある宋さんとサッコ先生ですが「サッコ先生は趣味も特技も仕事も全部性教育。私は性に興味あるけど、どっちかと言うと性科学とかセックスとかに方向性が向いているので、ちょっと微妙に専門分野が違う。なのでいつもリスペクトしています。うちの娘も『サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』(リトルモア)読ませてもらってます、めっちゃ良い本ですね」。
LEEwebでも取り上げた『サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」』は、編集者の方から「小学生向けの性教育の本を読み漁ったけど、自分の子どもに渡したいものがなかなか見つからない。だから一緒に作りませんか?」と熱い手紙が届き、作ることになったそう。親が読んで教えるための本ではなく、小学4年生向け性教育の内容をそのまま書籍化し、小学生が自分で読めて、すんなり頭に入る内容になっています。
小中学校や高校などで月に25本も性教育講演会
昨今はインターネット経由で性に関するゆがんだ情報が入ってくることが多く、それを鵜呑みにしたまま性体験に突入してしまう子どもも少なくないので、正しい情報を発信続けたいというサッコ先生。コロナ禍の影響でオンラインで遠隔地の学校でも講演会ができるようになり、先月はなんと25本もの講演をこなしたとか。また、「#めちゃ大事」というYouTubeチャンネルで、中高生向けの性教育の講演会をアップしています。
次週12月10日(金)には幼児編、12月17日(金)には小学生編、12月24日(金)には中学聖編、そして12月31日(金)大晦日には高校生以上編、と、4回に渡り、宋さんとサッコ先生の性教育トークをお届けします。どうぞお楽しみに!
宋美玄さんへの質問を大募集!
宋さんへのご質問や番組へのご感想は、専用メールアドレス(fujinka@lee.hpplus.jp)宛にお送りください。
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イラスト/鹿又きょうこ
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宋 美玄 Song Mihyon
産婦人科医
セックスや女性の性などについて、女医の立場からの積極的な啓蒙活動を行う。メディア出演や著書多数。'17年、丸の内の森レディースクリニックを開業。https://www.moricli.jp/
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