惚れ込んだモノは見た目も肌触りも香りもいいものです 五感がよろこぶ偏愛コレクション
【キッチン道具】「くるみの木」オーナー石村由起子さんのお気に入り【LEE DAYS】
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LEE DAYS リーデイズ
2021.12.01
若い頃は見た目だけでモノを選んでいたことも。LEE DAYS世代になり、少しずつ手に触れた感触や香り、音の響き、何より「好き」という感覚を頼りに“五感がよろこぶ”モノに囲まれたいと思いませんか?おしゃれな洋服にしても暮らし回りの道具にしても、そんなモノに出会えたら、人一倍愛情を注ぐはずです。審美眼の鋭い達人がどんな風に日々、接し楽しんでいるのか、思いの丈をリポートします。
「くるみの木」オーナー
石村由起子さん/Yukiko Ishimura
香川県高松市生まれ。1983年、奈良の郊外の小さな建物でカフェと雑貨の店「くるみの木」を始める。奈良町の複合施設「鹿の舟」、三重県「VISION」内のミュージアムショップ「くるみの木 参考室」などのプロデュースも行う。12月には滋賀県「湖北くらしのスコーレ」内に「湖(うみ)のスコーレ」がオープン。
仕事を始めてもうすぐ40年。「目利き」として数えきれないほどの生活道具を見続けた石村さん。その選ぶ基準には常に、作る人や使う人、その周囲にある「笑顔」がありました。
内田鋼一さんの銀彩の急須
世界を旅し、各地の窯場で修業を重ねてきた内田鋼一さんは、石村さんの長年の盟友。焼き物をはじめ、鉄など様々な素材で作品を発表し、近年は「VISON」内の「KATACHI museum」のプロデュースも。
「内田さんの仕事は、いつ見ても『美しいなあ』と惚れ惚れ。中国茶用の小さな急須ですが、キレもよく、手によくなじみます」(石村由起子さん)
「くるみの木」の丸いまな板
奈良は杉や檜材も有名ですが「まな板は、やっぱりいちょう!」という石村さんのこだわりから生まれた、オリジナルのまな板。適度な油分を含み、刃当たりがやわらかいため、包丁が長持ちすると言われ、天然の抗菌作用も。小さな鹿の焼き印が目印。
「丸いまな板は一度使うと、手放せなくなる使いやすさ。表は野菜、裏は肉・魚という風に、使い分けています」(石村由起子さん)
木や竹の道具類は、使い終わったらざるに並べ、窓辺に干しておく。石村家のいつもの風景。
「私には、傷の入り方ひとつひとつが愛おしい。やっぱり自然素材はすごいと思います」(石村由起子さん)
アンティークのショットグラス
20年ほど前、買い付けに訪れたフランス・パリで手にした19世紀のショットグラス。小さいながらにずっしりとガラスの重みを感じ、ゆらぎのある質感の中に、細かな気泡が見られます。
「底上げされたこの形が大好きで、今でも見かけるとつい集めてしまいます。トレーにした花リム皿も同時期に買い、大切に持ち帰ってきました」(石村由起子さん)
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撮影/石川奈都子 取材・原文/田中のり子
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年10/20発売LEE DAYS VOL.2現在)です。
※この特集に掲載している品はすべて石村さんの私物です。現在、購入できないものが多数含まれています。
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LEEとともに歩んできて、子育てが一段落。自分に目を向ける余裕の出てきたLEEの姉世代の方に、日々の“ほんとうに好きなものと心ときめく時間”をお届けします。
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