LIFE

あなたの顔はどのタイプ?〈自信をつける編③〉【相貌心理学・佐藤ブゾン貴子が顔でお悩みを診断】

  • 佐藤ブゾン貴子

2021.04.28

この記事をクリップする

「相貌(そうぼう)心理学」とは、フランス発祥の「顔」からパーソナリティーがわかる心理学。輪郭・パーツ・肉付き・左右の非対称・顔のゾーン等を分析し、相手および自分自身を理解するアプローチです。世界で15人、日本人初の相貌心理学教授・佐藤ブゾン貴子さんが、悩めるLEE100人隊の「顔」を分析、解決に向けたアドバイスと前進する勇気をくれる連載です。前回、LEE100人隊の「見た目の印象」と「他人とのコミュニケーション」についてのお悩みを解決したブゾンさん。問題解決の鍵を握った「顔のゾーン」「顎」について解説します。

【「見た目の印象」変えられますか?】 >

【自信のつけ方は「ゾーン」を見ればわかる!】 >

妄想に囚われやすい思考ゾーンタイプ

ゾーンとは、顔を上部・中部・下部の3つに分けた範囲を指します。上部が「思考ゾーン」、中部が「感情ゾーン」、下部が「活動ゾーン」です。この3つのうち、最も拡張した(=面積が多い、インパクトのある)ゾーンの特徴が、その人のパーソナリティーとして最も強く表れます

額の一番上から目の下までの面積が最も大きくインパクトがある、逆三角形タイプの方は、思考ゾーンが拡張しています。このゾーンには目があるので、視覚から入る刺激に影響される傾向があります。美しい景色や絵画などを見たり、ファッションやメイクなどで美しく装うことがモチベーションアップに繋がります。今回の相談者のかぴこさんは、この思考ゾーンタイプです。

佐藤ブゾン貴子さん連載イラスト1

思考ゾーン拡張タイプ

また、思考ゾーンという名前が表すように、知的好奇心が旺盛な理想主義者。自らの知識や教養に対してとても高いプライドを抱き、相手に知ったかぶりをされることをとても嫌います。ロジカルな思考の持ち主で理屈っぽい一面もあるので、他人から冷淡に見られてしまうことが少なくありません。

そして想像力がとても豊か。ともすると豊か過ぎる想像力で、自分に都合の良いストーリーを頭の中で組み立ててしまい、妄想に囚われがちです。その妄想で自分を過小評価してしまい、自信喪失することも

妄想に囚われてしまいそうになったら、一度文字に書き出してみましょう。前述したように、視覚から入る情報に影響を受けやすいので、その文字を実際に目で見て、現実と妄想の区別をつけるようにするのが効果的です。現実と妄想をしっかり見分けることが大事です。

「好き」「嫌い」で判断しがちな感情ゾーンタイプ

目の下から唇の上までの面積が最も大きくインパクトがある、頬骨がしっかり張っている六角形タイプの方は、感情ゾーンが拡張しています。このゾーンには耳と鼻があるので、聴覚や嗅覚への刺激、つまり音楽や人の言葉、香りなどの影響を受けやすいタイプです。今回の相談者のまいむさんは、この感情ゾーンタイプです。

佐藤ブゾン貴子さん連載用イラスト2

感情ゾーン拡張タイプ

感情ゾーンという名前の通り、感情で物事を判断し、好き嫌いが激しい一面も。一度「この人嫌い!」と思ってしまうと、すぐに心のシャッターを下ろしてしまいます。第一印象で判断せずに、ひとまずコミュニケーションを取って、相手を理解してみることを心がけましょう。あなたが心を閉ざすから、相手もあなたに対して心を閉ざすのです。

感情ゾーンタイプはとにかく「共感」を重視します。「私が楽しいからみんなも楽しいでしょ?」と相手に感情を押しつけがちです。また、承認欲求がとても強く、他人からの心ない言葉にとてもショックを受けやすい傾向があります。

ポジティブな歌詞の音楽や好きなアロマの香りがモチベーションアップに繋がります。「わたしはできる!」など、自分自身を鼓舞するような独り言も効果的です。そして前述したように、ネガティブな言葉にとても傷つきやすいので他人からの言葉で傷ついたら、すかさず自分の言葉で癒す自己治癒をしましょう

損得勘定で動く活動ゾーンタイプ

唇の上から顎先までの面積が最も大きく、顎や口まわりのインパクトがある台形タイプの方は、活動ゾーンタイプ。このゾーンには口があるので、食に貪欲な傾向があります。LEE100人隊にこのタイプの方は、ほとんどいらっしゃいません。

佐藤ブゾン貴子さん連載用イラスト3

活動ゾーン拡張タイプ

活動ゾーンは、活動を支える行動力や欲求を表すゾーンですので、自分の欲望に忠実。理論や感情で物事を考えることが少なく、合理的な現実主義的で、とにかく目に見える利益を優先します。いつでもメリット重視で動く人です。

実業家の三木谷浩史さんなど、ビジネスで成功を収める人が多いのが活動ゾーンタイプ優位の方の特徴。物事の展開力に長けていて、人や物の使い方を見極めるのがとても上手。手先も器用です。物事の判断基準は「使える」か、「使えない」かの二択。

前出の2タイプは目に見えない「理想」や「共感」を重視しますが、活動ゾーンタイプはあくまでも目に見える「物質」を、より具体的に言うと「お金」を重視します。ですので、このタイプには相手が身に着けているものなど相手の所持品を褒めるのが得策。もし、値段を知っているなら「これ、高いのにすごい!」などは決め台詞になります。



顎先で「ビジネスパートナーの必要性」が判断できる

佐藤ブゾン貴子さん連載用イラスト4

相貌心理学で顎先は「野心」を表します

相貌心理学で顎先は「野心」を表します。そして、その野心を一人で実現する力があるのか、そうではないのかを判断するには、顎先の形を見ます。

顎先が平らな人は野心があります。横から見て眉頭の位置と比べて前に出ている場合、自らの手で野心を実現する力があります(イラストA)。今回の相談者のかぴこさんはこのタイプ。会社に所属するよりも、フリーランスとして働いた方が上手くいきます。他人の意見に全く聞く耳を持たないわけではないので、取引先とも円満な関係を築けるでしょう。

顎先が平らで、横から見て後退している人は、野心はあるものの、それを一人で実現する力が足りません(イラストB)。今回の相談者のまいむさんはこのタイプ。野心を実現するためには、後ろ盾となるようなネームバリューのある会社に所属したり、ビジネスパートナーが必要になります。力が全くないわけではないので、後ろ盾があるという安心感があれば野心を実現できます。

顎先がとがっている、正面から見た時に逆三角形のような顎の形をしている人は、野心がありません(イラストC)。そして自分に自信がないので、自発的に行動を起こすことが困難です。他人を信用することも難しい状態なので、もし職場内にこのタイプの人がいたら、まずは同じ目標に向かって共に頑張りながら、信頼関係を構築していきましょう。

“顔”で解決したい
お悩みテーマ、募集中!

佐藤ブゾン貴子さんに、相貌心理学的観点から分析してほしいお悩みを募集中。以下のボタンから専用メールアドレス(bouzon@lee.hpplus.jp)宛にぜひリクエストを送ってくださいね。

佐藤ブゾン貴子さんに取り上げてほしい
お悩みテーマはこちら


撮影/山崎ユミ 取材・原文/露木桃子 イラスト/つぼゆり

佐藤ブゾン貴子 Sato Bouzon Takako

相貌心理学スペシャリスト

相貌心理学スペシャリスト、1975年生まれ。アパレルの勉強のため渡ったフランスで相貌心理学に出会い、世界で16人、日本人初となる相貌心理学教授資格を取得する。帰国後は相貌心理学の顔分析を用いてセミナー、講演、メディア出演など、多角的に活躍。近著には『あなたの顔には99%理由がある』(河出書房新社)『ビジネスは顔が9割』(祥伝社)がある。問い合わせはhttp://a-cura.net/bouzon/まで。

この記事へのコメント( 0 )

※ コメントにはメンバー登録が必要です。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる