しっとり、ふんわり、ジューシーにする技ありレシピ
基本のハンバーグレシピ
「娘たちが小さい頃は、ハンバーグもお弁当用のミニハンバーグもよく作りましたね。うちのハンバーグの隠し技は、マヨネーズをひき肉に混ぜること。マヨネーズの乳化作用で、よりジューシーに焼き上がるんです。ハンバーグはソースを変えるだけで味がガラッと変わるので、基本のハンバーグレシピとソースをいくつか覚えれば、応用がきいて便利ですよ」(藤井 恵さん)
材料・2個、2人分
- 〈ハンバーグのタネ〉
- A)
- 合いびき肉……300g
- マヨネーズ……大さじ1
- B)
- 玉ねぎのみじん切り……1/2個分
- サラダ油……小さじ1
- C)
- 溶き卵……1個分
- パン粉(乾燥)……1/2カップ
- 牛乳……1/4カップ
- 塩……小さじ1/3
- こしょう……少々
- A)
- サラダ油……大さじ1
- D)
- 酒(またはワイン)……大さじ1
- 水……大さじ2
作り方
- ボウルにAを入れて、よく練り混ぜる。
- フライパンにBのサラダ油を熱し、玉ねぎを入れて透き通るまで炒めて、冷ます。
- 別のボウルに②とCを入れて混ぜ、①を加えて白くなるまでしっかり練り混ぜる。
- タネを上からボウルに2~3回、叩きつけて空気を抜き、2等分する。手にサラダ油少々(分量外)をつけ、楕円形に整える。
- フライパンにサラダ油を熱し、強火にして④を入れ、1分弱焼く。弱火にして4分焼き、返して強火にして1分弱焼く。余分な脂をふき、Dを加えてフタをし、弱火で4~5分、水分がなくなるまで蒸し焼きにする。
- 器に盛り、好みのソースと合わせる。
もっとうまく作れるようになりたい!
ハンバーグの疑問Q&A
焼き上がりがパサパサ、中が生焼け、割れて肉汁放出……。トホホな悩みにお答えします。ひと手間で味がグンとアップ!
パサパサとした食感になってしまいます。
ひき肉にマヨネーズを混ぜて
ひき肉の重量の約5%のマヨネーズを混ぜるのがコツ。マヨネーズの乳化作用で肉汁が閉じ込められ、しっとり、ふっくら、ジューシーに焼き上がる。
焼き上がり、形がボロボロと崩れてきます。
タネの材料は2つに分けて混ぜるのがコツ
タネのうち、「ひき肉+マヨ」と「その他」は別々に混ぜてから合体させる。合体後は握るように混ぜ、その後は回して。これだと粘りがしっかり出るので、形が崩れにくくなる。
肉ダネってどこまで練ればいいんですか?
肉の繊維が白く見えてくるまで
肉の脂が溶けないよう、手早く手を高速回転。赤い肉が白っぽくなって、コンビーフのように繊維が見えてくればOK。落とすとぽったりする感じ。
私のやり方で空気がうまく抜けている?
ボウルにタネをバンと叩きつけて
1個ずつキャッチボールしながら空気を抜くのは、案外難しい。タネがかたまりのときに、高いところからボウルに叩きつけて抜くのが簡単! タネがダレてきたら一度冷蔵庫へ。
生焼けになっていないか、心配です。
少し水分を加えて蒸し焼きにすれば大丈夫
最初は強火で表面に焼き目をつけて固め、その後、弱火でじっくり中まで焼く。最後に少量の水分を加えてフタをし、蒸し焼きにすれば安心! レシピどおりの火力と時間で試してみて。
動画もチェック!
Staff Credit
撮影/福尾美雪 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子
こちらは2015年LEE10月号「グンとおいしく!うちのハンバーグ」に掲載の記事です。
藤井 恵
料理研究家・管理栄養士
料理研究家・管理栄養士。大学在学中からテレビの料理番組のアシスタントを務めた後、フードコーディネーターを経て、料理研究家として独立。 ヘルシーなおかずやおつまみ、お菓子までわかりやすいレシピが好評。著書に『繰り返し作りたい定番料理』(主婦の友社)、『世界一美味しい! やせつまみの本』(主婦と生活社)など、多数。