『葡萄のヨーグルトクレメダンジュ』
9月半ば
秋の長雨の合間に、夏のような日差しがもどってきました。
お天気がくるくると変わるけれど、風はすっかり秋の匂いです。
今回のレシピは『葡萄のヨーグルトクレメダンジュ』。
フランス アンジュ地方が発祥といわれる、真っ白なチーズのスイーツ。
ガーゼに大切に包まれた姿も可愛くて、季節や合わせるものによって 配合を少しずつ変えながら四季折々に楽しんでいます。
今回は ヨーグルトの穏やかな酸味がさわやかな生地。スプーンを入れると、瑞々しい葡萄が出てきます。
本来、フロマージュブランというチーズを使って作るクレメダンジュですが、手に入りやすいヨーグルトをベースに。
ゆっくりと、時間をかけて水切りしたヨーグルトに、泡立てた生クリームを加えてもう一度水切り。
手間をかけなくても、時間がおいしくしてくれるスイーツです。
水切り具合で仕上がりが変わってくるのもおもしろいところ。
今回のレシピは程よく水分を残したいので、出過ぎた水分(乳清)はヨーグルトに戻し、ガーゼに包んだあとの水切りは1時間ほどにしています。
時間をおくほど締まってチーズのような風味が増すので(その分口当たりが固くなります)お好みで。
ただ、水切りしすぎるとぼそぼそとした食感になってしまうので気をつけてくださいね。
残った乳清は使い道色々。パンケーキやスコーンの生地に加えたり、お肉の漬け込みに使ったり。牛乳、はちみつ、レモンでラッシーにしたり、ワインビネガー、粒マスタード、はちみつ、オリーブオイルを加えてドレッシングにしてもおいしいですよ。
時間にまかせて作るクレメダンジュ。
おやつの時間ものんびりと過ごしたくなります。
ぜひ、お試しください。
葡萄のヨーグルトクレメダンジュ
【材料】
4人分
・ ヨーグルト…… 400g
・ 砂糖…… 30g
・ 生クリーム…… 100ml
・ 葡萄(マスカットなど)
【作り方】
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- ざるにガーゼ(キッチンペーパーやコーヒーフィルターでもOK)を2重にして敷く。ヨーグルトを入れ、4時間以上冷蔵庫において200gになるまで水切りをする。水切りしすぎて200g以下になったときは、乳清をもどして200gにする。
- ①に砂糖を加えて混ぜる。
- 生クリームを氷水にあてながら柔らかい角が立つまで泡立てる。2、3回に分けて②に加え、泡を消さないようにやさしくゴムベラで混ぜ合わせる。
- 器にガーゼを2重にしてしき、③を入れる。皮をむき、種を取った葡萄を入れ、上から③を入れる。ガーゼで丸く包み、上を縛る。
- ④を底がつかないように小さめのコップに入れ(吊るしてもいい)冷蔵庫で1~2時間水切りしながら冷やす。
製作・撮影/八田 真樹
お菓子研究家。短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)などが。
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八田真樹 Maki Hatta
お菓子研究家
短大卒業後、会社勤めを経て幼い頃から好きだったお菓子の道へ転身。フランスに留学、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。ルノートル、ベルーエ・コンセイユなどでも学ぶ。著書に『フラン』『ケーク・サレ』(共に文化出版局)、『野菜・豆・果物のヘルシーお菓子』(扶桑社)、『板チョコスイーツ』(主婦と生活社)など。
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