梅酒
梅酒は、お気に入りの果実酒用米焼酎で。
材料
- 完熟梅……500g
- 氷砂糖……350〜400g
- 米焼酎……720㎖
うちの梅
「母が頼んでいたのを、自然に引き継いで」という、和歌山の「寺谷農園」の南高梅。サイズや熟度も相談に応じてくれる。http://www.terataninoen.com
うちの砂糖
砂糖もいろいろなものを使うけれど、主には氷砂糖。ゆっくり溶け、梅の味わいを十分に抽出してくれる。クリアなおいしさに仕上がるのも魅力。
うちのアルコール
「福光屋」の本格米焼酎「えじゃのんおんぼらぁと」は、なめらかでまろやかなテクスチャーが特徴。上品で豊かな吟醸香が梅の風味を引き立てます。
作り方
- 梅は水洗いしてから、よく水気をふき取る。竹串を使ってヘタを取り、数カ所に穴をあける。
- 清潔な保存瓶に、氷砂糖を薄く敷き、梅→氷砂糖と交互に入れていく。最後に酒を注ぎ、密閉して冷暗所に置く。
- はじめの4〜5日は氷砂糖が溶けやすいように、瓶ごと揺らす。
- 3カ月ほどで完成するけれど、おいしくなるのは半年以降から。その頃、梅を取り出す。
つくり方のコツ
抽出が早まるように、梅酒の梅には穴を。容器の底には必ず、先に氷砂糖を敷く
容器は密閉できるものなら、どんなものでも
こちらは「グランピエ」で見つけた中東生まれの瓶。
夏場に梅酒を味わうときには、薄手の「リーデル」のグラスで
氷を入れてロックで楽しんだり、炭酸で割ったり。寒い時季になったら、厚手のカップで、お湯割りにすると、ホッとできるおいしさに。
2016年6月号【人気料理家4人の「梅酒&梅シロップ」づくり】より
撮影/馬場わかな 取材・文/福山雅美
渡辺有子
料理家
季節の素材の魅力を引き出し、シンプルに味わう料理が得意。ていねいでセンスあるライフスタイルも注目されており、アトリエ「FOOD FOR THOUGHT」で料理教室やイベントを開催。東京・代々木上原と西荻窪に、同名のショップも運営している。著書に『渡辺有子の家庭料理』(主婦と生活社)、『野菜料理100皿』(家の光協会)など、多数。