LIFE

産前・産後の暮らしの些細な変化

 “日曜夜”の憂鬱「サザエさん症候群」、産後はどうなる?

  • 高見澤恵美

2016.11.16

この記事をクリップする

日曜の夜いらすと

イラストレーション/烏山ミライ

日曜の夕方、『サザエさん』が始まる頃になると、楽しかった週末ももうじき終わり。「月曜からまた仕事が」「学校が」と現実に引き戻され、憂鬱に……。
いわゆる「サザエさん症候群」と呼ばれる状態ですが、子供が産まれたらこの傾向にますます拍車がかかり、どん底モードに突き落とされるのでは? と思いきや、「日曜夜はむしろハッピーな時間に変わった!」といった、真逆の意見もちらほら……。真相はいかに?

「産後の暮らしの些細な変化」シリーズ2回目は、LEE世代の“日曜の夜”事情に迫ります。

まずは、産前「日曜の夜」を考える

恋人同士や夫婦とお出かけ、友達とアクティブにレジャー、おうちでまったりひとり時間など、休日は気分をリフレッシュするための癒しタイム。充実した週末を過ごせるからこそ、その反動で「日曜の夜」がより鬱々としたものになるのかもしれません。

<LEE世代・子供のいないライフスタイルでの日曜夜、心境は?>
・「土日は夫婦でアクティブに過ごす派で、『モヤモヤさまぁ~ず』あたりまでは夫婦の団欒ムード。その後、夫がシャツとハンカチのアイロンをかけ始めるあたりからだんだんと無口に。
私も月曜からの仕事モードへの切り替えで笑顔が消えていく……ふたりして憂鬱で、まさに『サザエさん症候群』でした」

・「平日の寝不足を解消するために、昼過ぎまで爆睡して気分爽快! 『ちびまる子ちゃん』くらいになってようやく動きだし、自己嫌悪に陥る……これが日曜夜あるあるでした」

産んだ後、休日はどう変化した?

かわいい子供たちに、家事育児に協力的な夫……家族揃って過ごす週末。一見、幸せいっぱいのファミリーに見えますが、実は、深刻な“週末疲れ”に悩んでいるLEE世代ママも多いようです。

<LEE世代・産後の日曜夜、心境は?>
・「子供が産まれると行事が増え、両家の親に会う機会も激増。土日=気疲れする曜日に」

・「子供に“今しかできない体験”をさせたくて、毎週末レジャーを計画。身体的疲労が蓄積」

・「自分でオムツ替えや授乳をするのは簡単だが、週末は夫に育児指導もしなくてはならない。イクメン姿勢はありがたいが、正直面倒でしょうがない」

・「平日は自分と子供用の食事は多少手を抜いても許されるが、夫がいると手を抜けない。よって夫も3食一緒の週末は正直しんどい」

・「共働きなので、土曜はレジャー、日曜は食材まとめ買い→下ごしらえ→作り置きで終わる。もちろん育児、家事をしながらなので、グッタリ」

・「イヤイヤ期の子供に振り回される“母”というだけでもつらいのに、夫と話していると“妻”としてイラ立ったり口喧嘩したりも。もうパンク寸前!」

かわいい子供と過ごす休日=ハッピーな日であることは大前提ではあるものの、週末こそしんどさもMAXの曜日となるため、日曜の夕方以降は「長かった一日がようやく終わる!」という、歓びモードになるママたちも、少なくないのです。

日曜夜が、憂鬱から安堵のときへ……

夕方の心境を具体的に紹介すると……。

・「『きかんしゃトーマスとなかまたち』あたりから、『もうすぐゴールだ! 』と気分が上がってくる。身勝手すぎる機関車たちさえ、癒しの存在に見えてくる不思議」

・「夕飯の支度をすませたら、Eテレ『猫のしっぽ カエルの手』の再放送を視聴。大原のベニシアさん宅の庭を眺めていると、週末の慌ただしさも一瞬忘れられる」

・「寝かしつけ後、大河ドラマ『真田丸』をひとりで観るのが至福のとき。21時以降のドラマも最近は話題作が多く、”週末疲れ”リセットにはもってこいです」

・「平日は子供の寝かしつけと同時に寝てしまうが、日曜夜だけは育児を夫に助けてもらえるので、『笑点』→夕飯→『ザ!鉄腕!DASH!! 』→『世界の果てまでイッテQ!』とバラエティーを堪能。
最近は人気番組の日曜夜への参入や、長寿番組終了で勢力図に変化? など、気になる話題も。日曜夜だけは録画に頼らずテレビを観る習慣があり、週に一度の貴重なエンタメタイムとなっている」

と、(テレビ番組に絡めた)ポジティブな意見が続々。てんやわんやの週末が終わり、日曜夜にほっとひと息。平日で(多忙ながらも)落ち着きを取り戻し、また慌ただしい週末に向かう……そんな1週間の構図が見えてきました。
LEE世代ママの週末は、ウィークデー以上に苦労も多く、日曜の夜は「終わった! という安堵感に包まれるハッピーな時間」と捉えられるケースが意外と多い……。
「サザエさん症候群」から一歩進んだLEE世代の新傾向、興味深いものがありますね。

(大河ドラマ『真田丸』もいよいよクライマックスへ。『サザエさん症候群』を克服しても、今度は深刻な“『真田丸』ロス”に苦しむ人が続出しそうです。日曜夜、悩ましい時間帯ですね!)

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる