窓の周りは汚れでいっぱい!
今年はコロナ禍によるステイホームのため「リモート」で人に接する頻度が、これまでになく高かったという方も少なくないのでは。当初、まだ慣れないうちは、カメラに写り込む我が家の風景にいちいち悩んでしまったり……。
そんなリモート打ち合わせ等々の「背景」に、「カーテン」を重宝した人は多いはず。とはいえカーテンを始めとする「窓周り」というのは、住まいの中でも予想している以上に汚れを溜め込んでいる場所だったりします。
カーテンのような面積の広い布は、部屋の中で私たちが動き回るだけで舞い上げているホコリをたっぷり吸ってしまいやすいのです。それだけでなく換気のために窓を開ければ屋外の花粉や煤煙も付きますし、小さい子がいればうっかり手拭きされたりもしますし、加湿して結露しやすい部屋ではカビも生えていたりすることも。
外に面している分、気温の変動の影響を受けやすい窓周り。真冬になってしまうと寒くてなかなか触れにくかったりするものです。ですから、できれば寒さの本格化する前のうちから、ちょいちょい手をつけて欲しいところ。そう、できるだけ「小分けにして」と申し上げたい理由含め、「カーテン洗濯のコツ」を今回はお伝えしたいと思います。
カーテン洗濯にはおしゃれ着用中性洗剤を使う!
間違えて洗濯してカーテンがつんつるてんになってしまったらどうしよう? と心配して、「実は、洗ったことがない!」という人もいたりするカーテンなのですが、ウールやシルクで織ってあるような超高級カーテン以外であれば、ウォッシャブル、つまり洗濯機で洗えるものがほとんどです。(レアなウールやシルク製の場合は自分で洗わずクリーニング店に持ち込んでドライクリーニングしましょう。)
さて基本的に既製品のカーテンであれば必ずついている(縫いこんである)洗濯表示を確認して、「水の入った桶の絵にバッテンがついている水洗い不可」ではないもの、洗えるものならはぜひ自宅で洗濯をしてみたいところ。
ただしその時に使用する洗剤は、必ず「おしゃれ着用中性洗剤(液体)」を使うこと! これが縮ませない最大のポイントです。また、洗濯機のモードは「ドライ/手洗い/ソフト/おしゃれ着/デリケート」など洗濯機の機種によって表記が異なりますが、一番ていねいなコースを選びましょう。脱水時間も短めにします(コースに自動で設定されているならそれでよし)。
基本的な洗濯の手順
2.次に レールから取り外したカーテンは、フックも外して、じゃばらに折りたたみ、大きめの洗濯ネットに入れます。
3.「おしゃれ着用中性洗剤(液体)」を洗濯機にセット。ネットに入れたカーテンも洗濯槽に入れましょう。ここで注意! 1回の洗濯では、薄手のレースカーテンなら最大2枚、厚手のドレープカーテンなら1枚を目安に、くれぐれも一度に済ませようと洗濯機にギュウギュウ詰め込まないでくださいね。
4.外したフックは洗面器などにぬるま湯をため、少量の食器用洗剤を垂らしたところに浸けてお米を研ぐように洗って濯ぎ、バスタオルの上などで水気を取っておきます。
5.カーテンが洗い終わったら、洗っておいたフックをつけて、湿ったままでいいのでカーテンレールに戻しましょう。湿り気の自重でしわも伸び、じゅうぶん綺麗に干し上がります。
カーテンは「ちょいちょい」洗って!
さて、1回の洗濯で厚いの1枚だけしか洗えないの? これ案外時間がかかるんじゃない? と気づいた方。正解です。住まいにより条件はまちまちではありますが、1日で家中のカーテンをぜんぶ洗濯できるか? というと、現実的にむずかしいのではないかと思います。おそらく何回か、何日かに分けないと洗濯しきれない…つまり1枚洗い始めたら、以後「ちょいちょい」カーテン洗濯を行うことになるわけです。
また湿気の高い雨天の日などにはどうしても乾きが悪くなりますので、臭いの出てしまう可能性も高く、となれば、できるだけ湿度の低い快晴の日に洗濯したい……など、洗濯タイミングにはいささかの制約が生じます。
ただし、カーテンを洗濯すると如実に部屋の中の空気感が変わります。その差でこれまでどれほどホコリっぽかったのか思い知ることもあるでしょう。縦型洗濯機で洗えば洗濯水が真っ黒になるのが見えることで、汚れの実態を実感することもできるかも知れません(残念ながらドラム式だとわかりにくい)。
ちなみに、カビが気になる箇所、子どもが触ってしまってシミになっている箇所などは「酸素系漂白剤(液体)」を洗濯前に塗り込んでおき、10分ほど置いたのちに洗濯機に入れて洗濯しましょう。汚れが抜けやすくなります。
ただしカビのあまりにひどい場合にはカビによって分解されてしまったカーテン繊維が弱っているので漂白や洗濯で穴が開いてしまうことがあります。また「カーテンを買って以後15年、初めて洗濯する」などという場合にも紫外線による繊維劣化のために洗濯することで破れてしまうこともあります。念のため!
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