一田憲子さんのWEBサイト「外の音、内の香」で連載されていた、松山みゆさんの「幸せな方の椅子」。
夫とともに号泣するほど感動した連載だったので、書籍化されたと知り早速読みました。
大切な人との別れ
夫の10年に及ぶ闘病を伴走し
幸せなままでいた3人家族の話
大切な人との別れや、
不幸のどん底に突き落とされた時
自分だったらどうなってしまうだろう…と大きな恐怖を感じますが、筆者の松山みゆさんが本で綴ってくださるのは、物事を決断する時に「幸せな方の椅子を選ぶ」という方法。
どんな状況でも、日々の自分自身の決断の積み重ねが、現在や未来の自分を形づくります。
死ぬほど辛い状況でも、目の前に置いてある どちらの椅子に座るか を選ぶことならできるかも…という、優しい発想。
毎日の日常でも、自分自身が知らず知らずのうちに選択していることが、その後の結果に繋がっているわけで、そんな時も「幸せな方の椅子」が役立ちます。
例えば、
イライラ、くよくよする椅子に座るか
ニコニコ、わくわくする椅子に座るか

次女の作品、木の椅子。何だか優しい顔。
「椅子」をイメージするというのがとってもオリジナルな考え方だなぁと、すっかり魅了されてしまいました。
不満を言って、周囲の空気を沈めたいか
それとも、ちょっと気分転換に美味しいものでも食べて、優しい空気を散りばめるか
行き先を決めて舵を握るのは、どんな時も自分。
迷った時は、「未来の自分が喜ぶ方」を選ぶのがコツだそう。
夫の重い病という困難な中でも幼い子供の笑顔を守るため、「幸せな方の椅子」を必死に選び、夫婦の絆とともに生きることに挑戦し続けた、温かくも優しくて強い、家族の物語がつまっています。
生きることは、死ぬまで生きること。

死を覚悟したパパが言ったひとことに、ハッとさせられましたが、「死ぬまで生ききる」という覚悟が、幸せに生きる道標になることを教えてもらいました。
何度も何度も、幸せな椅子を選んで立ち上がっては引きずり戻され、その度に、色々な椅子を用意して、立ち向かう。
まさに勇者のような姿は、ちっとも不幸ではなく、穏やかな幸せと優しさに満ち溢れているように見えました。

身体の不調を感じた時も
「幸せな方の椅子」を選べば大丈夫。
読み終えた日の翌日、私は寝違えてしまったようで、泣きそうなほど背中が痛かった朝。
「私は背中が痛いのよ〜!」と不機嫌を撒き散らしそうになりましたが、変えられない事実はどうにもならないわけで、それはいったん傍に置きます。
そして今、自分が変えられることに集中します。
原因や対策をネットで調べたら、炎症かもしれないとわかりました。
それなら、職場の健康管理室に寄って湿布を貼ってもらおう。
身体の痛みを克服したことのある仲間に軽く打ち明けて、アドバイスをもらおう。
そんなふうにすると、周りがどんどん、優しい椅子を差し出してくれて、帰る頃にはすっかり正気を取り戻して元気になりました。

どんな時も「幸せな方の椅子」を選べば大丈夫
一田さんに出会い、連載を書き始めて本になり、多くの人を幸せにするみゆさんの奇跡に、底なしの優しさと強さを感じます。
みゆさん家族が命懸けでたどりついた、幸せになる方法。
これは誰にでも応用できるので、読むと何だか自分の心が最強になった気がします。
優しさと愛と勇気の物語。
辛い出来事に直面している人も、そうでない人も、ぜひ読んでみてくださいね。

りーぬ

TB - りーぬ
会社員 / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー
44歳/夫・息子(16歳)・娘(13歳・8歳) /手づくり部・料理部/ 高校生、中学生、小学生3人の育児と仕事に奮闘中。健康のために、野菜多めの食事やヨガ、ピラティスで心身を整えています。インテリアやファッション、カフェでお茶する時間も好きです。日々を大切に、好奇心を忘れず、家族や周囲を笑顔にできるような暮らしまわり、体づくり、料理、働き方などのライフスタイルをLEEで勉強中。自分自身が「いいな」と思ったことを人に伝えることが好きです。読者モニター経験、LEE100人隊6年目。身長162cm。
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