ゴッホ好きが「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」@SOMPO美術館に行ってきました!part.2
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053 ブルー
2024.01.18
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こんにちは!
LEE100人隊053ブルーです。
前回から引き続き「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」@SOMPO美術館の感想をお伝えします。
ゴッホ以外の画家の印象に残った作品2点
ゴッホの作品はもちろん、ゴッホ以外の画家の作品も目を離せません!特に私の印象に残ったのは以下2点です。
イサーク・イスラエルス『「ひまわり」の横で本を読む女性』
この絵の向かって右側に描かれているのは、なんとゴッホの描いた『ひまわり』!
ゴッホの弟テオの妻ヨハンナから『ひまわり』を借りて、自分の絵に描きこんだとのことです。
何より印象的だったのが、絵に描きこまれている『ひまわり』の額が白木であること。
なんでもこの白木の額は、ゴッホ自らが指定したものらしいのです。
今は立派な装飾が施された額の中でたたずむ『ひまわり』。
もちろんこの額が似合う、世界中の人が知る有名な絵です。
しかし白木の額に入った『ひまわり』はいかがでしょう。
素朴で、自然と調和したような印象になりませんか?
またゴッホは静物画を描く際に、色彩の研究も試みていたので、もしかしたらわざわざ指定したということは「黄色」と淡く白っぽい木の色の組み合わせにも大きな意味があったのではないか…。
と、この絵を前にして、色々ぐるぐると考えてしまいました。
もちろん白木の額では朽ちてしまい、当時の物をそのままの状態で残すのは難しいのはもちろん、
『ひまわり』が本当にこの美しい立派な額が似合う絵になったことは紛れもない事実。
当時の白木の額に入った『ひまわり』は、この絵の中で楽しむことにします。
ジョルジュ・ジャナン『花瓶の花』
純粋に「綺麗…!」と思って見入り、長く足を止めてしまった絵画。
おそらくこの絵、パンフレットに掲載しているのを見ただけなら私はスルーしてしまう気がします。
しかし実物の丁寧に描かれたシャクヤクを目の当たりにし、
距離や角度を変えて花びら1枚1枚を「どうやって描かれているのかな?」と見てみたり、
暗い背景と、そこに浮かび上がる白いシャクヤクの美しいコントラストに吸い込まれてしまい、私にとって忘れられない絵の一つになりました。
そんな体験が出来るのが美術展で本物に触れる醍醐味だなぁと、改めて実感しました。
美術展終了後のお楽しみ!ミュージアムショップでのお買い物
今回は控えめにこの3点。
ポストカードと、『ひまわり』のマスキングテープ。ポストカードは『アイリス』と、上でご紹介したのとは別のシャクヤクの絵画、エドゥアール・マネ『白いシャクヤクとその他の花のある静物』です。
個人的にはよく美術館で売られているマグネットが売られていなかったのが残念。
私は美術館や展覧会でお気に入りの絵画のマグネットが売られていたら必ず買い、それを並べるのが好きなんです。
でもとっても満足して帰ってきました!
進化する美術展 どんどん良い仕組みになっています!
①撮影OKの絵画が多くあること
世界的にはスタンダードであった「美術館内の作品の撮影OK」の波が日本にも訪れました。これは嬉しい!前回・今回のクリップに載せている絵画は撮影OKのもの。もちろん実物を観るのが一番なのですが、後で見返して余韻に浸ったり、「この絵は実際に見た」という証拠にもなりますし、とても良い変化だと思います。!
ただ中には撮影禁止の絵画もあるので、撮影する際は必ず一枚一枚注意書き確認することを忘れないでくださいね。
②音声ガイドがアプリに!
お馴染みの有料音声ガイド。従来型のヘッドフォンつきの展覧会会場内のみで貸し出しのものと、
スマホ+自分のイヤホンで聞けるアプリ型の2つがありました!
アプリの方にすると、一度購入したものは美術館から退館後も聞けるので、自宅で音声ガイドを聞きながら撮った絵画の写真を観る…という疑似美術展体験をしながら復習できます。私はアプリの方にしました!音声ガイドを借りる予定の方は、ご自分のイヤホンもお忘れなきよう♫
③子どもも楽しめる配慮
美術展は静かにしなければいけないところ。ということで子連れは敬遠しがちな場所ですが、
NHK Eテレ『びじゅチューン!』などを見ていて美術に興味があるお子さんもいらっしゃるはず。
子どももより美術展を楽しめるように、子ども向けの案内冊子が置かれてありました。
美術展によっては「子連れ優先デー」のような日を設けていたりするので、
「子どもと一緒に美術展に行きたい!」という方は是非事前にチェックしてみてくださいね。
会期は1/21(日)まで!ご興味ある方は来館予約を忘れずに!
熱量高めのクリップになってしまいましたが、といっても私は美術の知識に関してはぺらっぺらの薄さです。
でも美術の楽しみ方は人それぞれ。子どものような視点で純粋に好きな絵を見つけても、時代背景や画家・作家の意図に関心をもっても、どんなアプローチでも楽しんだもん勝ちです!
知識が浅くとも、掲示されている紹介文や配布されている資料、音声ガイドの内容が充実しているので、少しでも興味があれば楽しめるし、お気に入りの作品が見つかれば自ら調べるきっかけにもなります。
またLEE100人隊065もえちゃんの「「テート美術館展 光 ターナー、印象派から現代へ」に行ってきました」のクリップでも紹介されていました、原田マハさんの小説、私もオススメです!ゴッホについてであれば『たゆたえども沈まず』を是非!
世界的に有名な画家たちが描いた本物の絵画を、100年以上の時を経て私たちが目にできるというのは、なんとも贅沢な体験だと思いませんか?
この「非日常感」が私は大好きです。
1/21(日)までということで、もう終了間近…!チケットも残りわずかのようです。(ご確認のタイミングでは売り切れている可能性もあります。その際は申し訳ありません…。)
今週末は一層寒くなるとのことなので、ご興味ある方・お時間ある方は前もってチケット購入をした上で、暖かい館内でゴッホたちの描いた静物画を見ながら「非日常感」を味わってはいかがでしょうか?
「今回は行けそうにない…」という方は、実物の絵画展示ではありませんが、『ゴッホ・アライブ』という没入型展覧会はいかがでしょう?現在東京(寺田倉庫G1ビル)にて3/31(日)まで開催中です!「本物に触れる非日常感」とは、また違った観点から楽しめそうな展覧会。こちらは子どもも気兼ねなく行けそうなので、私も会期中に訪れる予定です♫
053 - ブルー
主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊
37歳/夫・息子(8歳)・娘(4歳)/料理部・美容部/岡山県出身。パン屋さんめぐりや旅行先でお土産を買うこと、美術鑑賞が趣味。LEEと元気な子どもたちのおかげで、昔は苦手だったカジュアルなテイストの服装にも挑戦中。ファッションやおいしいもの、子どもたちとのお出かけ、身近なちょっとしたもの。丁寧な生活とはほど遠いバタバタな毎日の中で見つけた「あ、これよいな」と感じられるものを、みなさんと共有していけたらと思います。身長156cm。
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053 ブルー