ステイホーム期間を経て、自宅をくつろぎ空間にしてくれるインドアグリーンの需要は増すばかり。室内向きなおすすめの植物や、お手入れのコツなど、観葉植物をおしゃれに取り入れる成功の秘訣を人気フローリスト farver 渡辺礼人さんに教わりました!
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人気フローリスト farver 渡辺礼人さんが伝授!
室内向きな植物は?
"同属の種類違い"なら選びやすい
室内で育てやすい植物の条件は、日当たりの悪さや乾燥に強くて……と考えると選択が難しいですが、昔から室内向けに多用されている定番から始めると手軽。わが家でも同じ属の植物が実はけっこうあるんです。モンステラやゴムの木は、同じ属でも種類が多く、それぞれ印象も異なるので選択の幅も広くておすすめ(渡辺礼人さん)
葉の色や大きさにバリエーションが多い
モンステラ系
葉の深い切れ込みが目印のモンステラ。こちらも葉がそれなりに肉厚で、乾燥に弱くないので比較的育てやすい。
「光が遮られたジャングルの地表近くで育つ植物だから、室内向き。葉の形で部屋の空気がガラリと変わるので、アクセントとして映える植物を取り入れたい場合にぴったり」
日本の気候に合うので育てやすい
ゴムの木(フィカス)系
葉が肉厚で乾燥に強く、水やりをそれほど細やかに気にしないでいいゴムの木。
「日本でも長く観葉植物として流通していて種類豊富。印象的な樹形と葉の大きさはインテリア効果抜群」
今人気のエバーフレッシュは?
日中は葉を広げ、夕方になると葉を閉じるエバーフレッシュは、上品で繊細な表情が人気。
「場所の変化にやや弱く、買った途端、一度葉を落としても復活する場合が多いので、経過をよく見守って」
お手入れのコツは、
本来の自然環境との差を埋めること
そもそも植物は、生き物です。元気に生きるために必要な₃大条件、"光""水""風の抜け"を欠かさずに。今はインターネットで簡単に原産地を調べられますから、育った環境に近づけることを意識して(渡辺礼人さん)
水やりは根元だけでなく葉っぱ全体にも忘れず
「多くの観葉植物は、原産地で育っているときは雨や霧からも水分を吸収しているので、鉢植えの中だけでなく、霧吹きを使って葉全体にもしっかり水やりを。植物が光合成を始める前の、朝から午前中に行うのがベターです」
手に取るのがうれしいおしゃれな道具を持とう
渡辺さん愛用の英国園芸用品ブランド・ホーズの銅製じょうろと、マルハチ産業の霧吹き。
「出したままでも気にならない道具があると、水やりも忘れませんよ」
真冬でも、必ず1日1回は窓を開けて、空気の入れ替えを
「植物のケアで初心者が見落としがちなのが"風の抜け"。植物は二酸化炭素を吸って光合成を行っているので、周りに新鮮な空気を送るために、空気の流れ=風を送ることがとても重要です。窓を開けて換気するほか、ファンやサーキュレーターなどで空気を回しても」
次回は、観葉植物【飾るだけでおしゃれなインテリアに】初心者でもキマる3つのテクニック!をお届けします。
撮影/宮濱祐美子 取材・原文/田中のり子
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年11/6発売LEE12月号現在)で表示しています。詳しくはLEE12月号をご覧下さい。
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