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ムラヨシマサユキさんの家で作ってみたい「こどものおやつ」

イーストの発酵でカリっとふんわり「ふわふわドーナツ」レシピ/ムラヨシマサユキさん

  • ムラヨシマサユキ

2021.11.20

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ムラヨシマサユキさんの家で作ってみたいこどものおやつ

ふわふわドーナツ doughnut

発酵の力でカリっとふんわり「ふわふわドーナツ」レシピ/ムラヨシマサユキさん

このうれしいカリふわ感は、発酵の力です

外は香ばしく、中はしっとりふんわり。生地自体の甘さは抑え、まぶした砂糖で甘さを調える、やさしい味のドーナツ。

「イーストを入れて発酵させると、このふんわり食感になるんです。今回は作りやすいように強力粉はなしで薄力粉だけ、こねる手間もカット。型も使わず、生地を丸めて指でぐるぐると穴をあけるだけにしました」。(ムラヨシマサユキさん)

イーストの代わりにベーキングパウダーを使うと、サクッとしたオールドファッションのような食感に。

ムラヨシマサユキさん
ってどんな人?

ムラヨシマサユキさん

料理研究家。中学生の頃にはお菓子の道に進むことを決心。高校卒業後にハーブ園に併設された菓子店で働いた後、エコール 辻に入学。パティスリー、カフェ、レストラン、さらに「素材についてもっと知りたい」と青果店で働いた経歴も持つ。スポンジケーキに特化した本などマニアックな著作も手がけつつ、「レシピは、作ってもらってこそ価値がある」をモットーに、プロの技を家庭向けにアレンジしたレシピも多数発表。

「お菓子を作る最初の一歩に、僕のレシピを使ってもらえたら最高です!」(ムラヨシマサユキさん)

ふわふわドーナツ

発酵の力でカリっとふんわり「ふわふわドーナツ」レシピ/ムラヨシマサユキさん

材料・直径9㎝大6個分

  • 卵……1個
  • 牛乳……60㎖
  • 砂糖(生地用)……大さじ2
  • 塩……ひとつまみ(有塩バターを使う場合は省く)
  • 溶かしバター(食塩不使用)……20g
  • 薄力粉……200g
  • インスタントドライイースト……小さじ1/2(なければベーキングパウダー小さじ1)
  • 打ち粉(薄力粉)……適量
  • 砂糖(仕上げ用)……大さじ3〜4
  • 揚げ油……適量

準備

*12㎝角に切ったオーブンシートを6枚用意する。



作り方

1.卵、牛乳、砂糖、塩を混ぜる

ボウルに卵、牛乳、砂糖、塩を入れて、卵を溶きほぐすように泡立て器でさっと混ぜる

ボウルに卵、牛乳、砂糖、塩を入れて、卵を溶きほぐすように泡立て器でさっと混ぜる

2.溶かしバターを加える

溶かしバター(温かいままでOK)を加え、泡立て器で混ぜる

溶かしバター(温かいままでOK)を加え、泡立て器で混ぜる

3.薄力粉を加え、イーストをのせる

薄力粉をふるいながら加える。卵液に触れないよう、イーストをのせる(イーストはバターの油分や砂糖、塩に弱いため)

薄力粉をふるいながら加える。卵液に触れないよう、イーストをのせる(イーストはバターの油分や砂糖、塩に弱いため)

4.ゴムべらでよく混ぜる

粉気がなくなるまで混ぜたら、ボウルの側面に生地をなすりつけるようにして練り、生地のかたさを均一にする

粉気がなくなるまで混ぜたら、ボウルの側面に生地をなすりつけるようにして練り、生地のかたさを均一にする

しっかりと混ざり、イーストの粒が見えなければひとまとめにする

しっかりと混ざり、イーストの粒が見えなければひとまとめにする

5.生地を取り出し、6等分に切り分ける

作業台に薄力粉少々を振り、生地を取り出す。生地の上にも薄力粉を軽く振り、直径20㎝程度に手で押し広げる

作業台に薄力粉少々を振り、生地を取り出す。生地の上にも薄力粉を軽く振り、直径20㎝程度に手で押し広げる

包丁で6等分に切り分ける

包丁で6等分に切り分ける

6.断面を内側に折り込むように生地を丸める

まず一番鋭角の部分を下に折り込む

まず一番鋭角の部分を下に折り込む

続けて残りの2つの角も下に折り込む

続けて残りの2つの角も下に折り込む

ひっくり返して生地が集まっている部分をつまんで閉じる

ひっくり返して生地が集まっている部分をつまんで閉じる

手のひらで包むように丸める

手のひらで包むように丸める

7.丸めた生地の中心に穴をあける

生地の閉じ目を下にして作業台に置き、中心に人さし指で穴をあける

生地の閉じ目を下にして作業台に置き、中心に人さし指で穴をあける

2本の人さし指を使ってくるくると穴を広げる。穴の大きさの目安は500円玉程度。揚げると生地がふくらむので、穴は大きめに

2本の人さし指を使ってくるくると穴を広げる。穴の大きさの目安は500円玉程度。揚げると生地がふくらむので、穴は大きめに

8.オーブンシートにのせて発酵させる

生地をそれぞれオーブンシートにのせて天板に置き、ぬれぶきんをかぶせて40〜50分発酵させる

生地をそれぞれオーブンシートにのせて天板に置き、ぬれぶきんをかぶせて40〜50分発酵させる

目安は、キュッと上がっていた生地の端がゆるんで少し下がり、表面に気泡が出てくるまで(ベーキングパウダーの場合はすぐに揚げてOK)

目安は、キュッと上がっていた生地の端がゆるんで少し下がり、表面に気泡が出てくるまで(ベーキングパウダーの場合はすぐに揚げてOK)

9.180℃の揚げ油で色よく揚げる

鍋に揚げ油を180℃に熱する。オーブンシートごと生地を入れ、はがれたオーブンシートを取り除く

鍋に揚げ油を180℃に熱する。オーブンシートごと生地を入れ、はがれたオーブンシートを取り除く

1分30秒ほどたって、色よく揚がったらひっくり返す。同様に1分30秒揚げ、取り出して油をきる

1分30秒ほどたって、色よく揚がったらひっくり返す。同様に1分30秒揚げ、取り出して油をきる

10.温かいうちに砂糖をまぶす

ボウルに仕上げ用の砂糖を入れ、ドーナツにまぶす。熱すぎると砂糖が溶け、冷めるとくっつかないので、ほどよい温かさで

ボウルに仕上げ用の砂糖を入れ、ドーナツにまぶす。熱すぎると砂糖が溶け、冷めるとくっつかないので、ほどよい温かさで

発酵の力でカリっとふんわり「ふわふわドーナツ」レシピ/ムラヨシマサユキさん

アレンジ
クリームジャムドーナツ

リング状にせず、丸のまま揚げてもOK。「クリームを入れてもおいしいです。プレーンヨーグルト大さじ1を生クリームに足すと、軽い味わいに!」(ムラヨシマサユキさん)

リング状にせず、丸のまま揚げてもOK。「クリームを入れてもおいしいです。プレーンヨーグルト大さじ1を生クリームに足すと、軽い味わいに!」(ムラヨシマサユキさん)

材料・直径9㎝大6個分

  • ふわふわドーナツ6個分と同じ(仕上げ用の砂糖以外)
  • 生クリーム……100㎖
  • ジャム(好みのもの)……大さじ2

作り方

  1. ドーナツは、⑥まで基本の作り方どおりに作り、リング状にせず、軽く手のひらでつぶす。基本の作り方と同様に油で揚げる。クリームを詰める部分に、ナイフを突き刺しておく。

ドーナツは、⑥まで基本の作り方どおりに作り、リング状にせず、軽く手のひらでつぶす。基本の作り方と同様に油で揚げる。クリームを詰める部分に、ナイフを突き刺しておく。

  1. ボウルに生クリームを入れて、ボウルの底を氷水に当て、泡立て器で、垂らすと積もってゆっくり消える八分立てにする。ジャムを入れて、スプーンでざっくり粗く混ぜる。
  2. ②をポリ袋に入れて口を絞り上げ、裾の端をハサミで切り取る。ドーナツにクリームを詰める。

②をポリ袋に入れて口を絞り上げ、裾の端をハサミで切り取る。ドーナツにクリームを詰める。

【特集】ムラヨシマサユキさんの家で作ってみたいこどものおやつ

喫茶店風「カスタードプリン」レシピ/ムラヨシマサユキさん


2021年12月号【ムラヨシマサユキさんの家で作ってみたいこどものおやつ】より
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/西森 萌 取材・原文/福山雅美

ムラヨシマサユキ

料理研究家

製菓学校卒業後、パティスリー、カフェ、レストラン勤務を経て、料理研究家に。初心者でも理解しやすい緻密なレシピが大人気。『お菓子はもっとおいしく作れます!』(主婦と生活社)、『ムラヨシマサユキのシフォンケーキ研究室』(グラフィック社)、『ムラヨシマサユキのクッキー』(西東社)など著書多数。

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