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FOOD

「なんとなく」が「最高の味」になる ワタナベマキさんの定番料理のひとワザ

「鶏の照り焼き(照り焼きチキン)」レシピ・作り方/ワタナベマキさん

  • ワタナベマキ

2021.07.21

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鶏の照り焼き

「鶏の照り焼き」レシピ/ワタナベマキさん

使うのは、いつもの材料と調味料。変えたのは、ささいな手順や味つけの順番だけ。毎日食べ慣れているおかずだからこそ、味わいの違いが鮮やかです。

材料・2人分

  • 鶏もも肉……2枚(400g)
  • ししとう(軸を短く切る)……8~10本
  • 粉山椒(好みで)……少々
  • 酒……大さじ2
  • A)
    • みりん、しょうゆ……各大さじ2
    • 砂糖……小さじ1/2
    • 塩……小さじ1/4
  • ごま油……小さじ2

作り方

  1. 鶏肉は30分~1時間室温におき、余分な脂を丁寧に取り除く。まな板の上に横長になるように置き、厚い部分に縦に浅く切り目を入れて開き、厚さを均等にする。

皮についた黄色い脂肪を取り除く

皮についた黄色い脂肪を取り除く

皮と肉の間にある黄色っぽい脂は臭みが強く、残すと脂っぽい仕上がりになるので取り除く。厚い部分に切り目を入れ、開いて厚さを均等に


  1. フライパンにごま油を中火で熱し、①を皮目を下にして入れる。へらで押さえながら皮が香ばしく色づくまで焼き、余分な脂をキッチンペーパーでふき取って裏返す。

皮を香ばしく焼きつける

皮を香ばしく焼きつける

よく熱したフライパンに入れたら、へらでぎゅっと押しつける。香ばしく焼き上げて脂を焼き切ることで、臭みが飛んで風味がよくなる

雑味が出た余分な脂を取り除く

雑味が出た余分な脂を取り除く

油が多いとタレの味が肉に入りづらいので、よくふき取る。この油には鶏の臭みや雑味が含まれているので、取り除くことで味もクリアに


  1. フライパンのふちから酒を入れ、ひと煮立ちしたら弱火にして、6分ほど焼く。中火に戻し、ししとうを加えて焼き目がつくまで炒め、混ぜ合わせたAを加えて煮立たせながら鶏肉にからめる。
  2. ③の鶏肉を食べやすく切り、ししとうとともに器に盛り、好みで山椒を振る。

鶏の照り焼きは酒でじっくり焼いてからタレをからめると、ふっくら仕上がる

鶏の照り焼きは酒でじっくり焼いてからタレをからめると、ふっくら仕上がる

鶏の照り焼きは酒でじっくり焼いてからタレをからめると、ふっくら仕上がる

「タレに漬けてから焼くレシピもありますが、しょうゆの塩分で肉がかたくなるうえ、焦げやすいのが難点。私は、肉をジューシーに仕上げるため、まずは酒でじっくり焼きます。強火だとかたくなるので、弱火でやさしく火を入れるのもポイント。タレは仕上げで登場。煮立たせながらからめると、短時間でも味がしっかり入ります」(ワタナベマキさん)


撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/駒井京子 取材・原文/福山雅美
2021年7月号【「なんとなく」が「最高の味」になる ワタナベマキさんの定番料理のひとワザ】より

ワタナベマキ

料理家

ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。

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