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親&子どもの顔診断で子育て方法がわかる〈子育て編③〉【相貌心理学・佐藤ブゾン貴子が顔でお悩みを診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2021.05.26

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「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で15人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが、悩めるLEE100人隊の「顔」を分析、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。前回、LEE100人隊の「子育て」についてのお悩みを解決したブゾンさん。今回は「輪郭とゾーン別・親の育児傾向」「子どもの顔のパーツ」について解説します。

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輪郭とゾーンを把握して育児傾向を知る

まずは親御さん自身が、どっしりした輪郭でコミュニケーション欲求とエネルギー量が豊富なディラテなのか、または細めの輪郭でコミュニケーション欲求とエネルギー量が少なめのレトラクテなのかを判断しましょう(【「仕事」と「輪郭」の関係性】を参照)。そのうえでゾーン別の育児傾向を把握することによって、子育て中に陥りやすい失敗を回避・改善することに繋げられます(【「自信」と「顔のゾーン」・「顎」の関係性】を参照)。

佐藤ブゾン貴子さん連載イラスト1顔の上部の面積が最も大きい思考ゾーン拡張タイプの親御さんは、知的好奇心が旺盛な理想主義者。お子さんにも自分の理想を押しつけやすい傾向があります。理想を追求する余り、現実までもねじ伏せそれをお子さんに強要することも。漫画やドラマなどに登場する、いわゆる典型的な「教育ママ」タイプ。

顔の中部の面積が最も大きい感情ゾーン拡張タイプの親御さんは、感情で物事を判断し、「共感」を重視します。「私が楽しいならこの子も楽しいはず!」と、お子さんにも自分の感情を押しつけやすい傾向があります。感情にムラがあり、気分次第で言うことが変わりがちなので気をつけましょう。

顔の下部の面積が最も大きい活動ゾーン拡張タイプの親御さんは、合理的な現実主義者。お子さんの成績など、あくまでも目に見える数字で物事を判断しがちな傾向があります。一方で人や物の使い方を見極めるのがとても上手なので、他の2タイプに比べて客観的にお子さんの適性を見極めることに長けています。

成長に伴い変わる部分、変わらない部分

人間の顔には成長に伴い変わる部分と、ほとんど変わらない部分があります。変わる部分は目、鼻、口、耳といった器官、そして頬の肉付き。変わらないパーツは輪郭、額、頬骨、顎先とされていますが、個人的にはこれらのパーツも多少の変化が見られると感じています。

子どもは成長途中につき「ゾーン」が確定しておらず、一様に顔の上部の思考ゾーンが拡張しています。ゾーンが確定するのはだいたい中学生ぐらい。ですので、子どもの顔をゾーンから分析することはできません。

子どもの顔を分析するには、まず輪郭をチェックし、そこから器官と肉付きを加味します。また、大人の顔では利き手側が現在を、反利き手側が過去を表しますが、子どもはそもそも生きている年月が短く過去が少ないので、顔の左右の差から分析はしません。しかし、もし子どもの顔に大きな非対称が表れているならば、その子を取り巻く環境に大きな問題があることを表します。分析には、ひとまず利き手側を見てください。

輪郭から子どもに向いた「学び方」が分かる

ディラテのお子さんは、理性よりも感覚を重視。新しい環境に馴染みやすく、いわゆる「いい子」になりやすい傾向があります。一方で周囲の環境に影響されやすいので、良いものばかりでなく、悪いものにも影響されやすい点は注意が必要です。お子さんの前では、絶対に学校の先生の悪口を言わないように! ディラテのお子さんは、実体験や、失敗の経験から学びを得ます。押さえつけず、思うままに行動させてあげることが大事です。

レトラクテのお子さんは、エネルギー量が少ないので、何事においても「なんで?」「どうして?」と理由を欲しがります。新しい環境に馴染むのが苦手で、一人遊びが好き。環境を変えると自分の殻に閉じこもってしまうので、親御さんが転勤する場合、可能であれば単身赴任も検討してください。コミュニケーション能力を育むためにも、本や読み聞かせなどを通して、様々なコミュニケーションのあり方を学ぶ機会を積極的に取り入れましょう



目、鼻、口はコミュニケーションの窓口

相貌心理学において目、鼻、口はいづれもコミュニケーションの窓口を表します。

目がぱっちり開いているお子さんは、視覚から入る情報に影響されやすい傾向が。食事中は食事だけに集中できるよう、TVはつけないようにしましょう。目に細さが表れているお子さんは、選択の欲求が強い傾向が。何事も自分で選びたがり、他人から強要されると反発します。ある程度選択肢を与え、その中から選ばせてあげると納得します。

佐藤ブゾン貴子さん連載解説イラスト1

鼻の穴が見えるお子さんは思ったことを口にできる状態、鼻の穴が見えないお子さんは思ったことをなかなか口にできない状態です。小鼻の肉付きが薄ければ薄いほど、特に愛情に関しての感受性が豊かであることを表します。自分に向けられる愛情が本物かどうか、敏感にキャッチします。このタイプのお子さんには、意識して声がけを。

佐藤ブゾン貴子さん連載解説イラスト2

口はエネルギーの排出口を表します。口が大きいお子さんはエネルギーの調節が効かず、ムダ遣いする傾向があります。突然不機嫌になってても感情にムラがあるのではなく、疲れているサイン。それを理解した上で適宜休息を取らせ、本人が選んだ静かな環境を用意してあげて。口が小さいお子さんはエネルギーを調節しながら使えるので、それが持久力や忍耐力に繋がります。

佐藤ブゾン貴子さん連載解説イラスト3

頬の肉付きが平らなのは危険信号

一般的に、子どもの頬の肉付きはまん丸でぽっちゃりとしています。肉付きの平坦さは自己制御、自分にブレーキをかけていることを表します。大人になるにつれ様々な危険を学ぶことにより、頬の肉付きは平坦になっていきます。

頬の肉付きをチェックするには、横顔を見てみましょう。もしお子さんの頬の肉付きが平らになっていたら危険信号。お子さんが現状に対してものすごく我慢をし、フラストレーションが溜まっているサインです

佐藤ブゾン貴子さん連載解説イラスト4

子どもの目、鼻、口といった器官と肉付きは、成長するにつれて変わります。子どもは感受性が豊かなので外部からの刺激への反応も早く、それらの影響が顔にも顕著に表れやすく、顔もすぐに変わります。日々、お子さんの顔の変化を観察し続けることで、お子さんの精神状態の変化を把握することに繋がります。

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撮影/山崎ユミ 取材・原文/露木桃子 イラスト/つぼゆり

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

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