2019年の夏はもう新元号に変わります。ということは、今年は『平成最後の夏!』。振り返ってみれば、平成という30年間で子どもたちの遊ぶ環境も大きく変化しました。今では小学生にもゲーム機やタブレット端末が普及し、PC、携帯やスマホが身近にあるのが当たり前ですね。今年は特に〝酷暑〟も相まって外遊びが減って、室内遊びが中心になっています。でも、せっかくの夏休み!「大自然に飛び出して、目を輝かせて遊ぶ」子どもたちにそんな体験をさせたいと、探していたら……素敵な企画を発見しました!
So-netが田舎体験を企画!?
インターネットサービスプロバイダーのSo-net(ソネット)が企画している『いきつけの田舎 touch』。私は正直、「なぜSo-netが田舎体験?」とピンときませんでした。インターネットの中の仮想現実と真逆にあるのが、大自然の中で五感をフルに使う実体験。この実体験こそが、子どもの感受性を高めて、生きる力となるのだとSo-netは考え、本物の自然やその土地の暮らしに触れる、田舎体験サービスを始めたそうです。インターネットを提供するのと同じように、安全安心に留意した上で自由に体験してもらえる場を吟味し、ほぼ毎週末、長野県と山梨県内で様々な体験を開催しています。
八ヶ岳自然文化園で〝オリジナル葉っぱ図鑑〟を作ろう!
我が家は小学校3年生の長男と3歳の次男と参加してきました。行き先は長野県富士見町の八ヶ岳自然文化園です。自然ガイドの田中智さんの案内のもと、葉っぱの図鑑作りに挑戦します。まずは午前中に園内の約20種類の樹木の葉っぱを集めていきます。それぞれの木の下で、田中さんが木に関するマニアックな知識を、わかりやすく子どもたちに解説。
参加者はすぐに田中さんの話と大自然に引き込まれ、どんどん葉っぱ博士になっていきます。子どもたちのキラキラした目に、ドキッとさせられました。これこそが子どもの夏休みですね!3歳の次男には難しいかと思っていましたが、積極的に参加してとても楽しんでいました。
「桜の葉には蜜があるんだよ!アリが舐めに来てくれるから、ほかの虫から葉を守ってもらう知恵なんだね」と田中さん。〝モミジ〟と〝カエデ〟の違いは、〝ママ〟と〝お母さん〟の呼び方の違いのようなものなのだとか……大人の参加者も知らないことだらけで、本当に面白い!今後は公園に行っても、木の見方が変わりそうです。
松の葉相撲をしてみたり、葉っぱの中に糊があって、ちぎっても手品のようにくっついたままにできる葉があったり、少し木のことを知っているだけで、無限に遊べるんですね。仕上がったおもちゃで遊ぶのもいいけれど、こうして五感を使って遊ぶ体験がどれほど貴重で大切かということが、子どもの表情から読み取ることができました。
自然の中には危険もありますよね。触るとかぶれる木や、入ってはいけない場所など、地元をよく知っていて経験のある人の案内があれば、初めて訪れる場所でも安心して子どもを遊ばせられます。いつもはインターネットサービスで〝つなぐ〟役割をしているSo-netが、地元の人とつながる架け橋になってくれるこの企画、改めて素晴らしいと感じました。
芝生の上で地元食材を使ったお弁当を堪能!
このロケーション最高ですよね!さわやかに吹き抜ける風の中、芝生の上でお弁当タイム。地元食材を使ったお弁当が用意されていて、これがとても美味しかったのです!食べ終わったら、目の前の芝生をコロコロ転がってみたり、八ヶ岳自然文化園入口のおもしろ自転車コーナーで遊んだりしてしばし休憩。
葉っぱの図鑑を仕上げます!
ランチタイムのあとは、オリジナル葉っぱ図鑑にいよいよ葉っぱをコレクションします。まずは集めてきた葉っぱを、種類別に分けます。机いっぱいになりました!木の前で解説を聞いて、葉っぱの特徴を覚えたと思っていても、葉っぱだけを見比べると「え?これはどっち???」と何の葉なのか見分けがつかないものもありました。自然ガイドの田中さんは遠目からでもすぐわかるから、やっぱりプロですね。
小さめのスケッチブックに両面テープを使って、葉っぱを張り付けます。貼り付けるのは基本的に葉の裏側を見せるようにするのが、図鑑のお約束なのだとか。木の名前と特徴を書き込みます。実はスケッチブックを閉じるとつぶれてしまうので、取って絵に描きましょう。家の近所の葉っぱで図鑑を作るのも面白そうですね。
上の写真は2種類のカエデの葉っぱ。似ている葉っぱを隣同士に貼って比較すると、図鑑としてのクオリティが上がります。羽根のようなものは種なのですが、特徴的なものは葉っぱと一緒に種も貼り付けるといいでしょう。
約20種類の樹木の葉っぱを集めた、オリジナル葉っぱ図鑑が完成しました! 子どもも大人も大満足の清々しいひとときでした。初対面のお友達ばかりだったにも関わらず、「もっと一緒に遊びたい!また会えるかな?」とすっかり仲良し。今後もいろんな企画があるそうなので、また参加したいと思います!みなさんもぜひチェックしてみてくださいね。
<9月の体験>
『八ヶ岳の七不思議「縞枯れ現象」を親子で観に行こう』(9月3日)
『ひまわりの収穫体験と地元素材の石けん作り』(9月9日)
『富士見町特産!赤いルバーブの摘み取りからジャム作り』(9月17日)
『高原野菜の収穫と青空レストランランチ』(9月23日)
『舞茸祭りで希少な原木舞茸を味わおう』(9月30日)
※参加費などの詳細は公式サイトをご参照ください。
来週は『いきつけの田舎 touch』を企画したソニーネットワークコミュニケーションズのみなさんへのインタビューの模様をお届けします。お楽しみに!
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳